栗原秀治

身近な自然と人生をテーマに、 折々感じたことを 手帳(note)に記していきます。

栗原秀治

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記事一覧

「グラデーション小日記」

★ 3月21日 日曜日 久しぶりの朝からの雨 恵みの雨 何かと制限される日だけれど なんとなく心静かに これまでのことを省みるような 気がしてくる 雨の日。 ★ 3月22日 …

栗原秀治
3年前

「曲線小日記」

★ 3月14日 日曜日 南の海で取れた貝殻です。 見るからに、痛々しいとげとげ なぜこういう形になったのか。 これには こざかしい人智も及ばぬ 深い理由があるのだろう。 …

栗原秀治
3年前

「穴ぼこ小日記」

★ 3月7日 日曜日 これを知る者は これを好む者に如かず これを好む者は これを楽しむ者に如かず (論語) 「これを」何かの勉強とか習慣と置き換えてもいい。 どの段階で…

栗原秀治
3年前
1

「金太郎飴小日記」

★ 2月28日 日曜日 風の強かった翌日、 林道脇の道端に 鳥の巣が落ちていた。 枯れた小草を編んだ精巧な造り物だけれど、 要らなくなれば、簡単に捨てられる。 鳥の生き…

栗原秀治
3年前

「想像小日記」

★ 2月21日 日曜日 朝5時半過ぎ、 南天の上空を君臨しているかのように大きく さそり座が、はっきり見える。 胸元辺の、あの赤い星アンタレスも。 宮沢賢治も、昔それを…

栗原秀治
3年前
1

「エントロピー小日記」

★ 2月15日 月曜日 午前5時半、 傘を打つ雨の音も 近くを流れる水の音も すでに春。 月日の流れのなんと速いことか。 光陰矢の如し、と述懐した人は 相当年を取っていた…

栗原秀治
3年前

「四次元小日記」

★ 2月7日 日曜日 唄は世につれ、世は歌につれというが、 流行った歌は、それっきりだろうか。 今はYouTube などで、 どんな音楽でも聴くことができ、 ありがたく、特に…

栗原秀治
3年前

「パラドックス小日記」

★ 1月30日 土曜日 午前5時半過ぎ、外はまだ暗い が、今朝は 丸い月が、西の空に浮かんでいた。 餅をつく兎の姿もくっきり。 見上げていると、 マスクもマフラーもしてい…

栗原秀治
3年前
3

「もうすぐ春小日記」

★ 1月24日 日曜日 外から力が働かない時、 物体は、静止し続けるか、 等速度運動をし続ける。 だから燃料が無くなっても、 惑星探査機は、秒速数十㎞の速度で飛び続けて…

栗原秀治
3年前
1

「孫悟空小日記」

★ 1月18日 月曜日 大学受験シーズンになると、 思い出すことがある。 落ちて、再び挑戦して、 入れる人もいれば、 そうでない人もいる。 そして、背水の陣を敷いて、挑…

栗原秀治
3年前
1

コントロール小日記

★ 1月12日 火曜日 熱気球は、気球に加わる浮力も その重さも変わりません。 だから 気球の重量自体が軽くなるということはありません。 ただ、コントロールできるのは、…

栗原秀治
3年前

五十歩百歩小日記

★ 1月6日 水曜日 どういうわけか、 記憶に残っていること、 思い出すことと言えば、 十代頃までに聞いた 懐かしい歌、 そして故郷の 人々の思い出。 その後は、どうい…

栗原秀治
3年前

有為転変小日記

★ 12月31日 木曜日 マフラーにマスク、 毛糸の帽子に 手袋をして、早朝の散歩に出る。 怪しげな雲の塊の間から まん丸い月が出ていた。 布団の中のマシュマロのような…

栗原秀治
3年前
2

夢想小日記

★ 12月26日 土曜日 セミは、長い地下生活の後、 地上に出、成虫になる。 チョウも、 半死半生のような、 さなぎの状態を経た後、 羽を広げ、 野山を舞い飛ぶ。 人間につ…

栗原秀治
3年前

くわばら小日記

★ 12月21日 月曜日 午前5時、枕元のケータイのアラーム鳴る。 うつ伏せになり、猫の柔らかな腹わたに顔をうずめる。 着衣の後、階下に降り、洗顔。 仏壇のろうそくに火…

栗原秀治
3年前

楽しむ小日記

★ 12月14日 月曜日 楽しむという「楽」の字を じっと見ていると 木の上に、白い花が 笑って咲いているように見える。 人生、ある程度楽に、 楽しみながら続けられるも…

栗原秀治
3年前
1
「グラデーション小日記」

「グラデーション小日記」

★ 3月21日 日曜日
久しぶりの朝からの雨
恵みの雨

何かと制限される日だけれど
なんとなく心静かに
これまでのことを省みるような
気がしてくる
雨の日。

★ 3月22日 月曜日
運動と力に関する物理法則は
ニュートンの運動方程式F=ma、
つまり、力=質量×加速度で事足りるのだけれど

ここで、質量が不変というのが常識だった。

が、アインシュタインは、相対性理論でその常識を打ち破った。

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「曲線小日記」

「曲線小日記」

★ 3月14日 日曜日
南の海で取れた貝殻です。
見るからに、痛々しいとげとげ

なぜこういう形になったのか。
これには
こざかしい人智も及ばぬ
深い理由があるのだろう。

★ 3月15日 月曜日
これは、近くの海で拾った貝殻です。
見事な曲線。

この曲線を数理的に解析し
再現できるのも、大したものだが、
所詮、なぞるに過ぎない。

それより、この曲線を自然の造化として
創り上げることの方が、さ

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「穴ぼこ小日記」

「穴ぼこ小日記」

★ 3月7日 日曜日
これを知る者は
これを好む者に如かず
これを好む者は
これを楽しむ者に如かず
(論語)

「これを」何かの勉強とか習慣と置き換えてもいい。

どの段階でも
その楽しみ方はあるもので、

淡くても楽しいという実感を持ちながら
続けられたら最高の幸せ。

★ 3月8日 月曜日

物事を継続していく原動力の一つに
楽しさがあるかということ
だけれど、

その中身は、夢中になれること

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「金太郎飴小日記」

「金太郎飴小日記」

★ 2月28日 日曜日
風の強かった翌日、
林道脇の道端に
鳥の巣が落ちていた。

枯れた小草を編んだ精巧な造り物だけれど、
要らなくなれば、簡単に捨てられる。

鳥の生き方って、
合理的で、自然そのもの、
清々しい生き方だと思う。

★ 3月1日 月曜日
朝の5時半過ぎ、
丸い月が、西の空にかかっている。

遠くで鶏鳴。

科学のなかった昔の人は
月を見て
どう思ったのだろう。

案外、知らない

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「想像小日記」

「想像小日記」

★ 2月21日 日曜日
朝5時半過ぎ、
南天の上空を君臨しているかのように大きく
さそり座が、はっきり見える。
胸元辺の、あの赤い星アンタレスも。

宮沢賢治も、昔それを見て
「銀河鉄道の夜」を書いた。
サソリの話も出ている。

しかし、地球を含むこの太陽系自体、
銀河の周辺を周回しているのだから、
何万年後かには
今見えている星座の形もすっかり変わるだろう。

★ 2月22日 月曜日
今朝もよく

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「エントロピー小日記」

「エントロピー小日記」

★ 2月15日 月曜日
午前5時半、
傘を打つ雨の音も
近くを流れる水の音も
すでに春。

月日の流れのなんと速いことか。
光陰矢の如し、と述懐した人は
相当年を取っていた人に違いない。

なぜなら
坂を滑り落ちていくように
月日の流れは加速する。

40代より50代
50代より60代、
どんどん早くなる。

★ 2月16日 火曜日
高校三年生のこの時期といえば
自宅待機だった。

3月1日の卒業

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「四次元小日記」

「四次元小日記」

★ 2月7日 日曜日
唄は世につれ、世は歌につれというが、
流行った歌は、それっきりだろうか。

今はYouTube などで、
どんな音楽でも聴くことができ、
ありがたく、特に懐かしい昔の歌など
聞いて涙する。

城卓矢の「骨まで愛して」は
当時、タイトルと言い
歌詞もストレートすぎたが、

年を取ると、また違った受け止め方もでき
メロディーも歌詞もPureに感じる。

★ 2月8日 月曜日
宇宙

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「パラドックス小日記」

「パラドックス小日記」

★ 1月30日 土曜日
午前5時半過ぎ、外はまだ暗い
が、今朝は
丸い月が、西の空に浮かんでいた。

餅をつく兎の姿もくっきり。
見上げていると、
マスクもマフラーもしているけれど、
喉のあたりが寒くなる。

太陽の光を反射するだけで、
月は、こんなにも明るい。
それに、あたり一面、皓々として
厳か、かつ物静かな雰囲気。

これが、燃えて発光する天体だと
こうはならない。

絶妙な位置に、月はあっ

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「もうすぐ春小日記」

「もうすぐ春小日記」

★ 1月24日 日曜日
外から力が働かない時、
物体は、静止し続けるか、
等速度運動をし続ける。

だから燃料が無くなっても、
惑星探査機は、秒速数十㎞の速度で飛び続けているし、
人工衛星も、地球の周りを何十年も
周回している。

運動の第一法則、または慣性の法則とも言いますが、
ニュートンは、このことを
遥か昔に予見し、
ゆるぎない盤石の自然法則を打ち立てていた。

〇〇は不滅、とか言いますが、

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「孫悟空小日記」

「孫悟空小日記」

★ 1月18日 月曜日
大学受験シーズンになると、
思い出すことがある。

落ちて、再び挑戦して、
入れる人もいれば、
そうでない人もいる。

そして、背水の陣を敷いて、挑むとき、
直前に志望校を変え、
入った大学が、思っていた以上に
素晴らしくて、
最初から、そこに入っておけばよかったと。
なぜ、これまで、このことがわからなかったのかと。

骨折り損のくたびれもうけ、
とまでは思わないまでも、

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コントロール小日記

コントロール小日記

★ 1月12日 火曜日
熱気球は、気球に加わる浮力も
その重さも変わりません。
だから
気球の重量自体が軽くなるということはありません。

ただ、コントロールできるのは、
気球内の気体の密度を変えることだけ。

バーナーによって加熱すると、
気体が膨張し、その密度が小さくなり、
その空気の重さ分だけ軽くなり、
力のつり合いが破れて
上昇するというわけです。

水中の泡みたいなものですが、
泡はただ

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五十歩百歩小日記

五十歩百歩小日記

★ 1月6日 水曜日
どういうわけか、
記憶に残っていること、
思い出すことと言えば、

十代頃までに聞いた
懐かしい歌、
そして故郷の
人々の思い出。

その後は、どういうわけか、
記憶に残っているとは言え、

年齢とともに加速していく
走馬灯のような印象であり、
十代の頃までのような鮮烈さはない。

★ 1月7日 木曜日
幼い頃、近所の子ども大勢が
近くの海に行って、泳いでいた。

もちろんプ

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有為転変小日記

有為転変小日記

★ 12月31日 木曜日
マフラーにマスク、
毛糸の帽子に
手袋をして、早朝の散歩に出る。

怪しげな雲の塊の間から
まん丸い月が出ていた。

布団の中のマシュマロのような柔らかい
猫の感触から
この痛いほどの指先の冷たさを感じながら

目まぐるしい有為転変を想う。

もうすぐ新しい年。
時はどんどん移り変わっていく。

★ 2021年1月1日 金曜日
去年の今頃
予想もしなかった去年だった。

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夢想小日記

夢想小日記

★ 12月26日 土曜日
セミは、長い地下生活の後、
地上に出、成虫になる。
チョウも、
半死半生のような、
さなぎの状態を経た後、
羽を広げ、
野山を舞い飛ぶ。

人間についても、
これとよく似た経過を経験するものではなかろうか。

自分自身、若い頃を振り返ってみて、
蛹か繭のような
どうしようもない不可避の、停滞した期間があった。

が、
その長く暗いトンネルを潜り抜けた後、
思いもしなかった

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くわばら小日記

くわばら小日記

★ 12月21日 月曜日
午前5時、枕元のケータイのアラーム鳴る。
うつ伏せになり、猫の柔らかな腹わたに顔をうずめる。

着衣の後、階下に降り、洗顔。
仏壇のろうそくに火をともし、線香を立てる。

簡単なストレッチをした後、
マフラーにマスク、毛糸の帽子と手袋をして
外に出、ウォーキング。

帰宅後、何も浮かばないので
朝の日課を、ツイート。

★ 12月22日 火曜日
近くの里山の中腹に、10匹

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楽しむ小日記

楽しむ小日記

★ 12月14日 月曜日
楽しむという「楽」の字を
じっと見ていると

木の上に、白い花が
笑って咲いているように見える。

人生、ある程度楽に、
楽しみながら続けられるものが
一つでもあると

第一、楽しいし
充実した、幸せで
楽な暮らしができるような気がする。

★ 12月15日 火曜日
午前5時半過ぎ、
今朝は、とても寒い。

空は半分、雲が覆い、
もう半分は、くっきりとした星空。

暁闇の

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