#自殺
閉鎖病棟でパーティーをしよう
あの夏、わたしは閉鎖病棟にいた。
もう3年、まだ3年。傷だらけの腕とハート、タバコを一箱。それに、相棒のライオンのぬいぐるみを連れて、わたしはベッドの上にいた。わたしが入院した場所は、大して患者もいない田舎の病院。同室の半分は、重度の認知症のおばあちゃんだった。入院したきっかけは、もちろん自殺未遂。"もちろん"なんて使うところ間違ってるかもしれないけど。
閉鎖病棟は不思議なところだ。そこにはな
"死は無責任じゃないよ"
"死は無責任じゃないよ"
わたしが死を選ぼうとしたあの日、わたしは確かにひとりぼっちだった。
誰にも助けを求められず、誰もわたしを理解してくれなくて、まるで針の山を歩いてるようなこの世界。地獄の針山なんか、この世間という地獄より、たぶんずっと甘い。
あの子も、そんな思いだったのだろうか。
*
「みんな違ってみんないい」
幼い頃からわたしたちは、聞き飽きるほどその言葉を聞いている。細胞レ
「死にたい」と言う生徒・実際に自殺を試みた生徒
生徒から「死にたい」と言われたことは何度もある。
休み時間などに冗談のような雰囲気で言われたこともあるし、ふたりきりのときに切羽詰まった様子で言われたこともある。
「死ぬ」という言葉は口にするだけで勇気が要る。ましてや学校の先生に対して打ち明けるのであれば、なおさらだ。
そのため、どのようなシチュエーションで言われたとしても、なんとかしてほしいと思っている生徒の気持ちを軽視せず、真剣に受け止
あの頃のわたしに逢いにいきたい
つらいね。くるしいね。
眠れないし、食欲もないよね。
もう、死ぬしかないって思っちゃうよね。
なるべく迷惑をかけないで死ぬ方法もたくさん考えたよね。
でも、できるなら、死ぬ以外の、なにかいい方法があったらいいよね。
ここから逃げ出す方法とかさ。
そんなの無理だって思う?
あのね、わたし、5年後から来たんだ。
5年後のあなたです。
逢いたくて、きちゃった。
だいぶ髪短いけど、顔は