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第一回「四畳半SFコンテスト」結果発表

第一回「四畳半SFコンテスト」の結果を発表します。


◆最優秀賞(賞金もしくはアマギフ 5000円)
「サイレンが鳴った日」 はまりー

◆準優秀賞(賞金もしくはアマギフ 3000円)
「君の町に僕ら手を貸して、」 子鹿白介

◆優秀賞(図書カード 1000円)
「ちょっと未来のお店」 横山 睦(むつみ)
「雨降る20××年」 鴉丸譲之介
「素晴らしき偽物だらけの世界」 猫隼
「警告音高らかに」 四宮ずかん
「無理せずに痩せる方法」 須藤古都離
「乾杯」 メロウ+
「不労所得」 谷田貝和男
「肌色の着ぐるみ」 梶原一郎
「その目で触れて」 アオ
「ハナユとゆず」 横山 睦(むつみ)
「ラッキー・ガール」 橘省吾
「ダイスキダ、ダイスキダ、ダイスキダ」 ぞぞ
「20××年の旅行事情」 浜時
「good sleep good girls」 ハリトユツキ
「カラーコンタクト」 紺田キト
「異星人とは暮らせない」 管野月子
「シンギュラリティ~特異点・にゃんこの日~」 きくちしんいち
「よりよい生活」 渋皮ヨロイ
「白加賀さん」 児島成
「明日のピーマン」 カラミティ明太子
「同じ景色を見るということ」 止戈敏(しか・さとし)
「空には散り雲ひとつなく」 海善紙葉(かいぜん しよう)
「わたしが死んでもわたしはわたし」 キクチコウヘイ
「四畳半マンション」 猫目青
「ロボット死霊術師」 紲空現

〈総評〉
この度は第一回「四畳半SFコンテスト」にご応募頂きましてありがとうございます。予想以上の応募数とクオリティに大変嬉しく思っています。
それに伴って受賞の枠を変更しました。
大賞・準大賞とも非常に悩みました。どれも甲乙つけ難いくらい素晴らしかったからです。
そのため「柚木libraryとしてどのような作品を欲しているのか」という軸をしっかりせねばという気持ちになりました。
ですのであくまで〈柚木library〉としてこのような方向でいきたいという基準で選びました。
選考基準としましては
◉キャラが立っているか(人間が描かれているか)
◉作者の伝えたいことがキチンと伝わっているか
という二点を重要視しました。
「伝えたいことを伝えてあとは読者に投げる」というのと「どう考えるかは読者に丸投げ」というのは、似ているようで全く違います。
また最優秀作品も準優秀作品も主人公は未成年(子ども)ということで偏ってしまいました。それでも悩みましたが、そこは気にしなくてもいいかと考えを改め決定しました。両作品とも主人公が目に浮かびましたし、イキイキと動いていました。

♦︎「サイレンが鳴った日」 はまりー
非常によく仕上げられた作品だと思いました。主人公は最初「ワガママだなあ」とか思いながら読んでいましたが、途中からすっかり物語に引き込まれて、最後には「可愛いじゃん」とか思いましたし。
そして〈サイレン〉の使い方も上手でしたし、主人公が負ったであろう心の傷もうっすらと描かれていて、一筋縄ではいかない厚みを感じました。
それでいて最後はジーンと沁みる作品になっているのは圧巻です。

♦︎「君の町に僕ら手を貸して、」 子鹿白介
登場人物(ロボット込み)がそれぞれちゃんと描かれていて、脳内でアニメで再生されました。可愛いお話です。
〈虐め〉という重たい問題は、ともするとありきたりな印象になります。解決してもしなくても何となくリアルとはかけ離れがちになります。その部分も上手く処理されているなと思いました。きっと本人ならこう思うだろうなというのが自然でした。きっと共感される人も多いのではないかと思いました。

♦︎優秀賞の作品はそれぞれの良さがあります。
コンテストとは所詮ある一定点から見た結果でしかありません。
「読者に何を提供したいのか」によってそれぞれ違います。
読者もそれぞれ読みたいものが違います。
クオリティも高く、二作品と遜色ないと判断いたしましたので優秀賞とさせていただきました。

最優秀賞者・準優秀賞者に関しては個別にメールさせていただきます。
優秀賞につきましては、図書カードが30日以降に届きますのでそれ以降の連絡となります。


コンテストを終えて
何度も書いてますが、本当に思った以上の作品を応募していただいたわけです。
それでふと思ったんですよ。あれ? これって無料でいいのかな? って。
それで今新しいプロジェクトを考えています。
次記事にて詳細をお知らせしたいと思っています。
お楽しみに。お付き合いいただけると幸いです。


よろしければサポートお願いいたします。サポートはコンテストに関わるクリエイターのために使わせていただきます。よろしくお願いいたします。