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社会

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#戦争

人を許せるか

人を許せるか

認知症の親と向き合っていてつくづく

と思うようになったので、そのことについて書きます。

怒りとは・・

怒りという言葉にとらわれずにもうちょっと広くとらえてみると、たとえば

というのも怒りと同じだし

というのも似たようなことだし

とか

だの

というのも根っこにあるのは怒りだし

とか

とか

とか

などなど、表現のしかたはさまざまにせよ、一言で言うなら

であって、これらをひっく

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『エスパー・小林の大予言』がおもしろかった

『エスパー・小林の大予言』がおもしろかった

今日は『エスパー・小林の大予言 すでに見えている未来』というがおもしろかったのでその話をします。

・手に取ったきっかけ
・エスパー小林はホンモノか
・本の紹介

この順序で。

偶然出会った

実家にいるあいだは本を買わないようにしている。荷物になるからだ。しかし、今日、友だちの車で移動している際に、かれが「おしっこをしたくなった」ので、モールのトイレに入ったのだった。

ついでに、という感じで

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なぜ作り話が好きなのか?

なぜ作り話が好きなのか?

2020年を中心に「不要不急」ということばが流行った。不要不急とは「どうしても必要というわけでもなく、急いでする必要もないこと」(広辞苑)という意味だそうだ。

当時は、演劇やコンサートなどの集まりが「不要不急」とされて軒並み中止された。当然、俳優やミュージシャンは仕事を失ったわけだが、同時に、

という疑問にとらわれた人たちも多かったと聞く。

ぼく自身は、コロナ禍でそういう疑問にとらわれる立場

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戦争がなぜ終わらないのか、または三人グループはなぜうまくいかないのか

戦争がなぜ終わらないのか、または三人グループはなぜうまくいかないのか

英語で3という数字は、マジックナンバーと呼ばれる魔法の数字だ。

元々キリスト教には「三位一体」という教義があるので、3という数字はそのあたりに由来しているのかもしれないが、そういうことは別にしても3という数字はみょうにすわりがいい。

日本にも「早起きは三文の徳」とか「三人集まれば文殊の知恵」とか、「三種の神器」などという言われ方がある。

プレゼンテーションや、またはこのnoteなどでも3つの

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大きな話

大きな話

2つの世界大戦

世界大戦というと第一次と第二次があるということになっているが、歴史のシロウトであるぼくの目から見ても、この2つの戦争はだいぶ性質が異なっているように見える。

第一次は世界を支配していた帝国同士がぶつかったという意味では世界大戦なのだろうけど、実質的には「ヨーロッパ大戦」だ。

一方、第二次世界大戦のほうはモロに世界大戦である。ただし、これもはじまりは2つの別な戦争だった。

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今いちばんだいじなのは争わないこと

今いちばんだいじなのは争わないこと

この先、世の中が悲惨になるとしたら理由は一つしかない。みんながカッとなったらおわりだ。そこで

ということをイベルメクチンを例にして書いてみる。

イベルメクチンというだけでカッとなる人もいそうだが、もう1回言っておくと、この記事のメインテーマは

という点にある。いきなりカッとならないでほしい。

・・というふうにおなじことを2度書いたけど、映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』

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民主主義が機能するには、あと800年かかると思う

民主主義が機能するには、あと800年かかると思う

プーチンを「悪」としてとらえたければ勝手だが、あの戦争が突き付けている問題はそんな単純なものじゃない。気候変動対策だって、あの戦争が提起している問題を抜きには考えられないはずだ。

「欲望の資本主義2022」というNHKBS1の特集番組を見ていて、そういうことをおもった。

さて「フィルムマラソン」というイベントが今でもあるのかどうか知らないけど、これは映画館で4~5本くらいの映画をぶっ続けに見る

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キライなまんじゅうを食べてくれてありがとう!

キライなまんじゅうを食べてくれてありがとう!

他人を動かす理想的な方法は、基本的には「まんじゅう怖い」だとおもう。有名な落語なのでしっている人がほどんどだろうが、簡単に筋を書いておく。

あるところに生意気な男がいて「自分は世の中には怖いものなどない」と言い張る。しかし、なおも問い詰めていくとじつは怖いものが一つあるのだと白状するのである。それは「まんじゅう」なのだと。

周りオトコたちは、「あいつは生意気だからまんじゅう攻めにしてやろう」と

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複雑で汚くて間違いだらけのこのステキな世界

複雑で汚くて間違いだらけのこのステキな世界

コンピューターゲームはおもしろい。だれがなんといおうとおもしろいわけだけど、そのおもしろさの本質がどういうものなのか、遊びながらいつも考えている。もう何十年も考えている。

そしてゲームのおもしろさは、次の2点に集約されるとぼくは考えるに至った。

この2つだ。

たとえば、大ヒットした『グランドセフトオートV』というゲームを考えてみよう。

このゲームの中には現実のロサンゼルスそっくりの街が再現

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オタクが未来の戦争を防ぐ力になる

オタクが未来の戦争を防ぐ力になる

うちの近所にはマンションが林立している。林立というのは文字通りの「林立」だ。

この10年間、工事の音が絶えたことがなく、次から次へとタケノコのように背の高いビルが立ち並んだ。とはいえ、日本人は増えていないのになぜこんなにマンションばかり増えるのかという点については、今日の本題ではないのでスルーしたい。

さて、とにかくこれだけビルが林立すると、音が響きやすい。深夜になると遠くのほうの小さな音まで

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自然界に人が戻るべき場所はない

自然界に人が戻るべき場所はない

数百年前のヨーロッパで「自然状態」という考え方がはやったことがある。自然状態とは、人を社会の不自然なしばりから解放して、ごく自然な状態においたらいったいどうなるのか、という一種の空想である。

ただし、これは経済学の仮定する「合理的経済人」みたいなものだ。そんな合理的な経済人がどこにも存在しないのと同じく、自然状態で生きている人間もいない。人類がかつて「自然状態」で生きていたことを示す証拠は世界の

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歴史はポイントが設置されているレールのようなもの

歴史はポイントが設置されているレールのようなもの

「わたしが世の中を操縦しています」などという人はどこにもいない。影響力の大きい小さいはあるにせよ、大小のいろんな力があわさって動くのが世の中というものであり、最終的にはみな流されていくしかない。

たとえば、西南戦争を西郷隆盛がしかけたと考えるひとはいないだろう。いろんな力や偶然がかさなって、起こらざるを得ないことになり、西郷はその動きに乗った。いったん乗ってしまえば、あとはレールの上を「自害」と

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平和を保ちたければ、映画や食べ物について語るしかないのだろうか?

平和を保ちたければ、映画や食べ物について語るしかないのだろうか?

こないだから書こう書こうと思っていてのびのびになっていることが2つあってひとつはVR(仮想現実)。

もうひとつは、SNSについて感じていることだ。

SNSには、ぼくが苦手な界隈がある。今日はそれについて考えてみたい。

***

さて、SNSでぼくが苦手な界隈は、しょっちゅうケンカしている界隈である。

そうした場所では、往々にして政治やイデオロギーが語られる。これはSNSにかぎらず、リアルで

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