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トレンド探し

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金融に限らず、世の中のトレンドで気になったことを、まとめるようにしています
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2021年8月の記事一覧

これは通るのか?!

これは通るのか?!

去る8月25日に、KIOXIA(以前の東芝メモリ)が米国半導体大手のウエスタンデジタル(WD)と合併交渉へ、というニュースがありました。

日本国内の専門家の話を見る限り、KIOXIAの現オーナーであるBain Capitalの意向が強いのでは?戦略的にどうなのか?、というあまりポジティブな印象は受けないないようです。一方でこれに似た話(マイクロンなのか、WDなのか?)自体は、去る4月から出ていた

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直近の市場動向は?

直近の市場動向は?

というお題を頂いたので、こんな感じで考えてみました。(8/28時点の私の見方ですので、ご了承ください。)

答え:大きな2つの要因が相場の中心となるだろう

①デルタ株を中心としたコロナの感染状況と経済的影響
―>香港は完全隔離(2-3週間)することで、かなりおさせているが、緩くすればすぐに感染拡大へ。優等生オーストラリアやニュージーランドもゼロコロナ対策は長続きしない、臨機応変に対応することが求

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アフガニスタンの状況って?

アフガニスタンの状況って?

私が専攻していた国際関係の分野で、2001年9月11日の米国同時多発テロ事件を起点に『テロとの戦い』が始まったこともあり、とても重要な歴史の転換点とみられている。その文脈からタリバンはよく話題に出てくるが、何か個人的にあまりすぐには思い出せない、きちんと整理して頭に入っていない印象で。もう一度自分への勉強も含めて、こちらで纏めてみようかと思う。ちょっと偏っている気もしますが、こちらの動画も参考程度

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最強の学問とは

最強の学問とは

先日貴重な心理学に関するお話を伺った際に、その方が思うに『心理学は最強の学問』と仰っていました。その後の話を聞いても、確かに人の興味を引く学問であり、面白いと個人的にも感じた部分がありました。足元では炎上しているDaigoさんも、心理学の勉強を多くしてましたよね、と。

また一方で『統計学が最強の学問である』という上記のベストセラーもあったな、と思い出しました。統計学を活用して、経済予測や確率分布

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コロナ禍での海運とその後は?

コロナ禍での海運とその後は?

私の投稿で一番読まれている『海運』関連の記事。元々は新型コロナウイルスの感染拡大が世界中で始まり、ロックダウンを通じて、物への需要が蒸発した、リーマンショック後、ずっと低迷していたが海運業大丈夫か?という記事でした。

それにしてもよく読まれているな、と感じていたら、投稿を書いてから1年間、海運業の業績は様々な要因から急激に上昇傾向にあり、閲覧数の高さは興味の高さであり、オルタナデータにもなる!な

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蓄電池がスイングファクター!

蓄電池がスイングファクター!

脱炭素の計画は進められようとしていますが、前途多難な感じがしており、日本もその一部にいるような感じかと思います(下記投稿も参考にしてください)。

その中でも、電力の最大の難点は蓄電池技術の効率が悪く、貯蓄しにくい(在庫をためれない)、というのが大きなボトルネックとなっております。そこにブレイクスルー的に、電気自動車メーカーであるテスラの蓄電池が、大型蓄電池を通じて、少しずつ導入され始めるようです

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過去投稿からの進化・変化㉑‐ソフトバンクGのディスカウントについて

日経平均は足元弱含みしていますが、その中でも最近気になっているのは、日経平均の大きなドライバーでもある、ソフトバンクグループ(9984)の株価が2021年3月の最高値から約4割以上下落していること。

昨年から始まった、中国政府のアリババに対する規制や、その他ソフトバンクビジョンファンドの投資先(特に中国関連)のバリュエーションが下がっている、若しくはDiDiのような規制強化の向かい風に合っている

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日本株ファンドアップデート 2021年7月

日本株ファンドアップデート 2021年7月

約半年ぶりに日本株ファンドのトップ10銘柄の組み換え状況につき、アップデートしてみました。

調査対象は以前と同じ、下記ファンド計8つです。

# ファンド名(運用会社)
1 日本厳選中小型株ファンド (AMOne)
2 三井住友・中小型株ファンド (SMAM)
3 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン (TMAM)
4 企業価値成長小型株ファンド (AMOne)
5 日本割安株オープン (

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人材不足のしわ寄せが...

人材不足のしわ寄せが...

未だ緊急事態宣言が発出しているものの、欧米諸国がワクチン接種が広がったことで、少しずつ見えてきた経済活動再開への道筋(そこに至るまではまだ色々あるかと思いますが。。)そこへ人材不足と賃金上昇の2つの要因が大きく反映されると感じる。

アメリカでも足元問題となっているのが、単に求人票で人が集まらず、高い賃金を出しても??、といった状態で、上記記事のようにアメリカでタクシーより安かったとされるライドシ

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人口動態(いずれは減少)と今後の流れ

人口動態は下記投稿にも書いたように、その国の未来図を示している、とも言われている。特に平均年齢が低く、労働人口増加が見込める人口ボーナス期に入る東南アジアや南アジア、そしてアフリカなどで経済成長見通しが高いのはこのためである。

しかしながら、永続的な人口増加を許容できる大国も多くはない、という事実もある。ご存じの通り、人口第一の中国は1970年代から所謂一人っ子政策を用いて、人口抑制策を行ってい

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過去投稿からの進化・変化⑳対応も俊敏に

過去投稿からの進化・変化⑳対応も俊敏に

昨今の中国政府による、ITプラットフォーマーへの圧力や民間の教育事業者への非営利化への指導など、急激な方針転換がみられた(下記投稿を参照ください)。

その方針転換を受けて、企業側も変化に対応してきました。一つの例として従前米国でのIPOを目指していた、TikTokを保有するバイトダンス社ですが、既に2021年末の香港上場を目指して最終ステージ、という具合の模様。

After postponin

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過去投稿からの進化・変化⑲静かな買収劇

過去投稿からの進化・変化⑲静かな買収劇

前回動画と投稿で、コロナ禍以後の日本におけるゲームチェンジャーは、という内容で下記のように書き、その一つは所謂コーポレートガバナンス改革であり、資本市場による企業から株主への対応強化が求められると書いておりました。

その中でも以前からアクティビスト投資家のパイオニアとして活躍されていた村上さん率いるシティインデックスイレブンスが、JAG(日本アジアグループ)を去る2021年7月に公開買い付けにて

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ESGへの傾斜の反動が早くも。。

ESGへの傾斜の反動が早くも。。

先日発表された国連の気候変動パネル(IPCC)によるレポートにおいて、気候変動へ至急アクションを取り始め、また継続的にCO2削減に取り組む必要性がかなり強調されています。

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は9日、産業革命前と比べた世界の気温上昇が2021~40年に1.5度に達するとの予測を公表した。18年の想定より10年ほど早くなる。人間活動の温暖化への影響は「疑う余地がない」と断

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平和の祭典が終わったことで。。。

平和の祭典が終わったことで。。。

東京オリンピック2020が無事終了し、平和の祭典?も終わったことで、日本ではホッとしている方もいらっしゃるでしょうが、正直平和の祭典が、という場合でないという地域もあり、そのことについて書いてみようと思います。

上記記事のように平時でも起きているサイバー攻撃のみならず、足元ではアメリカ軍が撤退を予定しているアフガニスタンで、反政府勢力と呼ばれるタリバンが攻勢を強めており、米軍撤退後にはタリバンが

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