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2021年8月の記事一覧
圧倒的に訴えかけてくる映画。『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』タイ、2018年
映画館で見たかったのですが、都合がつかずに見逃していた作品。とうとう見ることができました。見る前は、大昔のおフランスのギャグ映画『ザ・カンニング IQ=0』のタイ版を想像していたのですが、真逆でした。
主人公のリンは、とても勉強のできる女の子。両親が離婚して、教師の父親と暮らしているようですが、父親は娘の才能を無駄にしたくなくて、自分の経済力以上の名門校に転校させます。娘は以前の学校で十分だと思
マリメッコの創業者アルミの映画。『ファブリックの女王』フィンランド、2015年。
マリメッコといえば、私にとって北欧のおしゃれなデザインの代名詞みたいなブランドです。その創業者の伝記映画なら、さぞかし華やかで楽しい映画かと思ったら、全然違いました。
『ファブリックの女王』の監督は、マリメッコ創業者アルミ・ラティアを知る生き証人(初期のマリメッコの役員だったそうです)。なので、本人を美化することなく、自分の知るアルミを私たちに教えてくれます。
アルミは戦争で弟3人を亡くし、夫
欧州から見たアメリカと女たちの生き様と。映画『ニューヨーク最高の訳あり物件』ドイツ、2017年
私の好きな批評家さんたちが、結構押していたので、見てみることにしました。結婚と離婚を繰り返し、その度に若い女性に乗り換えるクズのニック。彼は仕事ができて、お金もあります。
別れ話を切り出されたのは、元モデルでデザイナーとして再出発しようとしていたジェイド。彼女に残された慰謝料はニューヨーク・マンハッタンの高級アパート。でも、そこにやってきたのは、かつてジェイドが略奪した相手、前妻ドイツ人マリア。
ドキュメンタリーとは思えない。映画『83歳のやさしいスパイ』チリ、米、独、オランダ、スペイン、2020年
予告編を見て、老人ホームを舞台にしたコメディ映画と勘違いした娘のリクエストで見に行きました。私も見てみたい映画だったので、ちょうどよかったです。
映画を見る前は、老人ホームに入りたがらないおじいちゃんに、「スパイの依頼」をする話かと思っていました。でも、実は老人ホームで虐待が行われているのではないかと疑った親族からの要請で、探偵事務所が80歳以上の老人をやとって3ヶ月間ホームで潜入捜査してもらう