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ベンチャーの転職面接で失敗しやすいケース7選

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はじめに

皆さんは面接はお好きですか?(スラムダンク風)

私はとても苦手ですし、できれば避けたいと思っています。
会ったこともない他人と会うだけでもストレスなのに、その上で比較され、評価され、落とされる(可能性が高い)のですから、候補者側にはほとんどメリットがないイベントなんですよね😱

新しい人に出会えることが大好きで、面接も大好きです!っていう本物の陽の者もいらっしゃると思いますが、私は子供の頃からずっと苦手です。

それでも長く働いてると、面接に立ち会う回数も増えますし、知人の経営者に優秀な友人・知人を紹介する機会も増えます。

また、経営者の皆さんと話していると、人材を採用する側の思いや視点などもわかってきます。

その結果、ベンチャーの転職面接で失敗しやすい事例というか、態度というか、受け答えのようなものが存在するなとわかってきました。
そこで今日は、ベンチャーの転職面接でやってはいけないこと、気をつけるべきことなどをまとめていこうと思います。

面接が苦手な同士の皆さんの参考になれば幸いです。

なお、今回の記事も、経営管理部門(経理・財務・法務・労務・経営企画・IR・人事など)の専門職を対象とした記事なので、専門職の転職をベースに記載していきます!



1.批判的な発言が多い

まず多いのが批判的な発言が多いケースです。

そもそも専門職というものは、クリティカルかつロジカルに思考する人が多数いる職種です。
経理・財務・法務・経営企画なんて特にそうで、物事を批判的・論理的に考える能力がないとそもそもこの職種に就けないと思います。

ただ、このクリティカルシンキング・ロジカルシンキングは副作用を起こす劇薬のようなものでして、身につければ身につけるほど、コミュニケーション能力が低下します🤣
外資コンサル出身の人たちと話したことがある人はわかると思います。あれです。
※全員ではない

法務にもかなり多いのですが、専門職で長く働いていると、何でもかんでも批判的に見てしまう癖がつくのです。
職業柄、他人の論理矛盾とか、間違いとか、誤字脱字を一瞬で見抜けてしまう能力が身についてしまっていることが多いため、脊髄反射のように議論を始めてしまったり、無意識的に批判的なことを発言してしまったりします。

私も含めて無自覚なままついやってしまうことが多いのが特に恐ろしいところなのですが、これを面接でもやってしまうことが多いのです。
本当に優秀な専門職の方は、専門家同士で話すときと、一般の人と話す時で、スイッチを入れ替えて、話し方を変えられるのですが、日頃から専門家とばかり会話している人については、なかなか切替が上手く行かず、面接時にも批判的なことばかり言ってしまう傾向があります。

本人としては、的確な分析力と論理性をアピールしているつもりなのだと思いますが、印象としては単に「面倒くさい人」になりやすいです。
その結果、お見送りになります。

なお、社内に外資コンサル出身の人が多い会社だったり、面接官がそもそも議論が大好きな人なら、(分析・指摘が正しいことを前提として)とても高い評価を受けることもあります。

御社の資料のここに誤字がありますね!


2.将来のビジョンがない

専門職はリアリスト(現実主義)の人が多いので、あまり無謀な夢は見ませんし、そもそも将来の目標なんて掲げていない人がほとんどです。
そのため、面接でも目の前の仕事には集中できる人なのだろうと推測できるのですが、数年後どうなっているかというビジョンが全く想像できない人が多いです。

もっと言語化すると、言われたことを忠実にこなしてくれる公務員的な働き方にはかなり適性があると確信できるのですが、能動的に仕事を取りに行くとか、出世するためにどういう努力をしていくのかとか、そういう積極的な将来ビジョンが全くイメージできない人が多いのです。
実際に本人もイメージできないのだと思います。

ベンチャーの面接では、将来のことを聞かれることが多くて、過去のことより将来の夢や目標に焦点を当てた質疑応答がなされる傾向が強いです。
その際に、専門職の方の多くは、過去の話は流暢なのですが、将来の話は面接の教科書に載っているような回答になってしまい、情熱が感じられなくなります。

ベンチャーの経営陣というのは、受け身の生活がとても苦手で、常に何か考えて動き続けていないと死んでしまうような生物が多いです。
ベンチャーの世界は、一寸先は闇という諺を現実化したような世界なので、動かないと不安になってくるのだろうと思います。

ベンチャーの経営陣の多くは、常に次の一手を考えて、活動し続けるのがベンチャーで生き残る唯一の術だと考えていますし、それを体現しています。
そして、その習性を従業員にも求めがちです。
そのため、受け身の人間を敬遠する傾向が強いです。

結果として、受け身の専門職の方はお見送りされやすいですし、思い切って「採用しよう!」となりづらく、面接回数が増えていきます。

自分が数年後にどうなっていたいのかという点は、語れるようにしておいた方が良いでしょう。
全くない場合は、その会社のビジョンの実現に貢献したいという思いを語れるようにしておくと良いです。

CFOにでもなるかー



3.会社のことを調べてない

続いて多いのが、会社のことを調べていないケースです。

専門職の中でも、上位のスキル・経験を保有している方の多くは、高学歴で難関国家資格も保有していることが多いため、ベンチャー企業をあまり重要視していないことが多いです。

それもそのはずで、経歴だけで判断すると良い人材に見えるため、スカウトも大量に来るのです。
その結果、待遇が良さそうで知名度も高い大手に傾倒していきます。
私もそれが正しいと思います。

しかし、大手は大手で選考が厳しいので、落ちるかもしれない。
だからベンチャーを滑り止めとして受けておこうという人も多いです。

ただ、ベンチャーの面接に行くのに、全く調べないまま行くというのは、できれば避けた方が良いのではと思います。
面接をする側としてもガッカリしますし、興味なんて無いのだろうなと思って、その先の選考に進んでもらいたいと思えないことが多いです。
結果的にお見送りになる確率が上がります。
それは双方にとって不幸だと思うので、ベンチャーに興味がないのであれば、そもそも受けない方が良いと思います。

こんな感じの人すらいる



4.他力本願気質が見える

続いて、他力本願気質について解説しようと思います。

これは、間接部門である経営管理部門の人材では致し方ないところがあります。
というのも、我々専門職は、営業部と異なり、直接的に利益に貢献できませんし、どちらかというと利益を減らす側の人間なので、事業の利益等に何か口出しできるような立場にはありません

それゆえ、事業に関しては素人以下の知識しかなく、かつ、興味もないという人が多いため、会社の利益や事業の進展に無関心です。
自分が転職する際に潰れたりしなければいい、安定していれば良いという程度にしか考えていないことも多いです。

それが面接でも見え隠れする人がたまにいます。
利益は営業部が勝手に頑張ってね、我々は事務作業をしっかりこなすからというニュアンスです。
脳内で間接部門と直接部門の仕切りをしっかり作ってしまっていて、自分には関係がないことだという雰囲気が言葉の端々から出ているのです。

しかし、ベンチャーで経営管理部門を担うなら、ちょっと思考を改めた方が良いなと思います。

特に最近のイケてるベンチャー企業の経理財務やCFO等は、事業に積極的に関与する傾向がありまして、何なら自分で事業を作ったり、利益を生み出したりしている人すらいます😱

それが新しい世代の経営管理部門の専門職です。

WARCもその傾向があるので、ひしひしと緊張感と危機感を与えられています(笑)

そもそもWARCは、上場を果たしたベンチャーの元CFOたちが立ち上げた会社なので、間接部門の人材が事業を立ち上げて、その事業が大きくなって来ている会社です。
そのため、社内には公認会計士・税理士などの専門職が多いです。
彼らも本来は間接部門の人材であるにもかかわらず、大きく売上・利益に貢献しています。
むしろ事業の中核メンバーです😍

ベンチャー界隈では、そういう攻撃的専門職が好まれます。
サッカーで言うと、田中マルクス闘莉王選手みたいな感じですね!

事業部を守る要でありながら、ビジネスセンスとビジネス理解を持ち、かつ、稼ぐ力まで持っているというスーパーマンみたいな人たちがゴロゴロ出てきているのがベンチャーの世界です。

だからこそ、今のうちに認識を改めて、利益貢献できる間接部門人材とはどういう人材なのか、そして、どうすればなれるのかを考えたほうが良いと思います。
少なくとも、間接的に利益貢献できるような人材じゃないと、ベンチャーの経営管理部門で長く活躍することはもう難しいのではないかと思っています。

事業部・営業部が気持ちよく仕事を遂行できるように、あらゆる手段を尽くすのが基本的な管理部門です。
それがさらに進化して、稼げる管理部門になると最高です。

できるかできないかは会社の構造やCEOの価値観等にもよりますが、稼げる管理部を模索し続けることは辞めてはいけません。
専門職といえど、営業部に負んぶに抱っこの時代はもう終わっています。

間接部門でも利益を出せる時代です



5.過去の経歴に一貫性がない

次に、経歴の一貫性について解説します。

これはたぶん、大手でもベンチャーでも同じところを見ていると思います。
やはり、専門職である以上、(若手を除いて)一定の経験と知識が必要になります。
そして、どの程度の知識と経験を持っているかというのは、過去の経歴や学習歴で判断せざるを得ません
専門職の上長はその事をよく理解しています。

そのため、専門職が面接官を務める場合は、過去の経歴を細かく確認されることが増えます。
証人尋問みたいな感じになるので、けして気分の良いことではないですが、職種柄致し方ないのかもしれません。

選考が緩い会社であれば過去の話はほとんど聞かれないのですが、専門職が面接官を担当するような厳正な審査を行うところでは、根掘り葉掘り過去の経歴を聞かれますし、何をして、何を学んできたのかを聞かれます

このときに、一貫性がないキャリアを歩んでいる(場当たり的なキャリアを歩んでいる)場合は、お見送りになる確率が高いです。

私の感覚でいうと、キャリアなんてほとんど偶然の産物だと思いますけど、その偶然の中でも、本人の思考が介在する余地があるはずなので、そこを聞きたいのだろうと思います。
会社側の人事異動等で致し方ないケースがあったとしても、そこで何を考え、何を学び、何を成したのか。
語れるようにしておくと良いと思います。

面接って面倒くさいなー



6.報酬への執着が強い

次に、よくお見送りになるパターンとして、報酬や待遇への執着が強いケースが見られます。

報酬や待遇へのこだわりはけして悪いことではないですし、むしろ当然です。
ハイクラス人材の場合は、現時点で1000万円以上の年収を得ていることが多いので、ベンチャーに来る際にわざわざその年収から落としてまで行きたいという事例は少ないです。

その結果、なかなか報酬額が折り合わず、辞退またはお見送りになってしまうケースがあります。

ハイクラス人材ならばそれも致し方ないという感じですが、専門職の場合、ミドル層やジュニア層でも報酬や待遇に強めの執着を見せる方が相当数いらっしゃって、なかなか内定が出ないということがあります

このような事態がはなぜ発生するのかというと、自分を客観視できない専門職が比較的多いからです。
自分の能力を考えればこのくらいもらえて当然だろうという金額を提示するのですが、それが若干高すぎるケースが多いので、お見送りになります。

自分の能力に対する自己評価と他者評価が大きく乖離しているとなかなか内定を取れなくなってしまうので、客観的に自己の能力を見積もらないといけません。
けして安売りする必要はないですが、自分と同程度の能力を持った人間が、市場でどの程度の年収提示を受けるのか、その相場感は持っておいた方が良いと思います。

高飛車に見える人も一部いるので要注意です



7.謙虚さがない

最後に、最も敬遠されやすいケースとして、謙虚さがないという事例が挙げられます。

一昔前のベンチャーは、単なる中小企業が多かったので、従業員の平均的な能力や学力もそこまで高くはありませんでした。

しかし、ここ数年でその状況は一変しつつあります。
大企業でも十分に活躍できる、または活躍してきた人たちがベンチャーに入ってきてくれているのです。
その結果、組織内の平均的な学力は一気に上がっていて、大企業の平均値を上回っているようなベンチャーも出てきています。

そして、そのような素晴らしいベンチャーで働いている優秀なメンバーのほぼ全員が謙虚です。
調子に乗っていたり、自分凄いと思っている段階で二流だという共通認識があって、そういう勘違いした人は敬遠されます😱

そのため、面接でも謙虚さが足りない人は、お見送りされやすいです。
一昔前であれば、若干調子に乗っている方が優秀そうに見えたのかもしれませんが、今はもうプロが面接をすることが多いので、すぐに見抜かれます。

けして自分を卑下する必要はないですが、客観的な能力を語って、ありのままの自分を曝け出した方が良いと思います。

ドヤって良いレベルの人はそうそういない



おわりに

ということで、今回はベンチャーの転職面接で、失敗しやすい、お見送りになりやすいケースをご紹介しました。

ベンチャーに入ろうと思って転職を検討してくださっている若手のみなさんが最近増えていて、ベンチャー企業特価型の転職サイト「SYNCA」でも登録者がどんどん増えていっています

20代の若い才能がベンチャー業界に入ってきてくれるのは、個人的にはとても嬉しいことです。
求人を多く見て、相場感を把握してみるためにもSYNCAなどを使ってみてください😁

今回の記事が、皆さんの転職時の参考になれば幸いです。


それではまた次回お会いしましょう!


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この記事は、株式会社WARCの瀧田が担当させていただいております。
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【著者情報】

著者:瀧田 桜司(たきた はるかず)
役職:株式会社WARC 法務兼メディア編集長
専門:法学、経営学、心理学
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