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【1分で読める】#40 公正世界仮説バイアス:失敗は自己責任?「努力が全て」ではない理由

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以下のような経験はないでしょうか?

  • 自分は頑張っているのに報われないと感じ、他人は努力せずに報われていると感じる

  • 他人が不幸に見舞われた時、日頃の行いが悪いからだと思う

  • 他人の失敗を見て、自業自得だと思った

  • 自分に起こる良いことは自分の努力のおかげだと思う

  • 貧困層に対して、もっと働けば生活状況を改善できるはずだと考える

  • 成功していない人々は、単に努力が足りないだけだと見なす

これらは公正世界仮説に陥っている可能性が高いです。

この記事を読むことで、公正世界仮説の理解を深め、より現実的な世界観を持ちましょう!



公正世界仮説バイアスとは

公正世界仮説とは、人々がこの世界を基本的に公正であると信じ、人は自分たちが経験すること(良いことも悪いことも)を自分の行動や性格に基づいて受けるに値すると考える心理的傾向を指します。

この仮説は、不条理や不公平に直面したときに、世界の秩序を理解しようとする人々の試みの一部として機能します。

公正世界仮説に陥ると、人は他者の不幸を自己責任の結果と見なすことが多く、それによって自己と他者に対する共感や支援の欠如につながります。

また、自分自身が不運な状況に直面した時に、不必要な自己責任感に苛まれることもあります。

例えば、ある人が職を失ったとします。公正世界仮説に基づく考え方を持つ人々は、その人が職を失ったのは、努力不足や能力の欠如など、個人的な理由によるものだと解釈するかもしれません。

この考え方は、社会的、経済的な要因や不運など、個人のコントロールを超えた理由を無視します。

このように、公正世界仮説は、不公平や不条理を理解し、受け入れるための心理的なメカニズムとして働きますが、現実の複雑さや多様性を過小評価する傾向にあります。

日常生活での公正世界仮説の例

  • 路上でホームレスの人を見かけたとき、「もっと努力すれば、その状況を抜け出せるはず」と考える。

  • SNSで豪華な生活を送る人々を見て、「成功は努力の結果だ。彼らはそれに値する」と思う。

  • 友人が仕事を失ったとき、「能力がなかったからだ」とすぐに結論づける。

ビジネスでの公正世界仮説の例

  • 昇進が決まった同僚を見て、「彼/彼女はそれに値する努力をしたに違いない」と考える。

  • 会社がリストラを発表したとき、「影響を受ける人々は、会社にとって重要ではないのだろう」と推測する。

  • 成功している競合他社を分析する際、「彼らの成功は純粋に努力と才能の結果だ」と単純化して考える。

公正世界仮説バイアスを克服する方法

公正世界仮説を克服するためには、まず自分たちが持つ世界観の偏りを理解し、認識することが重要です。

以下に、公正世界仮説を克服または軽減するための対策をいくつか紹介します。

  1. 人々の経験や状況に対する理解を深める:
    他者の経験や背景を学ぶことで、人生の出来事が個人の努力や性格だけに起因するわけではないことを理解します。
    異なる状況にある人々との対話を通じて、自分の視野を広げることが大切です。

  2. 社会的、経済的要因を考慮する:
    個人が直面している困難が、社会的、経済的な要因によってもたらされることがあることを認識し、それらの要因を考える際に、より公平な視点を持つことが重要です。

  3. 自己反省の実践:
    自分の考えや判断が公正世界仮説に基づいていないか、定期的に自己反省を行うことが重要です。
    自分の偏見や先入観を認識することで、より公平な判断が可能になります。

これらの対策を通じて、公正世界仮説に基づく偏見や不公平な判断を減少させ、より公平で包括的な社会を目指すことが可能になります。

まとめ

■公正世界仮説バイアスとは
成功や失敗の要因を個人の努力や性格だけに起因すると考えてしまうバイアス

■対策
・他人に対しては「自分が相手の立場だったら」と考える
・原因が1つであることはないと認識する
・努力が3割、運・遺伝子・時代・環境が7割くらいで考える(割合で考えるのが大事。0か100で考えない)


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