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わたしの、ブキヨウ道。

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ブキヨウなわたしが、いかにして人生を楽しんで生きていくか、暮らしや働き方の視点で綴るノンフィクションのお話。 【第一幕】1話〜30話:移住前のおはなし 【第二幕】31話〜:移住後… もっと読む
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31話 がらんどうの部屋の隅でひとり

31話 がらんどうの部屋の隅でひとり

このストーリーはノンフィクションです。
「わたしの、ブキヨウ道。」というマガジンに、これまでのストーリーが入っています。

1話から30話までは、移住前の心の移り変わりや、移住前に準備したことやトラブルなどを書きました。

ということで、しれっと第一幕はおしまいです。読んでいただいた方、ありがとうございました。

第二幕として、移住後、どうなったかを書いていこうと思います。

引き続き、お楽しみく

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30話 移住して感じた大きな財産

30話 移住して感じた大きな財産

このストーリーはノンフィクションです。
「わたしの、ブキヨウ道。」というマガジンに、これまでのストーリーが入っています。

前回の投稿からかなり時間が空いてしまい、現在進行形の話ではなくなってしまいました。
書きぶりも以前と変わっているところが多々あると思いますが、それもそれで、楽しんでもらえると何よりです。

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今回は、移住を実際にしてみて感

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29話 終わりは意外とあっさりと。

29話 終わりは意外とあっさりと。

ノンフィクションのストーリー、車の保険について書いているけれど、どれだけ長くなるんだっていう話だ。事実、この問題は長期戦になった。車の保険に入る段階では、長期戦になるなんて思ってもみなかったし、自分の予想していなかった問題が次々とふっかかってくるものだから、初めは出来事にのまれているような状態だっただろう。

ふっかかってくる問題に、「なぜ自分が…」という思考に陥っていくと、ただの事実だけだったも

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28話 一難去って、また一難。

28話 一難去って、また一難。

基本的に1話完結のノンフィクションのストーリーを綴っていますが、今回の出来事に限って、25話からストーリーは続いています。
ぜひ、そちらからお読みいただくことをおすすめします。

万策尽きて、助けを求めたら見事に打ちのめされて、怒りと悲しみに埋もれた夜はあっさりと明け、朝がやってきた。
金曜日の朝。来週から新しい仕事もスタートする。

相変わらず解決策は見つからずじまいだったが、自分を責めることだ

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27話 今、何ができるか。

27話 今、何ができるか。

前々回、そして前回よりストーリーは展開されているので、ぜひそちらをお読みいただけたらうれしいです。

納車日はあいにくの雨だった。
高速道路での運転はひやひやしたものの、なんとか無事に新居にたどり着くことができた。着いたのは夜7時過ぎ。翌日は新しい職場への初顔合わせだ。

次の日は、職場へ行くという一大イベントも待ち受けていたが、それ以外にも役場関連の手続きを終わらせておきたかった。仕事が本格的に

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26話 一件落着?

26話 一件落着?

前回の意味わからん問題再来から、ストーリーは続いております。よかったらそちらからご覧になられた上でお読みください。

通話ボタンを押したわたしは、まず、1day保険に加入は本人の車であるためにできないことを話し、自分が考えられる選択肢は「1日納車日を遅らせる」か、「提案された1ヶ月間ディーラーの提携している保険に入る」と話した。
加えて、それ以外の方法があるのであれば教えてほしいと伝えた。

担当

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25話 意味わからん問題再来

25話 意味わからん問題再来

ある日の夜、わたしは頭を悩ませていた。
旧居の退去の立会いも無事に終え、納車を迎えるまでの数日間、わたしは大阪に居候をしていた。移住先は車がないと生活するのが困難で、職場へも車の通勤となる。ということで、納車を待って、新生活をスタートさせるという予定だった。

納車日は車の契約日から、あらゆる場合を想定して、かなり綿密なスケジュールを考えていた。
最悪、初出勤までに間に合わせたかったが、それより前

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24話 住環境の大切さ

24話 住環境の大切さ

住む環境というのは、自分に直結するものだと思う。
自分の部屋もそうだろう。

「見るものに似る」
どこかで聞いたことがあるが、それは真実であるような気がする。美しいもの、自分が好きなものを頻繁に目にする人と、汚いもの、見たくないものを頻繁に目にする人とは大きく違いが表れてくるだろう。

住環境は自分の土台だと思った。
今の部屋に住み始めてわずかなのだが、不便なところやがっかりするところも多く、そち

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23話 ちょっと、ネット環境について詳しくなる。

23話 ちょっと、ネット環境について詳しくなる。

こういうのもなんだけど、わたしはネット環境に関して、本当に無知だった。最近まで、自分が契約しているプロバイダーすら知らなかった。いや、そもそものところ、プロバイダーって何なの…?って感じだった。
11月初旬に、インターネットが諸事情で途切れて、ルーターを買い換えることになったが、その時にようやく自分が契約しているプロバイダーを調べ、モデムとルーターの配線の仕組みを少しだけ知ることとなったくらいだ。

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22話 消去、消去、消去。

22話 消去、消去、消去。

ポチポチポチッ…ポチポチポチッ。

手元の操作は、完全に効率化されている。15分ほど、この操作は続いている。

テレビとブルーレイレコーダーを人に譲ることになったため、去年の5月辺りから見ないままの溜まりに溜まった録画を消していた。
ちらっと合計録画数を見ると、230本近くあるらしい。まだ受け渡しまでには6時間ほどあったので、十分間に合うだろう。

ぼんやりと消しながら、「これはちょっと気になるな

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21話 意味わからんこと多すぎ問題

その日、わたしは苛立っていた。

引っ越し先の部屋の最終の重要事項確認も、市役所での転居手続きも、思いの外、スムーズに進み、想定していた時間より大幅に短縮して、
「こんなにうまくいくとは…。刺激がなくて逆に驚くわ」と言っていた自分。
しかし、その数時間後には、そんな悠長なことを言っていた自分が恥ずかしいほどに、意味わからん問題が多発して、てんやわんやしていた。

まずは、車庫証明に関することだっ

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20話 シュークリームとロールケーキ

20話 シュークリームとロールケーキ

その日、わたしはある日のことを思い出していた。シュークリームを二つ買ってきた日のことだ。
父とわたしの分。父は喜ぶだろうか、そう思って買って帰ってきた。しかし、そのシュークリームは、結局渡すことができなかった。買ってきたということも、誰も知らない。
父に話しかけることができなかったのか、口喧嘩をしてしまったのか、それも遠い記憶の片隅に消えてしまったが、とにかくわたしは二つシュークリームを食べた。全

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19話 これぞ、ブキヨウクオリティ

19話 これぞ、ブキヨウクオリティ

その日は、午前中に3つの予定をこなさなければならなかった。細かくタイムスケジュールを前日に立て、準備するもの、手続きの仕方、疑問点など、かなり綿密に調べておいた。

まず、ハローワークに行って、移転費・広域活動費の申請。
これは、就職にともない引っ越しをする失業保険の受給資格者が受けられる給付金になっているが、さらっと集団の説明会で説明されただけで、その後、面接の手続きをしているときにも、再就職手

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18話 クルマ社会の仲間入り

18話 クルマ社会の仲間入り

移住をするにあたって、車は必須だろう。それは、6月時点で思っていたようで、レンタカーを借りた記録をさかのぼると、初めて借りたのは2018年6月初旬。(このnoteにて、投稿していた。何がやさしさ?)

車の運転自体は好きだった。ただし、実家に住んでいた頃は、助手席に父を乗せてしか運転することがなかった。その時には、あれこれと父から細かく指示を受け、厳しく注意されることもあったため、車の運転に自信を

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