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種麹屋の日常思考記

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発酵に関係ない日常思考はこちらに入れていきます。
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#地方創生

地方での「品定め」と個人情報

地方での「品定め」と個人情報

ちょっと遅れましたが、福井県池田町が移住者向けに発表した「池田町暮らしの七カ条」が話題を呼んでいます。

私としては、もはや公的資金の投入に期待できない集落の、ホントの実態を表現していますし、半ば、「地域としてこれで生きていく・生きていかざるを得ない」という覚悟のようなものも透けてみえるところです。

木下斉さんも指摘していますが、(引用部分は有料部分より)

まさに、転換点だと思います。

さて

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統計で見る豊橋市と都心の『仕事』の違い

統計で見る豊橋市と都心の『仕事』の違い

さて、詳細は下記の記事の通り、今までも書いておりますが、東三河は毎年400人、若い女性が出て行っており、その多くは『希望する仕事がない』という状況です。

というわけで、これを、また、別の指標で見てみたいと思います。

データ出所は相変わらずRESASです

産業特化係数さて、地域ごと産業構造を見るのに当たって、『産業特化係数』という指標が一般に用いられます。

産業特化係数とは

という、指標で

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KOJI THE KITCHEN×地方創生

KOJI THE KITCHEN×地方創生

今日はKOJI THE KITCHENプロジェクトに込めた、地方創生への思いを書いてみたいと思います。

豊橋・東三河におもうこと 私が豊橋や東三河に対して思っている根幹にあること。それは、子ども3人のうち誰かが跡を継ぐ可能性が高いですが、跡を継いだ子にとって、豊橋/東三河が「仕方なく残る場所」であって欲しくないということです。

「**ちゃんは、東京で楽しそうで良いな」とか、グローバルな世の中で

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応募0の営業事務求人をブランドマネージャー募集としたら、即、首都圏から応募が来た話

応募0の営業事務求人をブランドマネージャー募集としたら、即、首都圏から応募が来た話

これまでも、私のnoteで、キャリア女性雇用というテーマを書いてきました。

また、この記事が取り上げられている記事で、日南市の成功事例が取り上げられています

そこで、参考になるのは、日南市の企業誘致。

日南市の企業誘致をしている田鹿さんに狂犬ゼミ出てもらったときも「調査をしたら、事務職、つまりはオフィスワーク希望の女性が多いのに、地元の求人は工場勤務や庶務みたいな仕事ばかり」ということで、事

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Whatに熱くなる都市、Whoに熱くなる地方

Whatに熱くなる都市、Whoに熱くなる地方

都市と地方のコミュニケーション作法の差ということを、何度も取り上げています。先日、愛知県三河地方出身で東京で修行をし、また三河に帰ってきた料理人の方と話す機会がありました。

そこで、仰っられていたのが

ということです。

『美味しい店』か『友達の店』か具体的には、

と。この『美味しい店』と『友達の店』は分りやすい選択肢だと思います。

休日の夜に時間がある時、『人間関係は特にないけど美味しい

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地方製造業が『もの』を作りだしちゃう前に、企業、役所、金融機関が考えるべきこと~直前記事の【後編】も兼ねて

地方製造業が『もの』を作りだしちゃう前に、企業、役所、金融機関が考えるべきこと~直前記事の【後編】も兼ねて

さて、前回の後編としての意味もあります。地方製造業が『もの』を作り出しちゃう前に考えるべきことを書きます。ちなみに下の記事が前回ですが、読まなくても大丈夫です。(読んでくれると嬉しいです)

前回の話の流れなので、企業としては「モノを作るときにどこを考えるか」、そして、行政、会議所などの地方組織や金融機関は「どこに支援すると、効果的なのか」ということについて私見を書いていきたいと思います。

結論

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