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「本を守ろうとする猫の話」を読んで

「本を守ろうとする猫の話」
著者:夏川草介
オーディブル版を読んで

2ヶ月前に夏川草介さん著書の「スピノザの診察室」を読んだとき、情景が浮かぶ描き方などその言葉の表現がすごいなと感じていました。

夏川草介さんの表現の仕方や言葉の使い方など、すごく勉強になるなと思い今回の物語を読み始めました。

読書好きの方にも、本を読みたいけど時間がないと嘆かれている方にも一度読んでみてほしい物語です。
「本のちから」によって新しい気づきがありますよ。

この物語をよんで気づいたこと

この物語では、2つの事を気づかせてくれました。1つは「本のちから(価値)」について。
「本は、人を想う心を教えてくれる」ということ。

本にはたくさんの人の想いが描かれています。苦しんでいる人、悲しんでいる人、喜んでいる人、笑っている人、そういう人たちの物語や言葉に触れ一緒になって感じることで、僕たちは自分以外の人の心を知ることが出来るのです。身近な人たちだけじゃなく、全然違う世界の人のこころさえ本を通して僕たちは感じることが出来るようになるのです。

本文より引用

今まで読んだ本でも、さまざまな出会いがあります。「スピノザの診察室 著者:夏川草介」や「じい散歩 著者:藤野千夜」では、「年老いていくこと」や「病気」との向き合い方など考えさせてくれました。

自分にとって「今」という瞬間に、自由に動けることは「幸せ」なことなんだと気づきました。

「黄色い家 著者:川上未映子」や「汝、星のごとく 著者:凪良ゆう」では、毒親といわれる家庭で起こりうるさまざまな事件や葛藤を垣間見ることで、自分にとって「あきらめない」という気持ちが湧いてきたこと。

また、会社員時代に上司から毎日のように揚げ足取りの説教を浴びせられ、意気消沈した日々を過ごした時期がありました。その時読んだ「夢をかなえるゾウ 著者:水野敬也」では、「誰のための仕事なのか」を思い起こさせてくれました。その後、何とか立ち直ることが出来たのです。

もう一つの気づきは、「難しいことや面倒くさいと思えることは自分にとってチャンスになる」ということです。今まで本を読むときは、まえがきや解説、各評価を目安に選んでいました。興味がなかったり、難しそうだなと思ってしまうと読み飛ばして最後まで読まないことがよくありました。

今までファンタジー小説は、あまり興味はありませんでした。しかし、この小説は読んでいくうち、知らないうちにのめり込んでしまうという新しい気づきがありました。

難しい本に出逢ったら、それはチャンスということ。読みやすいということは、知っていることが書いてある本ということ。だから、難しいということは新しいことが書いてあるということになる。

本文より引用

まとめ

私も本を読みたいけど時間がないと嘆いていた一人でした。毎日の時間配分を考えると読書をする時間を確保することは現実的に難しいと感じていたのです。

しかし、発想の転換で、まとまった時間を作ることが難しいのであれば隙間を上手く利用するしかないという結論にいきつきました。

それまでは、オーディブルやオーディオブックのことは知っていましたが、耳で聴いて読書するなんて考えられないと思っていました。

しかし、オーディブルを試してからは毎日の隙間時間を見つけて、読書を楽しむことができるようになりました。

どんな方法であれ、読書を楽しむことをお勧めします。読書をすることで、「人」「もの」「こと」に対する理解が深まることは確かです。


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