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名月をとってくれろと泣く子かな🌒

19世紀初頭の俳人・小林一茶の句と、今なお現役のエリックカ―ルによる絵本「パパ、お月さまとって!」。
二つには通じるものがあります。
親子の情と美しい月を愛でる思いは、 世代と時代、洋の東西を問わないものなんだなと実感します。

名月ではないけれど、 夜桜の枝間から顔を覗かせる昨夜の月も、足を止めるほど美しかったです。
写真は美しくありませんが(^_^;)

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幼少の頃、エリックカ―ルのこの絵本が大好きで、父親が梯子を昇って月を取りにいく「あの」ぺージを何度も何度もめくり、ぼろぼろにしてしまった、うちの息子。
月が浮かぶ夜空の深い青が鮮やかなのも、彼を魅了したのでしょう。青が大好きだったから。

昨日は、そんな息子の卒業式でした。
学生という気楽な身分からの卒業です。
私から見たら、絵本をめくっていた頃とあまり変わらない、無防備な無邪気さを抱えたままの門出です。

一区切り。
一呼吸。。

勇気を出して、希望を胸に次の一歩を踏み出そうね。
君がどこにいても、月を見ては一茶の句と「青い絵本」と可愛かった頃の君に想いを馳せてしまう。それはそれで、ちょい気味悪いけど(-。-;

※ 季節感的には、この句は秋です。ごめんなさい。

(2018年3月25日)

3年前に書いたものです。あれから3度目の春が巡ってきました。桜は変わらず、門出を祝い励ますように咲き、月は静かに輝きます。


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