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小さなお手紙

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ヨーガを通じて日々を豊かにする小さなお手紙をお届けします。
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インドのお正月~Diwali

インドのお正月~Diwali

ぽかぽかな秋。大きな太陽や美しい光をみることができたので、11/8の立冬から写真を毎日撮ってみました。

じっと見つめることで、心のゆらゆらにも気づくことができます。

帰ってから、本棚の整理をしていたら、祖父の般若心経がでてきました。
パラリとめくってみると…ハラリと落ちてきた1枚の紙…
まさかの魚偏漢字の連続!

そしてその紙がはさんであったページには大切なメッセージが載っていました。

不増

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プルシャとプラクリティ/わたしとわたし

プルシャとプラクリティ/わたしとわたし

あなたがよろこぶ景色はどんな色?
あなたがおちつく空間はどんな空気?

それを決めているのはだれ?

目の前に見えるその景色も空間も、流れる時のなかで変化し続けるはず。
そして、それらを見ているわたしたちの見る目(こころ)も刻々と変化し続けているのかもしれません。
それでも、変わらぬわたしも同時に在り続けている。そのことをヨーガがおしえてくれます。

ヨーガにおいて、移り変わる世界すべてを「プラク

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瞑想と睡眠

瞑想と睡眠

さあ、瞑想をしましょう…目を瞑り…

さあ、眠りましょう…目を閉じて…

瞑想と睡眠の違いは何でしょうか。
「瞼をとじる」という始まりが過ぎると、あとは自分次第の世界。その世界を知るのはわたしだけです。

ここから、「眠る」場合は意識が離れコントロールできない状態へ繋がり、そして「眠っていた」という状態を過去のものとして認識します。

瞑想練習をはじめていくと、「眠っていたのか起きていたのかわから

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Common Yoga Protocol/ヨーガ共通手順

Common Yoga Protocol/ヨーガ共通手順

どんなYOGAを行なっていますか?

わたしがヨーガを勉強し始めた10年前、日本では聞かれることのなかった質問。数年前からヨーガの普及とともに様々な流派を知る機会が増えてきました。
ライフステージに合った選択肢が広がっているように感じます。

様々なカタチで広がったYOGA。その共通手順 Common Yoga Protocolというものがあります。
ヨーガの恩恵に出会い、安全な継続のきっかけや道

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トリシャリーラ/三つの身体

トリシャリーラ/三つの身体

カラダってなんだろう?

鏡が目の前にない今、わたしに見える身体は手、足、そして胴体の前側。
そう、それしか見えません。
鏡の前に立つと、顔や髪の前か横、首元、そしてツイストすれば少しは見えてくる背面の一部。

では、目をとじて感じる身体は?
息づかい、鼓動、体温、そして身体と思っている枠。まぶたの奥の光、鼻の奥に通り抜ける海の香り、爽やかな風の冷たさを感じる頬、鳥の声に鼓膜を感じ、まだ残るお茶の

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健康とヨーガ

健康とヨーガ

健康とは何だろう。

ヨーガがもたらす心身の健康とは何か。
今の時代、心身の健康増進に注目が集まりさらにはスピリチュアルな健康とは何かということにも考えが拡がってきているように思います。

ヨーガは科学であり、健康的な生活を送る方法のひとつ。以下の健康に役立つとされています。

肉体的健康

心の健康

情緒的健康

社会的健康

精神的健康

肉体的健康には、強さやバランスそして可動性を身につけ

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Chitta Prasadanam/心の清澄

Chitta Prasadanam/心の清澄

少しずつ寒さが和らぎ、メジロや渡り鳥を見かけるようになりました。
冬の寒さで縮こまっていた身体が春の温もりや鮮やかな色を求めて上向きへ自然と広がっていくように感じます。
身体の緊張感が解けていくと心も次第に柔らかく穏やかになっていくかもしれません。

日々において季節のように緩やかに変化するものもあれば、突然の出来事に出会うこともあります。そのとき、感情・こころは大きく揺れるように感じるかもしれま

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Happiness /しあわせ

Happiness /しあわせ

ヨーガの哲学講義で「幸せ」について教えていただく機会がたくさんありました。

忍耐、同情、適応性、快活さ、愛、平和、勇気、意志、親切、分離、自信そして持久力

これらの習慣がポジティブな思考へ、幸せへの気づきに繋がる。

しかし「幸せ」と感じることが難しい状況や場面もあります。そんなとき、心にどう触れているのか観察してみることを実践してみましょう。

まずは感じること、五感がどのように働いているの

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Klesha/煩悩

Klesha/煩悩

クリスマスも近づき今年も残すところわずか。イルミネーションで華やかな街並みのなかお正月もまた近づいています。

わたしたち日本人にとって年末年始に様々な風習が受け継がれているため、この時期になるといつも以上に日本文化にふれる機会も増えるかもしれせん。

その風習の1つとして、大晦日の除夜の鐘があります。鐘がつかれる回数は「108」回。これは、108個の煩悩を払うためとされ、怒りや苦しみ、欲望など取

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Pancha Mahabhutas/自然の5大要素

Pancha Mahabhutas/自然の5大要素

自然と共にあることをいま、感じますか。

ヨーガの教えにおいて、私たちは外の世界にみる自然を内に持っていると言われます。つまり、どこにいても何をしていても私たちは自然と共に在るということです。

自然に実際に触れる機会を作ることで、確かな自然との繋がりを感じることができるはずです。

大地の温もりに触れる、雨音に気づく、吐く息の熱を知る、両手を広げたときに感じる風、見上げる空はどこまでも続くことを

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Antahkarana/こころのレベル

Antahkarana/こころのレベル

「わたし」は「こころ」? 
「心変わり」という言葉があるように、それはコロコロ変化していくもの。変わることはもちろん、変えることもできます。
変わらぬ「こころ」もあるのでしょうか。

さて、「わたし」という概念さえ創り上げてしまう「こころ」を扱うことは実に難しいものです。「こころ」にコントロールされてしまう「わたし」を知り、熟考し、実践を繰り返すことで「こころ」を制御する「わたし」を目指すこと。

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Yoga Sutra/ヨーガ・スートラ〜ヨーガの教典

Yoga Sutra/ヨーガ・スートラ〜ヨーガの教典

小さい秋を少しずつ見つけるこの頃。季節の移り変わり、変化の美しさは何に向かっているのでしょうか。

ヨーガの実践においても、小さな変化にたくさん出会い、少しずつ段階を踏んでいくことに楽しさを感じます。
実践で体験する「心地よさ」「意欲」「リラクゼーション」そして「リセット」…これらは「整う」と表現できるかもしれません。

Yoga ヨーガの語源はYuju(ユジュ)であり、これは「結合」を意味します

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Surya Namaskar/太陽礼拝

Surya Namaskar/太陽礼拝

ヨーガの実践練習において、ポーズ/ASANA(アーサナ)をとることがとてもポピュラーになっている現代。様々な流派により多少の違いはあってもスーリヤ・ナマスカーラ(太陽礼拝)という、いくつかのポーズをひと息ひと動作で続けて一連の動きをとる練習法は共通して取り入れられています。
元々インドの伝統的な太陽神へ礼拝をする一連の動きが、一般向けの健康体操として普及したという側面がありますが、意味や目的は変わ

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Ashtanga Yoga /ヨーガ 8支則

Ashtanga Yoga /ヨーガ 8支則

ヨーガを行うことに目的はありますか?

古典ヨーガ期、紀元前3〜6世紀にパタンジャリにより書かれた「ヨーガ・スートラ」という経典において、ヨーガの目的とは…

『心の動きを止滅すること』

「止滅」というコトバの印象は様々と思いますが「コントロール」あるいは「扱う術を知る」と捉えることもできると思います。

さらに、パタンジャリはこの目的のためのステップ8つを記しています。

この8つを「Ash

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