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この感情のない文字ばかりが溢れる半透明の世界に自分の言葉をぽつりと置くのに違和感を感じたので、投稿を辞めた。ただ詩作自体は今も変わらず続けている。
私は矜持や虚栄心のためではなく…
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#散文詩もしくは自由詩
【詩】雲 2023年11月20日作
雲
私はこの世に生を享けて
あたたかな春の日差しの中を駆け回った
私の顔には影の入り込む隙間もなく
屈託のない日々が続いた
草原に寝転がって、ただ青い空を眺めた
雲が流れていく
私は世界の複雑さを知り
木陰で一人本を読み
青い空を見ていた
雲が流れていく
暗闇の中に投げ込まれた私は
必死に光を探した
私は長い長い放浪の末
自分に戻ってきた
私は夜空に光る一番星になった
朝が来た
雲が流れてい
【散文】散歩 2023年11月16日作
散歩
まるで四月のようにやわらかくうららかな陽光の中を歩きながら考えた。大人になることについて。「いらない」と捨てた、今では愛おしく大切な一瞬一瞬について。いつの間にか過ぎていった幼年の日々について。
あゝ、終わったのだ。人生の春が終わってから気づいた。過ぎ去ることをあんなに強く望んだ過去が、届かなくなってからこんなにも大切で尊くなったのだ。今更になって気づいた。戻らない季節に手を伸ばしながら
【詩】無題 2023年9月6日作
今朝貴方の顔が
欲にまみれた醜いものに見えました
ひどい嫌悪感を抱いて
目をそらしました
目に映る人すべての顔が
穢らわしく見えました
目に映る景色のすべてが
灰色にくすんで見えました
俯いて歩きました