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「本を守ろうとする猫の話」を読んで

「本を守ろうとする猫の話」を読んで

「本を守ろうとする猫の話」
著者:夏川草介
オーディブル版を読んで

2ヶ月前に夏川草介さん著書の「スピノザの診察室」を読んだとき、情景が浮かぶ描き方などその言葉の表現がすごいなと感じていました。

夏川草介さんの表現の仕方や言葉の使い方など、すごく勉強になるなと思い今回の物語を読み始めました。

読書好きの方にも、本を読みたいけど時間がないと嘆かれている方にも一度読んでみてほしい物語です。
「本

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「上流級 富久丸百貨店外商部」[4巻]を読んで                                    

「上流級 富久丸百貨店外商部」[4巻]を読んで                                    

「上流階級富久丸百貨店外商部」[4巻]
著者:高殿 円
オーディブル版を読んで

1巻から続けて読んでいくうち、個性的な登場人物やストーリー展開に引き込まれてしまいました。

中間管理職という立場の人におすすめ中間管理職世代には読んでほしい内容が多く含まれます。また、ストーリー展開としても4巻からの新しい登場人物のキャラクターも面白いです。オーディブル版ではナレーターの方が、そのキャラクターを上手

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「上流階級富久丸百貨店外商部」[3巻]を読んで

「上流階級富久丸百貨店外商部」[3巻]を読んで

「上流階級富久丸百貨店外商部」[3巻]
著者:高殿 円
オーディブル版を読んで

仕事に対しての考え方や自分の生き方について、アラフォー世代の方におすすめの内容です。

シリーズ3巻目の内容は、老舗百貨店の外商という販売のシステム的な話ばかりではありません。主人公鮫島静緒が、担当している顧客の人生におけるさまざまなセレモニーとそのかかわり方まで学べます。

その内容は、百貨店外商部の話とはいえ多岐

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「上流階級富久丸百貨店外商部」[2巻]を読んで

「上流階級富久丸百貨店外商部」[2巻]を読んで

[2巻]上流階級 富久丸百貨店外商部
著者:高殿 円
オーディブル版を読んで

上流階級 富久丸百貨店外商部 1巻を読み終えて、主人公の鮫島静緒や同居人である枡家のその後が気になってしまいました。

主人公の鮫島静緒が、富久丸百貨店外商部で働き始めて1年を過ぎ仕事に慣れてきたころからの物語です。ひょんなことから同僚の枡家と同居するようになったことからの展開も面白く、今まで見えていなかった登場人物の

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「上流階級 富久丸百貨店外商部」[1巻]を読んで

「上流階級 富久丸百貨店外商部」[1巻]を読んで

[1巻]上流階級 富久丸百貨店外商部
著者:高殿 円
オーディブル版を読んでの感想です。

百貨店外商部での物語。小売業の仕事をしていた経験から、百貨店の仕事とはどんなんだろうと興味を持ちました。百貨店での仕事、とくに外商員の接客販売の内容があり面白そうだと感じ読んでみました。

物語の主人公であるアラフォー女性の鮫島静緒が、神戸の老舗百貨店の外商員として奮闘する物語です。主人公と登場人物のそれぞ

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「汝、星のごとく」を読んで

「汝、星のごとく」を読んで

「汝、星のごとく」
著者:凪良ゆう
オーディブル版の感想文。

最近の本屋大賞ノミネート作品から、気になった作品の感想です。
「汝、星のごとく」は、四国の島が舞台となって物語が始まります。以前、岡山に住んでいたときに四国の同僚とよく話をする機会がありました。その時のことを思い出し懐かしくなって、読み始めました。

物語は、青埜櫂と井上暁海の十七歳から三十二歳までの物語です。二人の互いを思う気持ちの

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「黄色い家」を読んで

「黄色い家」を読んで

「黄色い家」
著者:川上未映子
オーディブル版を読んでの感想文です。

2024年本屋大賞ノミネート作品の中から選んで読んでいます。
久しぶりの長編小説を読み始めると止まらなくなりました。貧困から導かれる犯罪だけではなく、そこに至るまでのさまざまな伏線があり、引き込まれる内容となっています。物語で描かれている少女たちの会話、生活や犯罪の手法もリアリティが感じられました。

物語の展開から感じたこと

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「うつくしが丘の不幸の家」を読んで

「うつくしが丘の不幸の家」を読んで

「うつくしが丘の不幸の家」
著者:町田そのこ
オーディブル版の感想文です。

作家「町田そのこ」さんの代表作である「52ヘルツのクジラたち」の映画公開をメディアが取り上げていた。福岡県出身の作家として活躍されている方が、わたしが住んでいる福岡の近いところにいらっしゃることに驚いた。

それから町田そのこさんの作品に興味を持ち、「うつくしが丘の不幸の家」のオーディブル版を読んでみました。

タイトル

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「リカバリー・カバヒコ」を読んで

「リカバリー・カバヒコ」を読んで

「リカバリー・カバヒコ」
著者:青山美智子
オーディブル版を読んで。

4月頃から、「2024年本屋大賞ノミネート作品」の中から気になる作品を選んで読んでいます。「リカバリー・カバヒコ」は、5つの連続短編で読みやすく感じてオーディブルで読んでみました。(ネタバレあり注意)

リカバリーとは、取り戻す、回復、修復、復元などの意味があります。私も数十年生きていると、修復したいことが思い出すだけでも山の

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「じい散歩 妻の反乱」「団地のふたり」を読んで

「じい散歩 妻の反乱」「団地のふたり」を読んで

「じい散歩 妻の反乱」「団地のふたり」
著者:藤野千夜
オーディブル版を読んで。

「じい散歩」を読んだとき、日々の生活を綴られている文章のテンポが読みやすく感じていました。それで続編の「じい散歩 妻の反乱」も気になり読み始めると一気に読み進めてしまいました。

藤野千夜さんの作品は、日常の生活のリアル感が感じられて共感できるところも多数あります。やはり、実在のモデルがあるようです。

雑誌のイン

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耳読書のすすめ

耳読書のすすめ

「耳読書」って聞いたことがありますか。
「耳読書」については、過去に友達からすすめられたことがありました。
しかし、その時は「耳で聴いても頭に入ってこない(内容を理解できない)だろう」と敬遠していました。

最近リスキリングに興味があり、あたらしい知識を得ようとなると「やはり本を読むことも必要だな」と感じている時でした。

たまたまCMでみた「Amazonオーディブルの30日間無料体験」がきっかけ

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Amazonオーディブルのおすすめ本「ドキュメント日記」シリーズ

Amazonオーディブルのおすすめ本「ドキュメント日記」シリーズ

Amazonオーディブルで「耳読書」を始めてというもの、さまざまなジャンルの本を読んでいます。その中で最近ハマっている「ドキュメント日記」シリーズを紹介します。

それぞれの業界特有の日常や裏話など、著者の目を通して赤裸々につづられています。さまざまな「職業人生のストーリー」に引き込まれてしまいました。

まだシリーズ全作品を読み切っていないですが、現時点で印象的だったものを厳選して紹介します。

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「じい散歩」を読んで読書感想文

「じい散歩」を読んで読書感想文

「じい散歩」著者:藤野千夜 
双葉文庫
オーディブル版の感想です。

「じい散歩」の主人公の明石新平は88歳。その何気ない日常を描いた小説です。小説の冒頭から、新平の日常習慣の話が出てくる。健康を意識しているため、毎朝四十分から四十五分の体操を続けている。それも健康講座で教わった、ストレッチ体操をベースにした自身のオリジナル。

朝食のメニューも、独自に考えて毎朝続けている。そして、散歩に出かけ

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「夢をかなえるゾウ」を読んで気づいたこと

「夢をかなえるゾウ」を読んで気づいたこと

「夢をかなえるゾウ 1」
「夢をかなえるゾウ 2 ガネーシャと貧乏神」
著者:水野敬也
オーディブル版を読んでの感想文です。

「夢をかなえるゾウ」はシリーズ累計発行部数460万部(2023年6月時点)と有名な作品で、既にご存知の方も多いのではないでしょうか。

最初に読んだのは、10年ほど前になります。会社でパワハラを受けていた時、うつ病になりかけていました。その時読んだ、「夢をかなえるゾウ」で

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