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「常識を変える地図」

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小学校で先生をしていた私が、「学校現場のなかなか変わらない常識を変えたい」という思いで書いた記事をまとめています。 「学校の常識を変えるには、自分自身の常識を変えるところから。」…
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#先生

「すべての教育は洗脳である」という言葉に、真正面から「No」と言えますか?

「すべての教育は洗脳である」という言葉に、真正面から「No」と言えますか?

これは堀江貴文さんが2017年3月に出版された以下の書籍に書かれていた文章。
皆さんは、この言葉を聞いて何を感じるでしょうか。

2017年といえば、私自身、初任として学校に配属された年。
いよいよ「先生」になるぞというタイミングでこの本のタイトルが目に止まったのか、Amazonの履歴を見ると2017年3月30日に購入していたようです。

どんな思いで買ったのか、読んでみてどんな感想を抱いたのかは

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コーチングの練習相手を募集します。(締め切りました。)

コーチングの練習相手を募集します。(締め切りました。)

(2024年4月追記)
約4ヶ月で20回以上のセッションを実施させていただくことができました。
目標の30人には届きませんでしたが、このような呼びかけに快く応じていただいた皆様に大変感謝しております!
探究の道のりはまだまだ続きますので、また同様の企画がありましたらご協力いただけると幸いです。

タイトル通りですが、コーチングの練習相手を募集します。

募集の背景として、10月から通っているコーチ

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「教育×コーチング」の可能性に触れた小学校教員の思い

「教育×コーチング」の可能性に触れた小学校教員の思い

THE COACH Academy基礎コースDAY3。
基礎コースはこれにて終了ですが、ようやくスタートラインに立った感覚。ここから始まるコーチング探究の旅にワクワクしながら記事を書き始めています。

DAY1、DAY2の振り返りはこちら。

DAY3の内容は「学びの統合と発展」。
DAY1、DAY2の内容を踏まえて、これから始まる「インテグレーション・ジャーニー」(THE COACHにおけるコー

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人の可能性を信じる前に、自分の可能性を信じられていますか?

人の可能性を信じる前に、自分の可能性を信じられていますか?

今回はTHE COACH Academy基礎コースDAY2の振り返り記事です。

2日間9:00〜15:00で相当がっつり学び、頭がパンク寸前になった訳ですが、今回の学びや気づきを言葉にしておきたいと思います。

DAY1の振り返りはこちら。

DAY2の内容は「大切なコーチングスキル」。
DAY1の「コーチングを学ぶための基礎」を踏まえて、いよいよ具体的なスキルを学んでいきました。

上手くやる

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【全国の先生へ】目の前の子どもたちの可能性を心の底から信じていますか?

【全国の先生へ】目の前の子どもたちの可能性を心の底から信じていますか?

先日の記事で書いたコーチングスクール(THE COACH Academy)にて、コーチングを学ぶ旅が始まりました。

今回受講しているのは全4コースのうち、一番初めに受ける「基礎コース」。
コーチングにとって重要なスキル、マインドを学び、コーチングの全体感を理解していきます。
9:00〜15:00(5時間)を3日間に渡って行うのですが、そのDAY1が終わりました。

前回の記事で、スクールでの学び

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【先生の自由研究】〜学校におけるリーダーシップの研究(3章)〜

【先生の自由研究】〜学校におけるリーダーシップの研究(3章)〜

夏休みも残すところ9日。いよいよ終わりが見えてきました。
子どもたちと会えるのは楽しみですが、まずは生活リズムをもとに戻さないと辛い毎日が容易に想像できてしまうので、明日こそは早起きを意識したいと思います。

さて、この自由研究の記事も第3章となりました。
一応4章構成で考えているので、今回の記事を終えるとあと1記事。夏休みが終わるまでには、なんとか書き終えることができそうなペースですね。

こち

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【先生の自由研究】〜学校におけるリーダーシップの研究(2章)〜

【先生の自由研究】〜学校におけるリーダーシップの研究(2章)〜

時刻は午前3時。
昼寝をしすぎて完全に眠れなくなってしまい、何をしようかと迷った挙句、この記事を書き進めることに。(大学の卒論を書いている気分ですね…)
前回も少しずつ書き進めたので、投稿するのは時間が空いてからになると思いますが、眠くなるまで頑張ります。

こちらの記事からご覧いただいた方は、ぜひ「まえがき」と「1章」からお読みください。

2章 学校におけるリーダーシップ1章では、リーダーシッ

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【先生の自由研究】〜学校におけるリーダーシップの研究(1章)〜

【先生の自由研究】〜学校におけるリーダーシップの研究(1章)〜

夏休み16日目。
小学校の教員をしている私たちは、もちろん夏休みが全てお休みではなく、研修や事務作業、休み明けの授業準備などをしています。

ただ、中学校や高校と違って部活や夏期講習などもないので、今週は比較的ゆったりと過ごすことができました。ゆっくりし過ぎて土日のありがたみを忘れかけている今日この頃…

毎日のように授業をしたり、子どもたちとおしゃべりをしたりする日常から一転、ほとんど人と話さな

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【先生の自由研究】〜学校におけるリーダーシップの研究(まえがき)〜

【先生の自由研究】〜学校におけるリーダーシップの研究(まえがき)〜

小学校で教員をしている私は絶賛夏休みを満喫中なのですが、特に帰省や大きな旅行をしない今年は空いている時間も多く、意識しないとYouTubeやSNSを渡り歩いて気付けば1日が終わっているなんてことも…
そうならないためにも、普段はできないような予定を入れたり、自分自身に宿題を課したりしながら過ごすようにしたいと思っているところです。

学校では子どもたちに自由研究をすすめる立場ですが、先生自身が自由

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プロジェクト型業務改善を進めたら、「やってみたいんですけど…」がたくさん実現した話

プロジェクト型業務改善を進めたら、「やってみたいんですけど…」がたくさん実現した話

年度始め、怒涛の4月を終え、ようやくゴールデンウィークに辿り着いたと思ったのがついさっきのように思われますが、あっという間に休みは残り2日。
ゴールデンウィークが明けると、運動会まで一気に駆け抜けなければならず、体育主任として運動会の運営を担当する私にとっては、この時期がちょっぴり憂鬱になりがちなのです…

とはいえ、いつまでもそんな弱音を吐いてはいられないので、今日、明日と気持ちを整えていく予定

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特別支援の「特別」って?〜小学生時代の記憶から考える教員としての在り方〜

特別支援の「特別」って?〜小学生時代の記憶から考える教員としての在り方〜

小学3年生ある日、ボクは太郎くん(仮名)と遊ぶことをパッタリとやめた。詳しくいうと、先生のある言葉がきっかけでその子と遊ぶことに違和感を覚え、誘いを断るようになってしまった。

太郎くんはいわゆる、特別な支援が必要な子。
当時のボクも思い返せば、ひねくれもので、調子乗りで、友達には手を出していたし、相当面倒なやつだったのだが…(その辺りのエピソードはまた別の機会に…)

当時の担任の先生が家庭訪問

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先生が身に付けるべきなのは時短術ではなく、「仕事」をデザインする力である?〜『先生が知っておきたい「仕事」のデザイン』を読んで小学校教員が考えたこと〜

先生が身に付けるべきなのは時短術ではなく、「仕事」をデザインする力である?〜『先生が知っておきたい「仕事」のデザイン』を読んで小学校教員が考えたこと〜

「わからないことがわからない」

これは、初任時代に仕事を進める中で自分が感じていたことです。

教師として仕事を進めていく上で、授業自体は自分自身が生徒として経験してきたこと、そして教育実習で体験してきたことを通して、なんとなくイメージができている。
しかし、教師になって初めて授業以外の業務量の多さに圧倒されました。

週案、学年(学級)だより、会計…
毎週のように繰り返されるタスクに加え、毎日

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学校の常識は社会の非常識?

学校の常識は社会の非常識?

「教員は世間知らず」

学校現場にいる人もそうでない人も一度はそんな言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

私自身、大学卒業後に教員としてしか働いた経験がありません。直接言われたことはありませんが、教員経験しかない自分にとって、「教員は世間知らず」という言葉は常に付き纏います。
「一度社会に出て(一般企業で働いて)から教員になった方がいいのではないか」と考えたことのある人は、進路を考える学

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