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惹かれた作品

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スキが押し足りないくらいに、心惹かれた作品たちです。
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#自殺

今日は学校に行きたくない

今日は学校に行きたくない

「今日は学校に行きたくない」

つぶやくように吐いたその言葉を、受け止めてくれるひとはいなかった。みんなの"普通"ができなくて、泣き明かした夜。悪口を言われた、宿題ができなかった、部活がしんどい。
「そんなこと?」と言われてしまう問題も、わたしにとっては"世界の終わり"。SOSと書いてみても、だれも見つけてくれないわたしの心。辛いよなあ、悲しいよなあ、と肩を叩いてくれるひともいない真夜中。

そん

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閉鎖病棟でパーティーをしよう

閉鎖病棟でパーティーをしよう

あの夏、わたしは閉鎖病棟にいた。

もう3年、まだ3年。傷だらけの腕とハート、タバコを一箱。それに、相棒のライオンのぬいぐるみを連れて、わたしはベッドの上にいた。わたしが入院した場所は、大して患者もいない田舎の病院。同室の半分は、重度の認知症のおばあちゃんだった。入院したきっかけは、もちろん自殺未遂。"もちろん"なんて使うところ間違ってるかもしれないけど。

閉鎖病棟は不思議なところだ。そこにはな

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一緒に絶望しよう

一緒に絶望しよう

一日のおわり、おやすみなさいをいうひとがいる。それだけで人生はたぶん、いいのだ。それでお釣りがくるくらい、十分なんだとわたしは思う。

だけど、そんな日々の中でくじけてしまう夜は何度も来る。明日の朝を思うたびに、地獄のような気分になっては、誰かの顔を思い浮かべてグッとこらえるそんな夜。例えば、ひとが死ぬ方法はたくさんあって。多分この世に存在するいろんなものは、どうにかすればひとを殺せる。ネクタイも

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"死は無責任じゃないよ"

"死は無責任じゃないよ"

"死は無責任じゃないよ"

わたしが死を選ぼうとしたあの日、わたしは確かにひとりぼっちだった。

誰にも助けを求められず、誰もわたしを理解してくれなくて、まるで針の山を歩いてるようなこの世界。地獄の針山なんか、この世間という地獄より、たぶんずっと甘い。

あの子も、そんな思いだったのだろうか。



「みんな違ってみんないい」

幼い頃からわたしたちは、聞き飽きるほどその言葉を聞いている。細胞レ

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「死にたい」と言う生徒・実際に自殺を試みた生徒

「死にたい」と言う生徒・実際に自殺を試みた生徒

生徒から「死にたい」と言われたことは何度もある。

休み時間などに冗談のような雰囲気で言われたこともあるし、ふたりきりのときに切羽詰まった様子で言われたこともある。

「死ぬ」という言葉は口にするだけで勇気が要る。ましてや学校の先生に対して打ち明けるのであれば、なおさらだ。

そのため、どのようなシチュエーションで言われたとしても、なんとかしてほしいと思っている生徒の気持ちを軽視せず、真剣に受け止

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生きる

つらいことを
相談できないお母さんで
本当にごめんね。

というと

死にたいことは
どんなお母さんでも
相談できなかったよ。

そんな優しい子です。
誰にでも優しい子。

自分がいちばん辛いのに。

嫌な先生にも
嫌な生徒にも
嫌な顔ひとつせず
自分の中にひとりで荷物を増やして。
笑顔で
ひとりで闘って。

それに気付いてあげれなかった
私は
親失格です。

自殺未遂から
1年以上経った今も

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消えたいと思った日

消えたいと思った日

割と最近の出来事です
私は自殺未遂をしました。

家族、友人、メンバー、リスナー。
私が死んだら苦しむ人間の事すらどうでもいい
と思ってしまうほどに。消えたかった。

そしてそう思ってしまった自分すらも嫌いで
本当にどうしようもなくて。

今回はその日の心情を忘れないうちに
書き記そうと思います。

なぜ消えたかったのか理由は本当に単純で、

“自分が自分という存在で生き続ける

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あの頃のわたしに逢いにいきたい

あの頃のわたしに逢いにいきたい

つらいね。くるしいね。

眠れないし、食欲もないよね。

もう、死ぬしかないって思っちゃうよね。

なるべく迷惑をかけないで死ぬ方法もたくさん考えたよね。

でも、できるなら、死ぬ以外の、なにかいい方法があったらいいよね。

ここから逃げ出す方法とかさ。

そんなの無理だって思う?

あのね、わたし、5年後から来たんだ。

5年後のあなたです。

逢いたくて、きちゃった。

だいぶ髪短いけど、顔は

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