【244日目】ヤタガラス
ご隠居からのメール:【ヤタガラス】
ヤタガラスはテレビドラマの「半沢直樹」シリーズでも、かたちを変えて登場しているね。ヤタガラスのような神話は、日本人の心の深層にうごめいている。『尼子姫十勇士』もそんな物語だ。
姫といっても、かなりの年齢のおばさんだ。尼子経久の息子で塩冶氏の婿になった尼子興久が、日御碕神社の巫女に生ませた娘で、興久自刃後は新宮党の伯父、尼子国久の養女となって、月山富田城下で成長し、国久の嫡子・尼子誠久の妻となり、尼子勝久を生むも、新宮党は壊滅、従弟の尼子晴久の側室になったという数奇な運命にもてあそばされた。
松本清張『山中鹿之助』によれば、「永禄九年(一五六六年)の尼子没落から、十二年間に三度主家再興の旗上げに、山中鹿之助は死力を尽くしている」
どうやら、高瀬城は白鹿城とともに、永禄九年の月山富田城落城以前にいったん落城し、米原氏は毛利軍に加わったが、尼子再興軍が結成されてたので、出戻ったものの、元亀二年、高瀬城はあえなく、再度落城したようだ。
返信:【Re_ヤタガラス】
他の家と同じで、日本史のややこしいところだが、尼子氏も名前や関係性を覚えるのが大変だ。一度自分なりに整理する必要があるな。いつか、ちゃんと、学びたいと思うよ。
いまは、日中戦争やノモンハン戦争について、学んでいる。ノモンハン戦争に至るまででは、ロシア(ソ連)の歴史を知る必要があると思い、じぶんなりに調べだした。ロシア独特の名前が読む心を阻害して、なかなか頭に入らなかったが、整理していくと、あの時代に何故日本が戦争に突き進んだ理解が深まってきた。
隣の国で革命が起こり、世界初の一党独裁の社会主義政権ができたのだから日本の軍人や政治家たちは恐ろしくて仕方がなかったと思う。なにせ、自国内で迫害、虐殺、粛清などあたり前に起こってるのだから。
ただ、「赤軍」と「白軍」の戦いがそれほど見えてこなかったが、欧米や日本が便乗した「シベリア出兵」で、日本が北樺太を不法占拠したことを初めて知った。そりゃあ、北方領土問題は解決しないよね。
こうやって、対戦国側の立場で歴史を調べると物事の本質がみえてくるということが、よくわかった。尼子氏の歴史を紐解くときもその視点で調べてみることにしよう。
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