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私の本棚

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自分の本棚からオススメの本を紹介しています。
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記事一覧

30代になって小説というジャンルの読み物にハマっている話

30代になって小説というジャンルの読み物にハマっている話

「私の本棚」というタイトルでこれまでに新書や専門書の書評をいくつか書いてきました。

このシリーズを書くにあたって、最初の記事で紹介したい本を10冊程掲載しましたが、そのうち半分くらいしか消化できていません。如何せん、自分が最後に読んだのが随分昔のため内容を思い返すためにもう一度読む必要があったり、文章にしようとするとその良さを表現できなかったり、、、思った通り書き進めるのは難しいものです。

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自分探しのための「哲学入門書」入門

自分探しのための「哲学入門書」入門

「哲学書」というほどではないのですが「哲学入門書」みたいなのを読むのが好きです。

もともと高校の時の「倫理」の授業を担当していた先生が、大学でカント研究をしていたオタクで、「イデア」とか「ロゴス」とか「アウフヘーベン」とか「無知の知」とか「我思うゆえに我あり」とか「神は死んだ」とかアツく語っている授業で、中二病感がたまらんな、と結構楽しんで授業を受けていました。

大学に入ってから建築を勉強する

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モチベーションの低々人間が読む『人新世の資本論』(私の本棚⑤)

モチベーションの低々人間が読む『人新世の資本論』(私の本棚⑤)

半年ほど前に買って積読本になっていた「人新世の資本論」(著:斎藤幸平)読み終わった。著者の目指す「脱成長コミュニズム」や「参加型社会主義」に対して批判的な意見が思いついたので、記しておく。

1つは、コモンの共同管理の実際について。ハーディンの「コモンズの悲劇」について言及して「起こってるのは『商品の悲劇』だ」と論じているわけだが、「コモンズの悲劇」に関する対処法は記載されておらず、論点をずらして

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#10 デザインのデザイン 著:原研哉(私の本棚④)

#10 デザインのデザイン 著:原研哉(私の本棚④)

「私の本棚」の第四弾目はこちら、「デザインのデザイン」 初版の発行は2003年、原研哉さんというデザイナーの本です。

私にとって、もっと早くに出会っていれば私の人生も変わっていたかもしれないと思える本で、デザインに関する大学・仕事を志す高校生や大学1年生に読んでもらいたい本でもあります。

著者の原さんは出自としては主にグラフィックデザインの領域の方ですが、企業のブランディング戦略(後で述べる無

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#9 集落の教え100 著:原広司(私の本棚③)

#9 集落の教え100 著:原広司(私の本棚③)

「私の本棚」の第三弾目はこちら、「集落の教え100」という本です。発行は1997年と今から20年以上前になりますが、大学3回生の終盤か4回生に入ったあたり、ようやく周囲の人並に建築の本を読むようになった時に購入し、今でも自分の本棚に置いている本です。

大学の教授であり、建築家でもあるような人を「プロフェッサー・アーキテクト」と言いますが、著者の原広司先生は、長年東京大学で教鞭をとりながら、梅田の

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#7 建築家は住宅で何を考えているのか 編:東京大学建築デザイン研究所(私の本棚②)

#7 建築家は住宅で何を考えているのか 編:東京大学建築デザイン研究所(私の本棚②)

前回に引き続き私の本棚紹介。前回は数学の本でしたが、今回は建築の本。振れ幅大きめです。ちなみに、出会った順で紹介しているので、こちらも10年以上前に発行された本です。

2008年9月発行ということで、ちょうど大学1回生の時だったと思います。このnote記事でも何度か書いてきたように「建築家を目指す」とか「設計の道に進む」とか、そういう目標が全くないまま建築学科に入った私は周囲との意識の差に恐縮し

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#6 世にも美しい数学入門 著:藤原正彦/小川洋子(私の本棚①)

#6 世にも美しい数学入門 著:藤原正彦/小川洋子(私の本棚①)

さて、前回と前々回と、長めに前置きをかましたところ、本編はサクサクとやや短めになるかと思います。

初回は、「世にも美しい数学入門」

数学者の藤原正彦さんと「博士の愛した数式」を書かれた小説家の小川洋子さんの対談集となっています。

私が高校生の時に「数学の道に進まない」きっかけとなった1冊です。初回からトリッキーな感じですが、人生を変えた1冊に選んでよいかな、と思える1冊であることは確かです。

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#5 本屋ダイバー ジュンク堂池袋本店編

これはアメブロに6年前に掲載したネタの改定版です。前回、オススメ本の書評を書こうと考えている、という記事の中で、そもそも「図書館・本屋的な空間が好きだ」ということに触れたのですが、それをネタにした文章になっています。ちなみにタイトルは、中沢新一さんの「アースダイバー」という本からもじっています。

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ジュンク堂書店池袋本店。埼玉

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#4 「私の本棚」的なタイトルで、書評というか読書感想文的な何かを書こうかな、と考えています

#4 「私の本棚」的なタイトルで、書評というか読書感想文的な何かを書こうかな、と考えています

「今年はとにかくnote記事を書く」といいつつ今のところ、ちょうど週1ペース。まあ、前回と前々回は、昨年12月に泊まったホテル記録で、文章量も多くなっていたので、割と時間がかかった、というところです。

ちなみに前回、前々回の記事です。

それはそうと、最近はホテル宿泊もできていないので、何を書こうかな、と悩んでるわけですが、タイトルの通り、本の書評というか、オススメポイントとか、そういうのを書い

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