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息子に紡ぐ物語

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1男1女の子供を持つ平凡なサラリーマンと、父で作家の「長谷部さかな」は、不思議なキッカケから毎日メールをやりとりすることに。岡山県の山奥にある見渡す限りの土地や山々はどのように手… もっと読む
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#ロシア

【327日目】:抗体に個人差あり

【327日目】:抗体に個人差あり

ご隠居からのメール:【抗体に個人差あり】

新型コロナウイルスの感染経路については、まだ追跡できていないが、やはり一月六日、喫茶店でどこからか飛んできた飛沫によるエアロゾル感染か、ドアノブのどこかに触ったことによる接触感染ではないかと思う。

では、その場合、三十分間以上、マスクをはずして同席したY氏がなぜ感染しなかったかという疑問が生まれる。ワクチンに関しては、二人とも半年前にファイザー社のワク

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【322日目】:ロシアによるウクライナ軍事侵攻

【322日目】:ロシアによるウクライナ軍事侵攻

ご隠居からのメール:【ロシアによるウクライナ軍事侵攻】

二月二十四日、ロシアのプーチン大統領がウクライナへの軍事作戦を行うと述べた演説が各メディアに対して公表された後、ウクライナの首都キエフの近くを含むウクライナ各地で砲撃や空襲が開始された。

これを受けてウクライナのゼレンスキー大統領は、同日、戒厳令を布いて18歳から60歳の男性を出国禁止にする「総動員令」に署名し、戦争状態に入った。(概略、

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【262日目】終点は浅草

【262日目】終点は浅草

ご隠居からのメール:【終点は浅草】

昨日は十二月八日。日本がハワイの真珠湾を攻撃した開戦記念日だが、それよりも重要なのはお釈迦さまが悟りを開いた日で、浅草寺では成道会が催される。そこで、まず、国会図書館へ寄って、西村伝蔵『偲ひ草』のコピーをとった後、浅草寺にお詣りすることにした。

国会図書館の資料は著作権保護を重んじる観点から、コピー枚数に制限がかかっているが、「西村伝蔵偲ひ草 道のしるへ」は

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【244日目】ヤタガラス

【244日目】ヤタガラス

ご隠居からのメール:【ヤタガラス】

ヤタガラスはテレビドラマの「半沢直樹」シリーズでも、かたちを変えて登場しているね。ヤタガラスのような神話は、日本人の心の深層にうごめいている。『尼子姫十勇士』もそんな物語だ。

姫といっても、かなりの年齢のおばさんだ。尼子経久の息子で塩冶氏の婿になった尼子興久が、日御碕神社の巫女に生ませた娘で、興久自刃後は新宮党の伯父、尼子国久の養女となって、月山富田城下で成

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【123日目】中世は核家族だったのか

【123日目】中世は核家族だったのか

ご隠居からのメール:【 中世は核家族だったのか】

西谷正浩『中世は核家族だったのか』を図書館にリクエストしたところ、貸出中だった。こんな本に関心を抱く誰かがこの近くにもいるようだ。

古代中世から近現代に至る家族史について自分の考えを整理し、文章化する必要があると思う。キーワードは一夫一妻制、結婚、分家、養子、核家族、直系家族、DNA変異、住宅難など。特に子供が複数いれば、嫁入り、婿入り、ある

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■【より道‐31】大清帝国の蜃気楼_日清・日露が残すもの①

■【より道‐31】大清帝国の蜃気楼_日清・日露が残すもの①

日清・日露戦争のことをちゃんと学んだのは、それなりに歳を重ねた大人になってから、ビデオ屋で借りてきたNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」をみたときだった。もちろん、学生時代に社会の授業で学んだのだろうけど、若かりし頃の自分は、偏差値38の高校に通うほどの学力だったので勉強に全く興味がなかった。なのでドラマを通じて近代史を知れたことがとても新鮮だったことを覚えている。

「坂の上の雲」は、日露戦争で

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■【より道‐25】ノモンハン戦争に至るまで④

■【より道‐25】ノモンハン戦争に至るまで④

現代でも「北方領土問題」について騒がれている様子をみるけど、ニュースをみても、それほど身近に感じていないというのが本音で、心のどこかで他人事に思っている。

それでも自分がなんとなく把握している内容とすると、日本の固有の領土である「歯舞群島」「色丹島」「国後島」「択捉島」の四島をロシアに不法占領されているから「日ソ・日露間の平和条約」を結んで領土を返してもらおうと歴代の政治家たちが奮闘しているとい

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■【より道‐24】ノモンハン戦争に至るまで③

■【より道‐24】ノモンハン戦争に至るまで③

全て結果論。平和な時代に生きている自分が思うことは、日中戦争勃発の理由となった「盧溝橋事件」は日本や中国、毛沢東の共産党、蒋介石の国民政府、関東軍に親を殺された張学良、反日分子など、多くの人たちの謀略が入り混じり「張作霖爆殺事件」や「満州事変」国内では「五・一五事件」や「二・二六事件」などの全部のツケが回ってきた。いわば因果応報のような事件に思える。

満州国を設立したうえで、徳川家康のように戦後

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■【より道‐23】ノモンハン戦争に至るまで②

■【より道‐23】ノモンハン戦争に至るまで②

司馬遼太郎さん原作のドラマ「坂の上の雲」にはこのようなシーンがあった。明治三十八年(1905年)の日本海海戦で当時世界屈指の戦力を誇ったロシア帝国海軍バルチック艦隊を殲滅した日本の連合艦隊は、東郷平八郎司令長官のもと「解散式」を行い、そのさいに作戦参謀で勝利の立役者、秋山真之が起草した「連合艦隊解散ノ辞」を読み上げ、最後には「古人曰く、勝って兜の緒を締めよ」と締めくくった。

しかし、秋山真之さん

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■【より道‐22】ノモンハン戦争に至るまで①

■【より道‐22】ノモンハン戦争に至るまで①

戦後30年の1976年に生まれた自分世代の教えでは、未だ大東亜戦争、太平洋戦争は「過去」の出来事だったため、多くの事柄が公にされず隠されてきたのだろうなと思っている。GHQの戦後処理もあったし日本は戦争に負けたのだから「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、もって万世のために太平を開かんと欲す」と平和を追い求めてきた。

しかし、戦後76年の現代になると、そろそろ「過去」から「歴史」に変わる節目の時期が

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