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【本紹介】『君はリンゴで世界を驚かせるだろう』、生きる答えはアートが教えてくれる!


はじめに。



この本の最後、著者あとがきにはこう書かれている。

もしあなたが
「なんのために生きているのか」
にまだ気づいていないのなら、まずは世界に目を向けてみることをお勧めします。
本当は全ての人が  “ ひらめき ”  という魔法を持っているから。

今の時代「自分らしく」とか「心に素直に」という生き方を選んでいくためためにはノイズが多すぎる。

10代の頃からアーティストという言葉を使ったり、そこを目指したいと口にすると、

「夢じゃなくて現実を見なよ!」
「一部の天才だけのもの」
「あなたにはムリ!」

という言葉を何万回となく聞いてきた。
さらに、

「いい会社に入って真面目に働き抜くことこそ幸せ。」
と、教えられてきた。

もっと小さい頃は「夢を持て」と言われ、
夢を語ると褒めてもらえたのに、
中学生、高校生くらいになると急に
「夢じゃなく現実を見ろ」
と言われる。
こんな不思議な文化の中で育てば、素直な自分迷子になるのは必然。

私は現在41歳。
今振り返ってみても、あの頃、

「夢じゃなくて現実を見なよ!」
「いい会社に入って真面目に働き抜くことこそ幸せ」

と、言っていた人達で今、「素敵だな」と思える生き方をしている人を見たことがない。
なんなら本人達から出てくる言葉は愚痴や不満ばかりだったりする。

本の中では、多くのアーティスト達の言葉がたくさん紹介されている。
そのうちのひとつがコチラ。

「全ての創造行為は、まず第一に破壊行為である」ピカソ

本当に自分らしく素直に生きていくための可能性を探していくために、
今の自分の手持ちの価値観を「破壊しろ」とまでは言わないけれど、少し疑ってみてはどうだろうか。

まずは、この本を通してアートから、そして歴史上「天才」と呼ばれたアーティスト達から、考え方や価値観を学んでみることをオススメします。

「天才になりたかったら、天才のふりをすればいい。」
サルバドール・ダリ

そして、素敵な考え方があったらとりあえずマネしてみる。
その小さな変化が、あなたの中の「ひらめきという魔法」に気づくきっかけを与てくれる。
それが、数年後とんでもない大きな変化になっていると信じています。


という、
なんとも記事を締めくくった感のある文章の次で恐縮だけど、
ここでご挨拶!


あいさつ


みなさんこんにちは、
グラフィックデザイナーのウエマツです。

今回は、以前別の本の紹介をした、
アートプロデューサーのARISAさん著
『君はリンゴで世界を驚かせるだろう」

こちらの本の紹介をしていきたいと思います。

以前書いた記事はコチラ。

コチラの本では、アーティストとして活動していくために必要なマインド、さらに具体的な活動の方法なども紹介されています。
アーティストの方だけでなく、学生や全てのビジネスをしている方達も一読する価値のある本です。
ぜひ、お時間のある方は読んでみることをオススメします。


さて、話を戻して、
今回も安定して付箋だらけになりました!
ここから本の紹介をしていきたいと思います。


実は、ビジネス書!


表紙のイラストは芸人であり、アーティストでもある
野生爆弾のくっきーさん作。


吉本興業のHPから。

クセの強いイラストと、クセの強いフォント!
インパクトのある赤を基調としたデザイン!

これだけ、クセが強い素材が揃っているにもかかわらず本のカテゴリーは「ビジネス書」というから面白い!


内容は、小説仕立てになっていて、
主人公「タケオ」が、仕事や生き方に悩みながらアートを通して少しずつ成長していく様子が描かれています。

テンポよく進むストーリーで読みやすく、
早い方なら2〜3時間もあれば読み終えてしまえると思います。


今だからこそアート思考を持つべき理由。


日本で、アートや芸術というと、一部の人の高尚な趣味や仕事、という印象を持っている方も多いと思います。

ですが、本当に今だからこそアートに触れ、そこから多くのことを学ばなければいけない局面に来ていると言えます。

「アート思考」という考えは、
近年ではビジネスの場でも多く聞かれるようになり、ブランディングなど企業の差別化のための必要なピースになったと言えます。

その代表例は、アメリカの「Apple社」ではないでしょうか。

故スティーブ・ジョブズ氏は、芸術に対してとても造詣が深く、本人もカリグラフィーを学んでいたことは有名な話。

ウエマツ作、カリグラフィー作品。

そして何よりApple社が起こしたイノベーションの本質は、

芸術から学んだ哲学的思考をモノ作りに組み込んだこと。

ここに尽きるのかと思います。

iPhoneが発売された当初、新しい技術は何も入っていなく、真新しいモノではない、という意見をよく耳にしました。
しかしiPhoneはスマートフォンという分野を大きく切り開いていきます。

芸術は長い年月をかけて多くの人間を魅了することに長けきたモノであり、
その哲学をモノ作りに活かした、ということからわかることは、

イノベーションは最先端技術だけではなし得ない。

ということではないでしょうか。

スティーブ・ジョブズ氏は、
アーティストであり、クリエイティブディレクターとしても本当に優秀な方だったというわけです。


見直されるジャポニズム。


世界から日本の価値に対して目が向いている今、
ジャポニズムが見直され、ジャパンクラフトの価値が上がっています。

日本の職人や、モノ作りの技術の高さが再認識されている今、アート的思考を掛け合わせて世界に目を向けていくべき時が来ています。

物や芸術は非言語なので、簡単に海や国境を越えることができます。

丁寧にいい物を作り、自信を持って高い値段で出していく!
円安というものが追い風に変わります。


そんな時代だからこそ、
デザイナー、コピーライターなどクリエイティブな仕事をしている人だけでなく、全ての人がアートに触れ、そこから学んでいく必要があると思っています。

この本は、そのきっかけを与てくれます。

今、ここを学ぶかどうかで数年後とんでもない格差が生まれるのは明白!

何より、
「ひらめきという魔法」が世界をもっとユカイなものにしてくれると信じています♪



以上、ウエマツでした〜


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