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所長のつぶやき

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2021年から始めたブログです。 サービスの話や運営、経営の話など支援者とはまた違う視点で書いてます。
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2021年5月の記事一覧

人が網目のように繋がり、仕組みは弾力的に変化できる、そんなシナジーが必要

人が網目のように繋がり、仕組みは弾力的に変化できる、そんなシナジーが必要

今僕は障がい者支援の分野でお仕事をしていますが、10年前は高齢者福祉、つまり介護保険分野で仕事をしていました。そして介護の世界に入る前、20年ほど前は「子どもの居場所づくり」のボランティアをしていました。福祉業界を転々と渡り歩いてきたわけなんですが、元々僕自身あまり自分の職業自体のこだわりがなく、福祉の世界に身を置く動機は「困っている人の役に立ちたい」というひどく陳腐な理由なので、自分が支える対象

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時代を読む 社会を読む

時代を読む 社会を読む

僕は個人的に、福祉という分野って「社会の鑑(かがみ)」だと思っています。
社会の中で色んな意味で生きづらさを抱えた人を支えることや、生きづらさが生まれないようにインフラを整備したりすることが僕らの役割なんだろうなぁ、と思っていて、逆に今あるインフラや社会資源で用いれるものがあればそれは最大限に活用すべきだと思っています。
 
 
ちょっと穿ったものの見方かも知れないけれど、例えば今僕がいる障害福祉

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「暮らす」は、生きる

「暮らす」は、生きる

GWが明けましたねぇ。
 
 
実は6月から今運営している就労移行支援に付随して「生活訓練」という事業を始めるんですが、もう5月じゃないですか。
めちゃくちゃ追い込み時期ですよ。
 
 
あれやこれやとやらなきゃいけないんですが、そもそも生活訓練を何のためにやるのか、どんな意味を持つ場所なのか、これをきちんとお伝えしとかないとなぁ、と思います。
 
 
 
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もともと

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コミュニケーションの「場」とコミュニティ(本当に後編)

コミュニケーションの「場」とコミュニティ(本当に後編)

なぜこんなことになったのか分かりませんが、3部作になってしまいました。ごめんなさい。
仰々しいですよね。
今回で終わります。終わらせます。

前編 


中編


ということで続きです。

障害福祉の分野にこだわらずいろんな社会課題を解決しようとしている法人さんや人と繋がっていく中で、思い知らされました。
分かっているつもりでしたが、どれだけ制度では賄いきれない社会課題が、実は僕ら障害福祉とい

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コミュニケーションの「場」とコミュニティ(後編?)

コミュニケーションの「場」とコミュニティ(後編?)

昨日書こうと思って書き始めた話が、書き出してみると終わる気配がない方向に広がってしまったので、力尽きてしまいまさかの後編になってしまいました、いやこれが後編で終わるかどうかも今の時点では分からないんですが。

念の為に昨日の前編を読まれてないかたは前編をよかったら読んでやってください。


ということで、僕の発想は「居場所をもう少し広げられたら⇒建物は広げられないから一つの場所というよりも【エリ

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コミュニケーションの「場」とコミュニティ(前編)

コミュニケーションの「場」とコミュニティ(前編)

僕が今住んでる岡山県でも、随分新型コロナウィルスが猛威を奮っています。
最近じゃ下手をしたらリアルで会うよりも画面上で顔を合わせる方が多い人もいるくらいです。
 
 
コロナによって、社会全体的により浮き彫りになっただけなのか、今自分がいる分野自体に僕自身が感じている課題に合致してるからなのか分かりませんが、もうかれこれ1年半くらい前からジワリジワリと「コミュニティ」という言葉が自分の中で重みを増

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僕らは「枠」にはめるような支援をしてないだろうか

僕らは「枠」にはめるような支援をしてないだろうか

利用者さんの支援については、その人その人で当然変わります。
若年層の利用者さんは、そもそも社会経験も少なく、知らないことや概念がまだ育っていないものもあるので、支援の側面と育成とか教育的な側面とが支援プロセスの中で生まれます。

もちろんそれはその人に見合って必要な支援のあり方と考えて行うわけで、僕ら支援者の利用者さんへの影響力は必然的に大きくなりますが、ならざるを得ないところもあります。

反面

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