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エッセイ

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自分のこと (機能不全家族、依存、仕事、恋愛、心療内科、発達障害)
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#今こんな気分

染まらない何かが本物だ

染まらない何かが本物だ

大好きなコテンラジオで、
「昔、サラリーマンである自分に違和感を持っていた。だから、年に数回歴史に関する講演を自主的に開いていた。お金を儲けようとしていた訳じゃなくて、心のバランスを取りたかった。」
と、ヤンヤンさんが仰っていた。
何だかその言葉が凄く自分にも当て嵌る気がした。

2年ほど前からnoteを始めた。
週に2〜3本はコンスタントに記事を書いている。
確かに、いつか自分の書いたものが何ら

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自分の欲を突き詰めれば案外そこには幸せがあって

自分の欲を突き詰めれば案外そこには幸せがあって

自分の欲望に向き合った経験があまり無い。
そもそも欲望って悪いイメージ。
負けちゃだめだし抑え込まなきゃならんものだと思っていた。
万年ダイエッターで食べるものを制限している。
眠たくても寝る前にスマホを見て自ら寝付きを悪くしている。
行きたい場所も買いたいものも節約のため取捨選択。
職業選択すら親が喜ぶものの中から選んだ、という感じ。

欲望って何だろう。
調べてみると、
「不足を満たそうと強く

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今の彼と別れたら放蕩の旅に出よう

今の彼と別れたら放蕩の旅に出よう

4月から彼に直属の後輩ができるらしい。
新卒の女の子。
同じ課に、20代は彼とその女の子だけだって。

彼は浮気なんかする人じゃないって思ってる。
…けど、やっぱり心配。
彼は優しいし面倒見もいいし、その女の子も一番頼れるのは歳が近い彼だろうから。
女の子が好きになってしまうのではないかと。
彼の魅力がその子に知られるのではないかと。戦々恐々。
なにより彼が、遠くにいる私よりも、仕事の話ができて若

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この世は見せたい自分で溢れてる

この世は見せたい自分で溢れてる

日曜日のこの時間が嫌い。
彼が私の家から帰り、静まりかえった部屋で明日の仕事に向き合うこの時間が。
明日を迎えるのが凄く不安。
いくらやっても終わらない仕事量。
授業準備だっていつも追い付いていない。
クラス替え前で落ち着かない子どもたち。
考え出すと胃が痛い。
早くこの一年が終わって欲しいなんて思う。
軽率に仕事を休みたい。
普段、子どもたちを大切に想っているような投稿をしているが、蓋を開ければ

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いつも内側から幸せをくれるもの、

いつも内側から幸せをくれるもの、

温便座。

臀部から温かさが緩やかに伝わるとともに、幸せも体に広がっていく。
疲れている時は立ち上がれないほどの心地よさ。そこにスマホがあれば、何時までも居れるプライベート安全基地に早変わり。

出先のトイレが温便座だった時の嬉しさたるや。その日一日の運を使い切ったのではないかという錯覚に陥る。
職場のトイレは冷たい。「早く仕事しろ。」と追い立てられているかの如く。
あぁ、世知辛い。温便座が導入さ

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はなむけの言葉に救われる朝

はなむけの言葉に救われる朝

毎朝、仕事へ行く前に見る物がある。
玄関に置いた造花とメッセージ。
前任校を出る時に同僚の先生方にいただいた物だ。
メッセージには一言、
『○○先生頑張ってください。』
と書いてある。

転勤したばかりの昨年度は辛いことの連続で。
涙で腫れた目を冷やす朝。
行きたくないと心の中で唱える朝。
ドアノブを握ったまま動けない朝。
そんな朝も玄関のメッセージを見て、『頑張らんといかん。』と自分に喝を入れ、

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息が苦しい

息が苦しい

最近、息が苦しい。
肩がずっと上がって、息が詰まる。動悸がする。
何か一つ行き詰まると、世界から見限られたような気になってしまう。
今日も保護者の方に連絡をする時、
「嫌われているんじゃないか。」
と思って、しどろもどろになってしまった。
時間を取らせて申し訳なかったな。
今度から、学年の先生や管理職に相談して、言うことをメモしてから連絡しよう。

2・6・2の原則を思い出す。
2割の人には好かれ

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無関心ではなく未認知なだけ

無関心ではなく未認知なだけ

この記事で書かせていただいた、
『電話で彼氏に悩みを言ってしまった』
時のことについて、皆様から是非ご意見を頂戴したく存じます。

私が、電話で涙ながらに自己否定をする言葉を言った時に
彼は、
「事情はよく分からないけど、そんなに思いつめないで‪‪💦‬」
と狼狽えながら答えてくれた。
その様子から、『あ!彼を困らせてる。』と思い、全然大丈夫ではなかったけれど、
「そうだね。もう大丈夫だよ。」

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悲しいことが永遠になくならないのを

悲しいことが永遠になくならないのを

どうすればいい?
悲しいことが永遠に無くならない。

仕事で上手くいかないことがあった。
そのモヤモヤを電話で彼氏に吐露する内に涙が出てしまった。
初めて見せたネガティブ100%の私。
彼氏は戸惑って、何を言えばいいのか分からない様子だった。
そらそうだ。いい歳した女が電話口でめそめそと。
正直、慰めの言葉を求めていた自分。
あぁ、恥ずかしい。穴があったら入りたい。

本田圭佑さんがインタビューで

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「ちゃお」を見てときめいた あの頃にはもう戻れない

「ちゃお」を見てときめいた あの頃にはもう戻れない

この間ふらりと立ち寄った喫茶店。
本棚に懐かしい漫画が並んでいた。

小学生の頃、「ちゃお派」か「マーガレット派」で分かれてたなぁ。
「マーガレット」が好きな子は大人っぽいイメージ。

私は「ちゃお」が好きだった。
『きらりん☆レボリューション』でお洒落を学んだし、『まんがみたいな恋したいっ!』に出てくる意地悪だけど一途な沖田君のような人に憧れた。

当時は「苺ミルク」を飲むような女の子が可愛いと

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三日月が透き通る夜

三日月が透き通る夜

「実」という言葉を改めて調べたら、
「満ちる」や「まこと」という意味を持つことを知った。



最近、夜は肌寒くなった。
一夜で、夏から秋へと季節を超えたらしい。
「実りの秋」という言葉通り、秋は豊かに満ちる季節だ。
大きくて、まろいまろい月。
太陽の光を吸い込んだように艶やかな柿の実。
秋風は、嘘偽りなく街に馴染んでいく。

私は、そんな秋を上手く愛せない。



綺麗な円よりも、少し歪で寂

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泡沫の日々

泡沫の日々

何となく、10年後に生きている気がしない。

別に不幸で死にたいとかではない。
むしろ今が多分、一番幸せ。
家族と離れて暮らし、現状に目を瞑ることができる。
大好きな人と両想いで、週末には会うことができる。

それに、理想の未来予想図もある。
まず、貴方と一緒になる。
次に子どもが産まれる。
仕事は大変だけれど、母に手伝ってもらう。
孫ができて幸せそうな母。
そして弟は仕事が決まり、家を出ている。

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美しい過去にするぐらいなら忘れ去ってよ

美しい過去にするぐらいなら忘れ去ってよ

トプ画を最近撮った向日葵の写真にしたら、
元カレからLINE。

「向日葵、綺麗に撮れてるね!
二人で見に行った時は全部下向いてたよね。笑」

……それで???

おっと、本音が。

もう貴方との思い出なんてどうでもいいのよ。
別れた時点で、二人で過ごしていた時間なんて価値が無くなる。
付き合ったことが無駄だったとは言わない。
いい経験にはなったと思う。
でも昔の恋人との思い出を、後生大事に愛でる

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血が繋がってたって一緒にはいられない

血が繋がってたって一緒にはいられない

母親からこの時間に電話がかかってきた。
「今度いつ帰ってくるの?」
ああ、また弟と喧嘩したのかな。
私に帰ることを求めるのは愚痴を聞いて欲しいとき。
お盆らへんかな、と伝えると
「一ヶ月先なの?!もう帰って来なくていい!」
と電話を切られた。

極端な人だ。
つくづく一緒には暮らせないな、と思う。
私今年27歳になるんだよ。
仕事もあるし、距離も遠いんだから簡単には帰れないよ。
いつまで私に依存し

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