よ―こ

伝わる言葉を探し続ける……二人の子と犬に、いつまでも気をもむアラフィフです♪

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記事一覧

耳あて

やっと見つけた、駐輪場の空き枠に自転車をはめていると、楽しそうに会話する女性の声がする。 視線を上げると、会話ではなく、女性の独り言? いえ、彼女は共に散歩する…

よ―こ
1年前
5

名月をとってくれろと泣く子かな🌒

19世紀初頭の俳人・小林一茶の句と、今なお現役のエリックカ―ルによる絵本「パパ、お月さまとって!」。 二つには通じるものがあります。 親子の情と美しい月を愛でる思い…

よ―こ
3年前
6

アーノルド・ローベル展@立川Play!Museum

Alone Together きみが いてくれて うれしいよ 春の温かな陽射しが嬉しいですね。先週の良いお天気に誘われて、思わず行ってしまいました。 震災10年後のあの日、午後2…

よ―こ
3年前
6

バースデイ楽器カード♫

癖なのかしら。 耳は遠いのに、一人で歩いていると、偶然そばを歩く人の会話につい聞き耳を立ててしまう。 都内某所の踏み切り待ち。 20代前半くらいのうら若き女性の二人…

よ―こ
3年前
4

マルジョレーヌ!!

「ぼくは大人になったらケ―キ屋さんになりたいです。マルジョレ―ヌが好きです。」 小学1年生。息子の初めての授業参観は、画用紙に将来の夢の絵を描き、前に出て一人ず…

よ―こ
3年前
7

江ノ電に乗ったピンクのイルカちゃん

日射しはすっかり春めいた週末。 昼過ぎの江ノ電は、観光の行きと帰り、もしくはまだ行楽中の乗客で、狭い車内がほどよく埋められる。 ふと、ピンクのイルカのぬいぐる…

よ―こ
7年前
4

梅雨入りし、初めてまとまった雨となった月曜の朝。私は3ヶ月ぶりの健診のため、駅から大学病院へ向かっていた。 前を行く親子。 裸足にサンダルばきの母親は、傘を差しな…

よ―こ
8年前

ベランダの小さな希望☆

よ―こ
9年前
1

君は一緒に泣いてくれるの?

君はけっして裏切らない?
君はけっして疲れず、不機嫌にもならない?
もう僕らは、親友を探しに荒波に飛び込むこともないんだね。
傷つくこともないんだね。
基本料やら保険料やら、払えるリッチなのび太君ならね。

よ―こ
9年前

散歩

白い少女 梅雨の天気は気まぐれだ。 急な雨があがり、待ってましたと犬の散歩に出かけた。うちのはおちびさんだから、散歩とは言いがたいほどの短時間、お決まりの道筋を…

よ―こ
9年前
耳あて

耳あて

やっと見つけた、駐輪場の空き枠に自転車をはめていると、楽しそうに会話する女性の声がする。

視線を上げると、会話ではなく、女性の独り言?

いえ、彼女は共に散歩する愛犬に、話しかけていたのだ。
朗らかに。

犬は、毛糸の耳あてをしていた。温かそうね。

この冬一番の寒波が訪れるとの予報の日。私も、お気に入りの耳あてをし、ダウンコートの完全防寒着。

私も、愛犬との散歩中、話しかけていた。ひとが聞い

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名月をとってくれろと泣く子かな🌒

名月をとってくれろと泣く子かな🌒

19世紀初頭の俳人・小林一茶の句と、今なお現役のエリックカ―ルによる絵本「パパ、お月さまとって!」。
二つには通じるものがあります。
親子の情と美しい月を愛でる思いは、 世代と時代、洋の東西を問わないものなんだなと実感します。

名月ではないけれど、 夜桜の枝間から顔を覗かせる昨夜の月も、足を止めるほど美しかったです。
写真は美しくありませんが(^_^;)

幼少の頃、エリックカ―ルのこの絵本が大

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アーノルド・ローベル展@立川Play!Museum

アーノルド・ローベル展@立川Play!Museum

Alone Together
きみが いてくれて うれしいよ

春の温かな陽射しが嬉しいですね。先週の良いお天気に誘われて、思わず行ってしまいました。
震災10年後のあの日、午後2時46分。私はそこで、ひとり黙祷しました。
立川、意外と近かった(^_^;)

「がまくんとかえるくん」で知られるアーノルド・ローベル。その作品たちと世界観、絵本づくりの行程、会場を流れる彼の声と彼自身のポートレート。と

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バースデイ楽器カード♫

バースデイ楽器カード♫

癖なのかしら。
耳は遠いのに、一人で歩いていると、偶然そばを歩く人の会話につい聞き耳を立ててしまう。

都内某所の踏み切り待ち。
20代前半くらいのうら若き女性の二人連れ。
「初任給で、おじいちゃんにウクレレを買ったんだけど、おじいちゃんが亡くなって、ウクレレ、戻ってきたのよね。たまに弾いたりしてる」

初任給でおじいちゃんにウクレレ!!
なんてファンタスティックで素敵なチョイス💕
いいお孫さん

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マルジョレーヌ!!

マルジョレーヌ!!

「ぼくは大人になったらケ―キ屋さんになりたいです。マルジョレ―ヌが好きです。」

小学1年生。息子の初めての授業参観は、画用紙に将来の夢の絵を描き、前に出て一人ずつ発表するというものでした。彼は画用紙いっぱいに、大好きなマルジョレーヌというケーキの絵を描いたのでした。
当時、嫌々ながらも3才上のお姉ちゃんと公文の教室に通い、10枚のプリント課題をやり終えた帰りの息子のお楽しみは、ケ―キ屋さんで大好

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江ノ電に乗ったピンクのイルカちゃん



日射しはすっかり春めいた週末。

昼過ぎの江ノ電は、観光の行きと帰り、もしくはまだ行楽中の乗客で、狭い車内がほどよく埋められる。

ふと、ピンクのイルカのぬいぐるみを抱き締めて座る3才くらいの幼女に目を奪われる。

正確には、まずピンクのイルカに。

水族館の帰りなのかな。江ノ島水族館には行ったことはないが、イルカのショ―とかやってるんだろうか。

ピンクのイルカは、幼女の上半身から顔くらいの

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雨

梅雨入りし、初めてまとまった雨となった月曜の朝。私は3ヶ月ぶりの健診のため、駅から大学病院へ向かっていた。
前を行く親子。
裸足にサンダルばきの母親は、傘を差しながら、幼い女の子を抱き抱えている。
女の子も傘を持っているのに、差さずに握りしめたまま、母親の細い体にしがみついている。
お母さんは大変だわ。

しばらくすると、女の子は母親の懐から降り、自分で傘を差し、自分のゴム長をはいた足で歩きだした

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君は一緒に泣いてくれるの?

君はけっして裏切らない?
君はけっして疲れず、不機嫌にもならない?
もう僕らは、親友を探しに荒波に飛び込むこともないんだね。
傷つくこともないんだね。
基本料やら保険料やら、払えるリッチなのび太君ならね。

散歩

白い少女

梅雨の天気は気まぐれだ。
急な雨があがり、待ってましたと犬の散歩に出かけた。うちのはおちびさんだから、散歩とは言いがたいほどの短時間、お決まりの道筋をたどれば、そそくさと帰ってくる。
途中、うちのと同じくらいの小型犬を散歩させている少女に会った。涼しげな白いワンピ―スに白いサンダル。つっかけにうち着の私には、隠れてしまいたいほどにお洒落に見える。
彼女たちが、別の方向に行ってしまったの

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