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創作の空

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創作した詩や童話、短編話などを載せています。 描いた絵からインスピレーションを得て創作したものやある日ふと浮かんだ曲や記憶からつくったものまでさまざまです。 創作詩『ぽんぽんぽん…
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記事一覧

【創作詩】のぼる

【創作詩】のぼる

のぼる
のぼる
頂上めざして

のぼる
のぼる
おいちにっ
さんしい

のぼるのぼる
どんどんのぼる

のぼるのぼる
どんどこのぼる

のぼるのぼる
草みて
のぼる

のぼるのぼる
木々みて
のぼる

のぼるのぼる
土みて
のぼる

のぼるのぼる

ああ おそらだな
おおきな そらだ

うみだ 
まちだ
タワーだ

ふねもおよいでいるね
よくのぼったもんだな

すごいな
やったな
でかしたな

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ぶれてル!

ぶれてル!

右端がぶれて、ル!

ルーるるる
るるるー

るるる

曲線
波線
おだやかな線

自然の、

ゆるやかな、

じぇっとこーすたー

流れに

乗って!

身を ゆだねて!

るーるるるー
るるる

るるるー

ぐるぐる
あーれー

まわる
まわる
めが まわる

まわる
まわる
わたしが まわる

まわる
まわる
地球が まわる

るーるるるー
ルーーーー

超短編芝居  『 おやおや 』

超短編芝居  『 おやおや 』

男と女、現れる。

男「おやっ

(間)

  おやおやおや」

女「どうしたんです?」

男「はて(短い間)、な」

女「はて」

男「あれは、(間)」

女「はい」

男「あれは、(間)」

(女、男の視線の先のものを見る)

女「(間) あれ!」

(男と女、あれを見てかたまる。)

おしまい。

ただただ「おやっ」という台詞を言いたかったがために作ってみました。
二人が見た「あれ」は、一体

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創作詩 『 まっさらさ 』

創作詩 『 まっさらさ 』

まっさらさらりん
まっさらさ

まっさらさらりん
まっさらさ

まっしろい 紙 の う え に
な に を 描 こ う

これまでの 思い、
これまでの 考え、
これまでの 行い、
つみかさねてきたこと
たくさん あるけど、
いまは どんなきもちかな?

いまの ぼくは まっさらさ

つねに ぼくは まっさらさ

さて

今、なにを しよう

今、どこへ いこう

今、だれと すごそう

こころに

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創作詩『 ふみふみ 』

創作詩『 ふみふみ 』

みぎ ひだり
みぎ ひだり
みぎ ひだり
みぎ ひだり

いっちにいさんしい
ごーろくしちはち

あしのうらで 土をとらえ
あしのうらで 土をけって
あしのうらで 土をふむ

にいにっさんしい
ごーろくしちはち

土を ふみふみ
ああ あったかい

土を ふみふみ
あいたたたたた

土を ふみふみ
ああ かわいてる

はだしで ふみふみ
土と おしゃべり

はだしで ふみふみ
たのしいな

(おし

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【創作詩】くるくるぽーんッ

【創作詩】くるくるぽーんッ

とじて
ひらいて
また とじて

ひらいて
とじて
また ひらいて

さがしものは
どこいった

くるくるぽーんッ

くるくる くるくる
ぽーんッ ぽんッ

あらわれては きえ
きえては また あらわれた

くるくるぽーんッ

また きえた

くるくるぽーんッ

くるくる くるくる

(おしまい)

【創作詩】はるはる

【創作詩】はるはる

は はる
はるの はじまり

は はる
はるが はじまる

は はる
はる はる はる

ふくらんで
みちみちて
はるはる

あたらしい はじまり
はる はる はる

あたらしい エネルギー
はる ぱる ばる

はるん ぱるん ばるん
ぱるん ばるん はるん
ばるん はるん ぱるん

はるはる
うまれる

はるはる
うごきだす

はるはる
つたわる

はるの けはいを
かんじて

今日から 春!

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【創作詩】春よ、来い

【創作詩】春よ、来い

おーい おーい
春は まだか

おーい おーい
まだ 来ぬか

おーい おーい
春よ きこえているか

おーい おーい
まだ ねているのかな

おーい おーい
まってるからな

おーい 春よ
まってるからな

春よ
春よ
早く来い。

(おしまい)

【創作詩】 ぼくのたいよう

【創作詩】 ぼくのたいよう

あさが きます
まもなくです

あさひが のぼります
もうすぐです

いまかいまかと
あかるくなるそらを

ぼくは いま、ながめています
じーっと ながめています

ひかりを
ひかりが あらわれるのを
いまかいまかと
まっているのです

たいようよ
てらしておくれ

ぼくのこころに
あたたかい 光を
てらしておくれ

(おしまい)

【創作詩】ふわふわ

【創作詩】ふわふわ

ふわふわ
ふわわん

ふわ
ふわわん

くもに のる
かぜに のる
なみに のる

ふわふわ
ふわわん

ふわ
ふわわん

ちからを ぬいて

ふわ
ふわわん

きょうも
ふわ ふわ
ふわ ふわわん

(おしまい)

【小説】てんのこえ

【小説】てんのこえ

《 酒粕5キロ1,000円で販売します 》

 木蓮の花の香りに誘われて気の向くままに散歩していると、この看板が目に留まった。お店の人と話をしてみると、急遽予定していた酒蔵イベントが中止になったため、会場で販売するはずの酒粕を破格の値段で売っているとのこと。

 兵庫で明治時代から続く老舗の蔵元が造るお酒は、地下100mから汲み上げたお水で手間隙かけてつくられたというからとても興味を持った。そのお

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【創作詩】間(あわい)

【創作詩】間(あわい)

人と 人
女と 男
男と 男
女と 女

いきかう 息
いきかう 思い
いきかう 言葉

ながれる 時間
ながれる 空間
ながれる 素粒子

ただよって
浮遊して
くっついて
はなれて

なにかが うまれて
どこかに きえて
なにかと まざって
いつのまにか きえた

ふーーーっ

また、どこかで、うまれる

(おしまい)

【創作詩】どこからともなく

【創作詩】どこからともなく

風が やってきた
ここへ

あっちから やってきた
風が 

あっち?
あっちって、
どこさ。

あっちは、
あっちさ。

みえないね。

かんじるものさ。 

かんじたら、
いいのかい?

そうさ。
めを つむってみたら 
どうだい。

めを つむる。

そうか、そういうことか。

どうだい。
わかったかい。

わかった きが する。

なんとなく

なんとなく

かんじた。

そうだ それでい

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【創作詩】赤い実

【創作詩】赤い実

あかい あかい
赤い実 つけて

あかい あかい
赤い実 つける

あかい あかい
赤い実 つけた

みつけて!
みつける!
みつけた!

かわいいね
うれしいね

赤い実 さがしに
きょうも おさんぽ
ルンルンルルン
ルンルルン

(おしまい)