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余白を作るため日記

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感情を外付けドライブに移します。
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#コラム

海外で住むとき、持っていくと良さげなもの

海外で住むとき、持っていくと良さげなもの

北京、台北の次はベトナムのハノイに住むことになりました。海外移住をするのは、三カ国目になります。三日後に発ちます。

でも…

日程が決まってから時間があったのにもかかわららず、渡航準備が全く進んでいません。そこでこれまでの経験を振り返り、自分なりの持っていくべきものリストを作ってみようと思います。

(注:身一つで海外に移住するタイプの荷物です。

衣・洋服必要最低限(上5、下5着ずつ)の洋服が

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何もない場所に住むこと【ハノイ10日目】

何もない場所に住むこと【ハノイ10日目】

ベトナムに来て今日で10日目。自分でベトナム移住を決めたのに、出発前にすでホームシックをこじらせ、毎晩泣いていた。なんて信じられないくらい、私のベトナム生活は順調だ。

住むところも、入居した頃はここで大丈夫かな…と思っていたけれど、スーパーで掃除用具を買い揃え、床をキレイに磨き上げ、お風呂のマットレスを交換し、蚊対策に蚊帳を準備し、今では落ち着ける「私の部屋」になった。

そうそう、ベトナムに越

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生まれた「フェミニズム」という炎

生まれた「フェミニズム」という炎

ジェンダーの問題を見ていると、今まさに日本は芽生えの時期であって。これまでずっとずっと「性別」が由来の問題は存在していて、言葉にできない息苦しさを女性はもちろんのこと、男性も、それからLGBTQたちも感じていた。

言葉にできない息苦しさとは、もうそれが当たり前で世界はそーゆう風にできていて、逃れることが出来ない諦めからくるものだった。言語化して叫ぶことすら、頭に思い浮かばない。

高校でいい大学

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私よりもすぐれた言葉を持つ人たち

私よりもすぐれた言葉を持つ人たち

雨季だというのに、毎日ピーカン照りだったハノイ。乾いた大地に、昨日の晩からしとしとと雨が降り続いている。

暑い国に住んでいると、雨音が聞こえて来るだけホッとする。肌がひりひりするような暑さが和らぐのと同時に、まだ生きていけると思えてくるのだ。もちろん水不足になることもあるんだろうけど、水道が整備されて飲水に困らない私たちは、渇きが原因で死ぬことはないだろう。でも、水を求める本能が残っているんだろ

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どこまでいっても、世界は自由で不自由なのだ

どこまでいっても、世界は自由で不自由なのだ

自由になりたいです。

できれば自分が無駄だと感じるルールに縛られず、私を大事にできる環境で生きていきたいと思う。

そういうわけで、私は30歳を超えてから日本を飛び出した。

メールをするときにいちいち
お世話になっております。
と書かなくてもいい世界で暮らしたいと思ったからだ。

まずは台湾に。それからベトナムへ。私は日本の外に居場所を求めた。

生活は変わった。

今日本の企業からの仕事をた

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中国から来た、うるさい旅人たちが教えてくれた「自分らしい旅」

中国から来た、うるさい旅人たちが教えてくれた「自分らしい旅」

日常から離れ、非日常へ。

いつもとは違う場所でゆっくり過ごしたい。そして美しい景色をカメラに納め、おいしいご当地料理を食べて。

その場に溶け込むように、静かに感情を味わうべき。それが旅ってもの。

−−−

「你怎麽那拍拍那辺麽来啊好吃走吧妈~爸~多少钱很贵很舒服不行但要买!!!!!バスのブレーキが聞こえ、ドアが開き、カラフルな洋服を着て(赤かピンク率高)サンバイザーをかぶったおばちゃん軍団が

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共感は、はみ出しものを救うのか

共感は、はみ出しものを救うのか

学生時代、私はうまくクラスの中に溶け込めなかった。私のひねくれくさった性格とか、クラスメイトのノリとか。いろんな原因があったと思う。振り返ってみるとね。

でも一番大きな原因は、「共感で繋がれなかった」ことだと思う。中学生や高校生の頃はジャニーズのアイドルやモーニング娘が人気で、キムタクのドラマを見て、Popteenをみな読んでいた。ただ私はみんなが「いいよね〜!」と盛り上がっていたものが、盛り上

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クルクル回る幸せのルーレットを止めたいの

クルクル回る幸せのルーレットを止めたいの

幸せになりたいなぁ

生まれて、自意識を持ってから「幸せになりたい」と願わなかった日があるだろうか。願わない人がいるだろうか。

私は今、幸せなのかなぁ。

こんな問いを自分に向けるとき、私はいつも身近にいる誰かと比べてきた。実家が裕福で…、いい会社に就職をして…、毎月旅行に行って…、私が欲しかったカバンを持っていて…、かっこいい彼氏がいて…。

いいなぁ。いいなぁ。
それに比べて私は何も持ってい

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友だちを作らなくてもいいんだよ

友だちを作らなくてもいいんだよ

私はかなりオマセな小学生だった。クラスメイトがジャニーズのアイドルに夢中になっている頃、ビートルズやカーペンターズを聞いていた。ジャンプやプチレモンの話題で盛り上がっているとき、村上春樹や村上龍の小説を読んでいた。(そこに書かれていた性描写については、一寸も理解していなかったのだが)

そんな早熟な小学生は中学生になった。クラスメイトはまだジャニーズとモーニング娘とジャンプとセブンティーンで盛り上

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分かりませんは、きっとトキメキの小さな種

分かりませんは、きっとトキメキの小さな種

実は2年前に台湾企業で働くことになったとき、私の中国語力はそこまで高くはなかった。だって、本当にゼロの状態から1年間、語学学校に行っただけだったもの。小学生並みの語彙力と穴だらけの文法力の中国語を用いて、4人もの面接官と対話を重ねた。

でも、驚くことに採用されたんだな。日本市場向けのコンテンツリーダーとして。

語学力がいまいちだった私の採用を決めた理由を、あとでCXOが教えてくれた。もちろ

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再会は、生きていることの発表会

再会は、生きていることの発表会

今私はハノイに住んでいます。

こう言うと、みんなすごいねって言ってくれる。その言葉のあとに続くのが、「ご主人は?」

私の夫は京都に住んでいる。結婚したときに借りた、町家一軒家に一人で住んでいる。4つの部屋とキッチンとお風呂とトイレ。一人でクラスには十分すぎる空間で。

私はハノイの片田舎で、友達の知り合いの会社のビルの一角を、住居とし生きている。15帖くらいのポカーンと広い部屋に私一人で。荷物

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しんどいときの、正しい逃げ方

しんどいときの、正しい逃げ方

ここ最近ずっと考えているひとつのテーマがあって。それは「逃げる」ということ。

私はこの「逃げる」という行為に対して、おおむね肯定的である。自分の身を守るために逃げることを選ぶのは、間違いではない。私だっていろんなことから逃げてきた。

最近住む場所を変えたことにより、今まで接点を持つ機会がなかった人たちと知り合うようになった。そんな新しい環境の中で、私は「逃げる」という行為について全面的に間違い

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多拠点生活をする人に知っておいてほしいこと

多拠点生活をする人に知っておいてほしいこと

カナダの友人と話したことをTwitterでつぶやいたところ、たくさんの人に反応してもらえた。

内容はカナダをはじめ北米でも、アドレスホッピングや多拠点生活と呼ばれる暮らしのスタイルが、ここ数年注目を浴びていた。そして多くのフリーランサー特にノマドワーカーと呼ばれる人たちが挑戦したそう。

しかし、多くの人が暮らしが豊かになったと実感できず、多拠点生活をやめていっているという話だ。

依存先を多く

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海外生活に溶け込むまでのアレコレ

海外生活に溶け込むまでのアレコレ

北京、台北に続いて、ハノイで3月の頭から暮らしている。海外生活は3カ国目になった。今ベトナムでの暮らしに、スッと順応できてストレス爆発していないのは、台北暮らしのおかげだと思っている。

異国で暮らすこと。言葉では簡単に聞こえるけれど、日本とは違う場所の文化や風習を知り、それを尊重しながら、自分のアイデンティティを保つことは難しい。

海外で暮らすことが、偉いことだなんて、そんなことは全く思わない

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