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「幸せの近道」とは? Well-being理論から考える5つの構成要素(PARMAモデル)

「なるほど、この5角形を大きくすることが幸せの近道ってことか」

先日、Great-being Cafeというサークルを開設し、活動をはじめました。このサークルのテーマでもあるwell-beingという概念。そして「幸せでいる」ということについて考えることが増えました。

以前にも「幸福」については記事にまとめたことがあります。

この記事では幸福の因子を以下のようにまとめました。

1.自己実現と成長
2.つながりと感謝
3.前向きと楽観
4.独立とマイペース

今読み返しても「なるほど」、と思えますが、次に「で、どうしたらよいの?」という疑問が浮かんでしまいます。そこで、改めて「幸せ」を手繰り寄せるための具体的なアクションについて、Well-Being理論をヒントに考えてみたいと思います。

Well-Being理論とは?

Well-Being(ウェルビーイング)理論は、ポジティブ心理学の中で誕生したキーワードで、身体的、精神的、社会的に「良好な状態」を示し、「幸せ」を意味します。

そもそもウェルビーイングとはどういう意味でしょうか。この言葉が初めて使われたのは1946年。世界保健機関(WHO)設立にあたって考案された憲章に含まれていました。

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
(健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。)
ー社団法人 日本WHO協会「世界保健機関(WHO)憲章」

説明の中にある「すべてが満たされた状態」という言葉。サラッと書いてますが、なかなかスゴイ境地の様にも思います。単なる「健康」とは異なる意味合いですね。

世の中はどんどん複雑になり、我々の生活はストレスにさらされる一方です。そんな中でも心身ともに健康で、より自分らしく生きたいというニーズは高まっており、この概念はより注目されるようになっていますね。

ポジティブ心理学自体はアメリカの心理学者マーティン・セリグマン博士によって創設された学問です。この博士は「学習性無力感」でうつ病の原因を提唱し、世界的に注目を浴びた博士ですね。その設立は1998年ですので比較的新しい学問です。

ポジティブ心理学は「どうすれば病気が治るか」ではなく、「どうすればもっと幸福になるか」をテーマとした持続的な幸福を追求する研究。一時的な快楽ではなく、「持続的な幸福」に着目しているのが特徴です。

ポジティブ心理学においては、このウェルビーイングな状態を高いレベルで維持することが、人生を好転させ、自らの力で充実した幸せな日々を送ることができるとされています。

幸せを構成する5つの要素「PERMA」

ウェルビーイングな状態がどんなものかが分かったところで、「で、どーすればそーなんの?」というのが次の疑問です。この問いに対して極めて分かりやすいフレームワークがあります。5つの要素からなるPERMA(パーマ)モデルです。

【PERMA(パーマ)モデル】
 POSITIVE EMOTION :前向きな気持ち
 ENGAGEMENT :没頭できること
 RELATIONSHIP : 良好な人間関係
 MEANING :人生の意味・意義
 ACCOMPLISHMENT : 達成する感覚・熟練して行く感覚

幸せというものは、何か1つの事を満たせば「ハイ幸せのできあがり」というわけにはいきません。このPERMAモデルで示された5つの要素を意識して実践することで、ウェルビーイングはトータルに高まり、全体として幸せに近づくことができると言えます。

「PERMA」の具体的アクション

「幸せ」ってイマイチつかみどころがない概念でしたが、「PERMA」という風に構造化されるとアプローチしやすくなりますね。

ただ、上記のPERMAモデルの説明のままでは「ふーんそうなんだ…」で終わってしまいそうです。もう少し行動に落としやすいようにブレイクダウンしたいと思います。具体的なアクションに落とすと例えばこんな感じ。

 POSITIVE EMOTION ➡心から楽しめる行動のリストを作る
 ENGAGEMENT ➡夢中になれる趣味の時間を作る
 RELATIONSHIP ➡ 居心地の良い人間関係の中に身を置く
 MEANING ➡損得勘定ではない自分の人生の意味を作る
 ACCOMPLISHMENT ➡新しい目標を立てて動き出す

こうした「行動」に落とすとイメージしやすいですね。5項目ありますので、5点満点で今の状態をチェックできます。みなさん、ご自身を振り返ってみて何点でしょうか?

できているものもあれば、できていない項目もあると思います。この5角形のレーダーチャートの各項目をどう伸ばすか、このイメージを持つことが幸せの近道と言えそうです。

私の場合「M」のMEANINGが△ですね…。ここ、捉え方が結構難しいところです。ただ、このnoteでの活動も私にとってのMEANINGの行動なのかもしれません。私が大切にしている考え方は「人世死ぬまで発展途上」という考え方。そのために「自己成長し続ける」ことを目指しています。その過程で得た「気づき」や「学び」をシェアして人の役に立ちたいと思ってこのnoteは続けています。この活動自体が私にとってのMEANINGなのかもしれません。

まとめ

今回は「幸せ」を手繰り寄せる具体的なアクションについて考えました。何事も構造化することで、全体像が理解でき、理想と現状のギャップを自覚することができます。

そのギャップが分かれば、そこを埋めるための具体的なアクションが取れます。ポジティブ心理学のウェルビーイング理論、そしてPERMAモデルはその「構造」を掴む上でとても分かりやすいアプローチの一つだと思います。

一方で、こうしたフレームワークや枠組みは実際に使ってみることが大切ですね。ウェルビーイング理論やPERMAモデルは一つの考え方にすぎません。実際に使ってみて、有効に機能すればフル活用すれば良いですし、しっくりこなければ別の考え方を探せばよいと思います。

大切なことは、「自分の人生を豊かに歩むための機能するかどうか」です。そのためにうまく使えそうなものは活用して行く。機能しないのであればスパッと捨てて、それに振り回されないようにすべきですね。

とはいえ、個人的にはPERMAモデルは結構使えるフレームワークなのではないかと思ってます。「幸せ」を5つの角度から多面的に見ている点が良いですね。アクションにもつなげやすいので、正に幸せを手繰り寄せるのに使えそうです。

みなさんも、5角形のレーダーチャートで自分の幸福アクションをチェックしてみてはいかがでしょうか。具体的な行動をイメージすることで、少しずつでも着実に自分で自分を幸福に導いていけると良いですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


【さいごに(おしらせ)】
先日サークルを開設しました。今回ご説明したPERMAモデルの「RELATIONSHIP ➡ 居心地の良い人間関係の中に身を置く」に役立つサークルではないかと思います。興味のある方はお気軽にご参加下さい。


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