レポート:ナーディア来日記念!コンシャス・ユー〜自らの物語の主人公になる〜出版記念講演会&マネーワーク基礎講座@京都
本記事は、2024年秋以降の邦訳出版に向けて準備中の書籍『Conscious You:Become the Hero of Your Own Story』の著者ナーディア(Nadja)こと、ナジェシュダ・タランチェフスキ氏(Nadjeschda Taranczewski)の招聘プログラムについてレポートしたものです。
特定非営利活動法人場とつながりラボhome's viが主催し、Impact Hub Kyotoを会場に開催された今回のプログラムは、2008年に京都を拠点に立ち上がったhome's viおよび代表の嘉村賢州さんの探求の旅路の変遷を追い、その最前線を仲間たちと共にわかちあうような時間となりました。
第一部に講演会、第二部に内省のワークであるマネーワーク(Money Work)の基礎講座を催すこととなった当日。
ナーディアにメインスピーカー、嘉村賢州さんにガイド、芦田奈緒さんに通訳を務めていただき、午前・午後の部合わせて80名弱の参加者がナーディアの促しから内面の探求に取り組まれていました。
また、当日はhome's viの山本彩代さん(さよぽん)、外崎佑実さん(トニー)によるグラフィック・レコーディングが行われていました。
第一部、第二部の講演内容をビジュアル化しながらまとめられた模造紙のデータは本記事の最後にも掲載しております。
以下、当日の内容について、今回の企画に至るまでの流れにも触れつつ、まとめていきたいと思います。
当日、参加された方は講演で受け取ったもの・学んだことの振り返りに、今回の記事をきっかけに講演会について知られた方は当日の空気感やエッセンスに触れることにご活用いただけると幸いです。
また、本プログラム開催後にはナーディアによる日本人を対象としたイベントやプログラムの特集ページも設けられましたので、そちらも併せてご覧ください。
本企画に至るまでの流れ
本企画第一部の冒頭、ガイドの嘉村賢州さんからナーディアとのご縁に至る話をザッとお話いただきました。
フレデリック・ラルー氏の著した『ティール組織(原題:Reinventing Organizations)』の探求と実践、そこから組織におけるソース(Source)やソース原理(Source Principle)との出会い、さらにソース原理を生み出したピーター・カーニック氏(Peter Koenig)とマネーワーク(Money Work)との出会い等々。
多くの用語、複数の文脈が重なって実現された今回の企画であるため、まず上記の流れについてまとめたいと思います。
ティール組織(Reinventing Organizations)
『ティール組織』は原題を『Reinventing Organizatins(組織の再発明)』と言い、2014年にフレデリック・ラルー氏(Frederic Laloux)によって紹介された組織運営、経営に関する新たなコンセプトです。
日本国内におけるティール組織に関する調査・探求は、2016年に開催された『NEXT-STAGE WORLD: AN INTERNATIONAL GATHERING OF ORGANIZATION RE-INVENTORS』に遡ります。
ギリシャのロードス島で開催されたこの国際カンファレンスに日本人としていち早く参加していた嘉村賢州さん、吉原史郎さんの両名は、東京、京都で報告会を開催し、組織運営に関する新たな世界観である『Teal組織』について紹介しました。(その際の京都会場もまた、Impact Hub Kyotoでした)
『ティール組織』に出会う以前、賢州さんは組織変革の場づくりやまちづくりの現場で、関係する人々が一堂に会する対話の方法論、ファシリテーションの探求・実践に取り組んでいました。
しかしある時から、折角いい対話が生まれても、次に繋がらない。働いている人の本当に多様な個性を生かせていない、と感じるようになります。
そんな背景から以下のような問いに突き当たりました。
このような中で出会ったコンセプトが「組織の問い直し」であり、フレデリック・ラルー氏の著した『Reinventing Organizations(組織の再発明)』でした。
2018年に邦訳出版された『ティール組織』(英治出版)は10万部を超えるベストセラーとなり、日本の人事部「HRアワード2018」では経営者賞を受賞、2019年にはフレデリック・ラルー氏の来日イベントも開催されました。
『ティール組織』の国内への浸透はその後、ビジネス・経営における『パーパス』『パーパス経営』などのムーブメントの隆盛にも繋がりましたが、以下のような状況も国内で生まれつつあります。
2024年現在。フレデリック・ラルー氏が書籍の中で紹介しきれなかった詳細な実践についてのYouTube動画シリーズ(日本語字幕付き)が公開されているほか、フレデリック・ラルー氏も賛同した日本における情報ポータルサイトがオープンしています。
こちらのサイトでは、海外の実践事例や情報の翻訳や、従来の延長線上ではない、新しいパラダイムの組織づくりについての発信が行われています。
ソース原理(Source Principle)
『ソース原理(Source Principle)』とは、イギリス人経営コンサルタント、コーチであるピーター・カーニック氏(Peter Koenig)によって提唱された、人の創造性の源泉、創造性の源泉に伴う権威と影響力、創造的なコラボレーションに関する洞察を体系化した知見です。
ソース(Source)とは、あるアイデアを実現するために、最初の個人がリスクを取り、初めの無防備な一歩を踏み出したときに自然に生まれる役割を指します。
そして、朝食を作ることから新しく人間関係を築こうとすること、大きなビジョンを抱いて起業することに至るまで、さまざまなソースのあり方があり得ます。
日本におけるソース(Source)の概念の広がりは、2019年のフレデリック・ラルー氏の来日時に初めて紹介されたことが契機となっています。
彼もまた、ピーターとの出会い、ピーターからの学びを通じて、2016年出版のイラスト解説版『Reinventing Organizations』の注釈部分で記載している他、『新しい組織におけるリーダーの役割』と題した動画内で、このソース原理(Source Principle)について言及したということもあり、国内で注目が集まりつつありました。
山田裕嗣さん、青野英明さん、嘉村賢州さんが翻訳を務め、2022年10月に出版された『すべては1人から始まる―ビッグアイデアに向かって人と組織が動き出す「ソース原理」の力』は、国内で初めてソース原理(Source Principle)について体系的に紹介した書籍です。
本書の出版前には著者トム・ニクソン氏(Tom Nixon)の来日企画が実現、出版後はソース原理提唱者ピーター・カーニック氏の来日企画の実施、日本の人事部「HRアワード2023」書籍部門にて入賞を果たすなど、ソース原理(Source Principle)はその注目を高めつつあります。
またこの頃から、ソース原理には世界中に何人もピーターに学んだ実践者がいること、ピーター自身は本を書くことは少なく、ピーターに学んだ実践者が本を書くことが多いこと、ソース原理の発見のルーツには『お金と人の関係』について扱うマネーワーク('moneywork')というものが存在することなどが認知されてきました。
2023年6月にギリシャ、7月にスイスへ飛んだ賢州さんは、ギリシャでピーターとアレクサンダー・インチボルト氏(Alexander Inchbald)、スイスでピーターとステファン・メルケルバッハ氏(Stefan Merckelbach)という実践者らとの時間を持つことはできましたが、同じくピーターに学び、マネーワークのスペシャリストでもあるナーディア(Nadja)と直接会うことは叶いませんでした。
そして、2023年の年末から2024年の初めにかけてステファン・メルケルバッハ氏(Stefan Merckelbach)の来日企画が実施され、今回のナーディア来日企画に至ります。
マネーワーク(‘moneywork’)
先述したように、ソース原理(Source Principle)及びソースワーク(Source Work)は、ピーター・カーニック氏(Peter Koenig)の生み出したマネーワーク('moneywork')にそのルーツを持ちます。
ピーターは、現在76歳。
イギリスのロンドンに生まれ、20代半ば以降はスイスのチューリッヒを活動の拠点としているとのことですが、今なお、お金と人との関わり、お金をきっかけとした内面の変容、歴史的・文化的・社会的・精神的に深くシステムとして根付いたお金そのものに関する探求を続け、人々にその知見を提供しています。
彼自身の言葉によれば、彼は『お金が大好き』。
それは、小さい頃からずっとそうであり、幼い頃から学生時代、そして学生時代以降にも多くのお金を稼ぎ、若くして経済的な成功を収めたビジネスマンでした。
不動産業界で成功したビジネスマンとしてキャリアを進んでいたピーターは、クライアントたちとの交渉の中で相手側が不合理な判断・意思決定を行う場面を目にしてきたといいます。
このことをさらに突き詰めていくと、「お金と人の関係」がビジネスにおける成功、人生の充実に大きく影響していることに気づき、ピーターによる「お金と人の関係」の調査が始まりました。
その後、お金に対する一人ひとりの価値観・投影(projection)ついて診断・介入できるシステムであるマネーワークが体系化され、その過程でソースワークが副産物的に生まれてきたとのことです。
マネーワークは自身の内面を扱うインナーワークに比重が置かれており、ソースワークはアイデアを実現するためのアウターワークに比重が置かれていると言います。
ピーターの「お金と人の関係」の研究及びマネーワークについては、以下のインタビュー記事もご覧ください。
なお、国内におけるマネーワークの実施は、トム・ニクソン『すべては1人から始まる』翻訳者の1人である青野英明さんが中心となり、昨年1月からナーディアのサポートと共に実施されてきました。
また、今回のナーディア来日中、青野さんは関東で開催された講演会やプログラムにおいても中心的な役割を担われています。
講演会・マネーワーク基礎講座
以上、今回の講演会・マネーワーク基礎講座に至るプロセスを見てきました。
ここからは、講演会・マネーワーク基礎講座のメインスピーカーであるナーディア(Nadja)についてと、当日語られた内容についてまとめていきたいと思います。
第一部の講演会では主にナーディア自身の家族の物語と著書の内容が紹介され、第二部のマネーワーク基礎講座では「そもそも、マネーワークとはどういったものか?」をナーディアに紹介いただいた後、会場から協力者を募って実践が行われました。
ナジェシュダ・タランチェフスキ氏(Nadjeschda Taranczewski)
ナーディア(Nadja)ことナジェシュダ・タランチェフスキ氏(Nadjeschda Taranczewski)は、心理学修士号、国際コーチ連盟(ICF)のマスター認定コーチ資格を持つ、『Conscious You: Become The Hero of Your Own Story』の著者です。
また、自身の組織であるConsciousUにて、パートナーであるオルガ・タランチェフスキ氏(Olga Taranczewski)らと共に世界中のCEO、創業者、コーチ、ファシリテーターをサポートし、組織やコミュニティにConscious Tribe(コンシャス・トライブ)を広げる活動に取り組んでいます。
ソース原理(Source Principle)に関連しては、2014年にピーター・カーニック氏の提唱した概念を初めて論文(Whose Idea Was it Anyway? The Role of Source in Organizations)で紹介した人物でもあります。
ConsciousUのYouTubeでは、ナーディアとピーターによるお金に関する対話の動画がYouTube上でも公開されており、以下のようなテーマも対話の中で扱われています。
ナーディアと家族の物語
第一部の講演会では、ナーディアがなぜ自身の現在の活動に至ったのかに繋がる彼女の物語を伺いました。
まず、ナーディアは自身を、第二次世界大戦で深い傷を負った家族の出身だと紹介しました。
彼女の名前であるナジェシュダ・タランチェフスキ氏(Nadjeschda Taranczewski)はドイツ系の名前ではありません。
スラヴ系・ロシア人であった彼女の父方の祖父に由来する名前です。
ロシア人の祖父とポーランド人の祖母は強制収容所から生き延びたものの、母国に帰ることが叶わずドイツで生きていくこととなりました。
そして、彼らは抱えた痛みやトラウマを、アルコールや暴力に頼ることで癒そうとする家族システム・習慣を形作ることとなりました。
また、ドイツ人の母方の祖父母の家庭はナチスが台頭する自国において「良き市民」として過ごしてきました。
そのため、戦後は罪悪感(guilt)と羞恥心(shame)を抱え、抱えた痛みや葛藤に対して沈黙するという家族システムや習慣を形作ることとなりました。
このような家族の系譜から、ナーディアは生まれました。
彼女が生まれた1970年代のドイツ社会は一見、正常に戻ったように思われましたが、それでも家族の抱えた痛みやトラウマ、それによって生まれた無自覚のパターンは、2世代を経てもナーディアに影響することとなりました。
上記のようなエピソードが、彼女の書籍内でも紹介されています。
ちなみに、今回の来日期間中、ナーディアは広島も訪れています。
罪悪感を沈黙で対処しようとする傾向は、日本人にも共通するところかもしれません、と指摘されていたのが印象的です。
トランスフォーメーション・マップ(The Transformation Map)
上記のような自身の背景のストーリーテリングの後、紹介してくれたのがトランスフォーメーション・マップ(The Transformation Map)です。
人生が行き詰まっていると感じたり、どういうわけか流れに乗れていないと感じたりするときは、その障害となっている場所と性質を理解することが役立つことがあります。
トランスフォーメーション・マップ(The Transformation Map)は、自身の置かれている状況を、より包括的に眺めることを助けてくれる地図のようなものです。
このモデルは、『Conscious You』の第4章で紹介されています。
個人(individual)と集団(collective)、外的(external)と内的(internal)で区切られた4象限は相互に影響しており、目に見えるものと目に見えないものがあります。
そして、氷山の一角という比喩(メタファ)もあるように、目に見えないものの方が、ある人生の行き詰まりや困難において大きな領域を占めている、ということもあるかもしれません。
ナーディア曰く、どこからアプローチしても良いが、完全にアクセスできるのは自分自身。個人の内側から始めてみるのが良い、と紹介してくれました。
愛に飢えた氷山(Needy Iceberg)
トランスフォーメーション・マップ(The Transformation Map)の後にナーディアが紹介してくれたのが、愛に飢えた氷山(Needy Iceberg)でした。
先ほど、個人(individual)と集団(collective)、外的(external)と内的(internal)で区切られた4象限であるトランスフォーメーション・マップ(The Transformation Map)が紹介されましたが、愛に飢えた氷山(Needy Iceberg)はより個人の内面の探求、インナーワークに寄せたモデルと言えるかもしれません。
このモデルでは人間には5つの中核的欲求(ニーズ)があるとされ、それが氷山の底部に赤文字で示されています。
5つの中核的欲求とは、以下のようなものです。
愛・つながり(Love/Belonging)
自律・自己表現(Autonomous/Expression)
成長・刺激(Growth/Stimulation)
予測可能性・安全性(Security/Predictability)
意味と意義(Meaning/Significance)
自分の人生を生きる上で、何かうまくいかない……と感じた際は、いずれかのニーズに注意を払いすぎていたり、逆にあるニーズとの繋がりが弱まっていることがあるかもしれません。
また、愛・つながり(Love/Belonging)と自律・自己表現(Autonomous/Expression)、予測可能性・安全性(Security/Predictability)と成長・刺激(Growth/Stimulation)はそれぞれ対極に位置するように紹介されており、さまざまな経験から抑圧・無意識へ追いやってきた極を取り戻すことの大切さについて説かれていたことも印象的でした。
愛やつながりを強めすぎると、自律・自己表現が薄れてしまう……といった具合です。
また、以上紹介してきたモデルについて、ナーディアは統計学者ジョージ・E・P・ボックス(George E. P. Box)の言葉を引用しつつ、以下のように表現していました。
ナーディアの示したモデルのすべてが完全な真実のモデルではなく、現実そのものでもありません。ただ、一つの側面を表したものである、という考え方です。
こちらの言葉は、『Conscious You』においてもナーディアお気に入りの表現として紹介されています。
「私」の中にあるさまざまな側面
上記のニーズの偏りについてナーディアは、以下のようにお話しされていました。以下のような捉え方は、『Conscious You』第3章でも紹介されています。
講演会後半では、幼少期などに自分の中にあることを許されなかった・本当はこうしたかった、というニーズ、感覚、感情に、スペースを与えるガイド瞑想の時間が設けられました。
このガイド瞑想は、第二部で紹介される取り戻しワーク(Reclaiming Work)……ある側面の良い面と悪い面、さらに、ある側面の対極にある側面を見にいくことにつながるものである、とも紹介いただきました。
マネーワークの背景
第二部のマネーワーク基礎講座では、第一部の前提も踏まえつつ、「そもそも、マネーワークとはどういったものか?」をナーディアに紹介いただいた後、会場から協力者を募って実践が行われました。
マネーワーク('moneywork')はピーター・カーニック氏が発見したものであり、ナーディアはピーターのことを「組織開発と呼ばれる領域の中でも最初の世代の人物」と評していました。
ピーターはコンサルタントとして何人ものクライアントと話をする中で、素晴らしいビジョンやそれを実現するためのプロジェクトを耳にするのですが、お金の話になった途端、全てが変わってしまったと話したそうです。
そして、このようなことは、家族の中でも起こっています。
両親やパートナーとのお金に対する捉え方の違いや、「遺産をどうするか」といった話題でトラブルや葛藤・対立が起こることもあります。
こういった問いから、ピーターは「お金と人との関係」について探求を始めました。
では、改めて『お金とは何でしょうか?』
お金への投影(projection)
ナーディア曰く、お金は人間が生み出した社会的合意であり、共有しているストーリーです。
お金は人間にとって有効なツールとして生み出されたはずが、現在ではすべての法則のように扱われ、私たちがお金に従っているような逆転現象も起こっています。
お金が物語である、という場合、それを動かすものは人のお金に対する投影(projection)です。
ピーターはこの現象について、『私たちは、私たちの一部をお金に投影している』と語ったそうです。
ナーディアが『あなたにとってお金とは?』と尋ねると、会場からはさまざまな答えが返ってきました。
3つの投影タイプと取り戻し(reclaiming)
上記のような答えは、多かれ少なかれすべて投影であり、そう答えた自分自身の一部が反映されている・お金ではなく私について語っている、というのが、マネーワークの観点から捉えたナーディアの意見でした。
また、お金に対してポジティブな投影とネガティブな投影がありますが、この違いによって3つのお金に対する投影のタイプがあると紹介されました。
この3つのタイプはトム・ニクソン『すべては1人から始まる』でも紹介されており、ナーディアの紹介とまとめると以下のようになります。
投影そのものは人間である限り起こるものであり、それ自体は悪いものではありません。
しかし、お金にポジティブな投影をしている場合でも(例えば「お金は自由だ」)、「お金がなければ、そのポジティブな状態を実現できない」のように、本来の自分自身の一部をお金へと切り離してしまうことにつながります。
この、お金に投影してしまった自分自身の一部を取り戻し(reclaiming)、癒していくワークがマネーワーク('moneywork')です。
またナーディアは、投影はお金以外にも起こりうるとし、上記の取り戻しワーク(Reclaiming Work)は、お金以外に投影したさまざまな対象……パートナー、先生、義理の母などにも応用できると話してくれました。
ナーディアの願い・望む未来
プログラムの最後。以下のような問いが、参加者のお一人からナーディアへ投げかけられました。
ナーディアはまず、自身の家族の抱えた痛みやトラウマ、ネガティブな反応を生み出すパターンや影響について、『このようなパターンは何度も繰り返さなくて良い』とお話しされました。
そして、上記のようなワークを繰り返し実践していくことで、それぞれの人が自身の家(人の内面と、内面にあるさまざまな側面を「家」や「部屋」と当日は表現していた)を愛せるようになること。
また、自身の活動を通じてカップルや家族、組織をサポートし、Conscious Tribe(コンシャス・トライブ)を広げていくことが願いだと続けられていました。
『Conscious You』で紹介されているモデルやマネーワーク、また、ConsciousUが提供しているプログラムは、いずれも自身の内面に何が起こっているか?に意識的になり(conscious)、一人ひとりが望む人生をつくっていくことをサポートするためのものです。
今回のガイドを務めてくださった賢州さんからは、今後も継続的にナーディアを日本に招聘していくこと(次回は9月を予定)、ConsciousUが提供しているプログラムCU*moneyを日本でも受けられるよう青野英明さんも準備中であること、home's viでも関連情報の発信を行なっていくことなどアナウンスされ、プログラムは終了しました。
『Conscious You』邦訳出版も今年秋を予定しており、ナーディアとの再会が楽しみです。
当日のグラフィック一覧
以上、ナーディア(Nadja)ことナジェシュダ・タランチェフスキ氏(Nadjeschda Taranczewski)の招聘プログラムについて、このプログラムに至るプロセスにも触れつつまとめてきました。
ナーディアの語った自身のストーリーや心理学修士としての知見、コーチとしての実践から得られた洞察や叡智は膨大な量です。
当日はグラフィッカーとして山本彩代さん(さよぽん)、外崎佑実さん(トニー)にイラストなども交えながら、講演内容をグラフィックとしてまとめていただきました。
以下、クリックすることで拡大して閲覧することが可能です。是非ご覧ください。