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多拠点生活をする人に知っておいてほしいこと

カナダの友人と話したことをTwitterでつぶやいたところ、たくさんの人に反応してもらえた。

内容はカナダをはじめ北米でも、アドレスホッピングや多拠点生活と呼ばれる暮らしのスタイルが、ここ数年注目を浴びていた。そして多くのフリーランサー特にノマドワーカーと呼ばれる人たちが挑戦したそう。

しかし、多くの人が暮らしが豊かになったと実感できず、多拠点生活をやめていっているという話だ。


依存先を多くしよう、色んな場所で色んな属性の人たちと関係を持ち、そこから刺激を受けられる、または純粋に旅するように暮らしたい、そして日本の地方で問題となっている空き家活用...などなど。日本でも様々な要因が重なって、多拠点生活をやってみよう! という風潮になってきた。

そして今日本で、少なくないノマドワーカーが実践し始めている。


日本で「多拠点生活」と呼ばれる生活スタイルがどこまで浸透するかは分からない。ホテルやマンションの領域に、サブスクリプションサービスが進出し始めたのは、この1年くらいのことと思う。

私たちは住む場所、働き方を自分で選べるのだ。



話を戻そう。

私は友人のカナダ人に「なぜ北米では多拠点生活をやめ、ひとつの場所で根を張った生活をしていこうという動きになっているのか」を聞いてみた。

答えは至ってシンプル。

複数の拠点で生活をすることによって「セルフケア」が難しくなるということだった。「ここ」に帰属しているしているという感覚は、自分が自分らしく生きるために、重要な感覚だとみなが気づき始めた。

でも移動する生活を続けると、自分が何者か分からなくなっていく人が多かったそうだ。


また多拠点生活をすることは、仕事のアウトプットや友人関係の維持をオンラインで行うことになる。この点においても、カナダ人の友人たちは違和感を感じ始めたそう。

オンラインからオフラインへ。
自由から制限された世界へ。

複数の拠点を持つ生活を卒業した人の多くは、「ものづくり」や「レストラン」や「書店」を始める人が多いそうだ。自分の仕事の成果を、自分でみることができる。そんな働き方に、再び戻っている。



最後に、私の友人はひとつの忠告をしてくれた。

日本人は真面目でひとつのことにスティック(しがみつく)しがち。新しい生き方を始めたら、それを続けることに価値があると思いがちじゃん。カナダやアメリカの人は、すっごくドライ。自分がイヤって思ったらすぐやめるからさー。

日本なら、新しい働き方とか生き方を重要視しすぎて、違和感を感じてもやめられないんじゃない?



生き方は選べる。働き方も選べる。

でも、大事なのは実際にやってみて、自分のカラダとココロがどう感じるかということ。チャレンジを始めたときは、とくに注意して観察してみること。

そして自分でやると決めたことは、いつでも自分でやめることができるということ。

簡単なこと。だけど忘れずにいたい。

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