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読む、カウンセリング。

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読むことで、心理カウンセリングの効果を体験していただくためのnoteです。 心で紡いだ言葉を通して、お読みいただいた方の心と身体を癒すことを心掛けています。
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#セルフケア

こころを癒やす読みもの|翅虫の三重奏。

こころを癒やす読みもの|翅虫の三重奏。

挿絵:講談社「童謡画集(3)」(1958年)より

夏の大ホールを埋め尽くしていた
蝉の交響楽団の出番が終わりました。

つぎの演目は、翅虫たちの三重奏、
一転して、ひっそりと、はじまります。

秋の夜長の、幕開けです。
あらためて、

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こころを癒やす読みもの|爽籟運ぶ、赤黄色の金木犀。

こころを癒やす読みもの|爽籟運ぶ、赤黄色の金木犀。

もうじき、赤黄色の金木犀が、
かおり始める頃かとおもいます。

金木犀のかおりは、
なぜか、胸の奥を騒がせます。

実家の庭に咲いていたこともあり、
そのかおりに、いろいろな記憶が呼び覚まされるのでしょう。

かおりに誘われておもいだすは、
懐かしきあのひとの、、、。

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こころを癒す読みもの|玄鳥去頃に想う。

こころを癒す読みもの|玄鳥去頃に想う。

暑すぎた夏が終わり、
季節が、また、移ろいでいます。

春先、
駅前の雑居ビルに巣を作っていたつばめ、

その雛たちも巣立ち、

いまや玄鳥去、
海原を南へと、渡っている頃でしょう。

「あんな風に、空を飛べたら」

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こころを癒す読みもの|ことばあそび。

こころを癒す読みもの|ことばあそび。

残暑が、つづいています。
公園の蝉時雨も、いよいよ最終楽章に入ったようです。

大団円に近づくにつれて、
ひとつ、また、ひとつと、
少なくなる鳴き声の隙間を埋めるかのように、
赤や、黄色や、水色の、
とんぼをみつけることが増えてきました。

入道雲の隙間に、すじ雲や、ひつじ雲が、浮かび、
行き合いの空に、秋の気配を感じます。

わたしたちの言葉には、
ゆたかな自然をあらわす季語にあふれていることに

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