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2022年10月の記事一覧

牧野博士と宮沢賢治その一

牧野博士と宮沢賢治その一

次期NHKの朝の連続テレビ小説は「らんまん」という。

高知県民悲願の、牧野富太郎博士を題材にした連続ドラマが実現した。

署名活動が行われていたのを私も知っている。

牧野富太郎氏は高知県内では多大な尊敬を受けている。

牧野 富太郎(まきの とみたろう、1862年5月22日(文久2年4月24日) - 1957年(昭和32年)1月18日)は、日本の植物学者。高知県高岡郡佐川町出身。

我が家の隣

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「ブラタモリ」を好きなわけ(家で★深読み)

「ブラタモリ」を好きなわけ(家で★深読み)

この番組はほぼ欠かさず観ています。
先日、「登別温泉はなぜ『いい湯だな』?」の回を観ていて、
(どうして俺はこの番組が好きなんだろう?)
と改めて考えました。

物事を客観的に観察し、分析するのは趣味のひとつなのですが、ここでいう「物事」には「自分自身の嗜好や行動」も含まれるのです。
いや、厄介な人間ですね。

ひととおり考えて《結論》がでました。

1.旅が好きだから

2.地質学が好きだから

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人生の秋を迎えた今考える。私はなぜ、女に生まれたのだろう。

人生の秋を迎えた今考える。私はなぜ、女に生まれたのだろう。

以前から考え続けていることがある。私はなぜ、女に生まれたのだろう。女に生まれてよかった、と思ったことは一度もないし、自分が女であることは重荷でしかない。そうかと言って、自分の体を男に変えてしまえば、はい、問題解決! というような話でもないのである。何だろうなあ。この、自分の性別を肯定できない感じ。人生の秋、更年期を迎えた今、ここまで自分が女をこじらせてしまった理由を考えた。(写真は京都府立植物園で

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「島唄」と「ちむどんどん」

「島唄」と「ちむどんどん」

青柳和彦を演じた宮沢氷魚さんの父 宮沢和史さんが沖縄について語ったラジオを「ちむどんどん」放送中に聞いた。

■本土の人間が沖縄を描くことについて

「島唄」のヒットで知られる宮沢さんだが、「やまとの人間がこの曲を発表していいのだろうか」という葛藤が長い間あったという。三線を弾くこと、ロックバンドで琉球音階を使うことが沖縄の人たちに失礼じゃないか、間違ったことをしているのではないか悩んだそう。

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自己決定、自己責任、そしてちむどんどん

 朝ドラ『ちむどんどん』が終了した。
 反省会タグがメディアで取り上げられるなど、本編の内容以外の部分で話題となることが多い作品だったが、私はこの作品が好きだった。
 画面に描かれる沖縄の自然の美しさ、脚本に命を吹き込む俳優陣の熱のこもった演技。それぞれの魅力を一つずつあげていけばキリがない。そして時間は有限だ。なので私はここで、この物語の構造について語ろうと思う。
 この作品『ちむどんどん』は、

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『ちむどんどん』第23週「にんじんしりしりーは突然に」

『ちむどんどん』第23週「にんじんしりしりーは突然に」

あきさみよ~! 
粗雑な男と蓮っ葉な女の組み合わせが大好きな私にはたまらない展開~~
昭和のメロドラマと平成のトレンディドラマと韓ドラを掛け合わせたようなシークエンス笑いつつ泣いたわ~ 賢秀大好きだ!!!

「グッドバイを歌うわけ? グッドバイを歌うわけ? グッドバイを歌うのか!?」
竜星涼がこんなこってりした役をできるようになるなんて!
佐津川愛美も、彼女の朝ドラ出演史上、最大のシーンだったんじ

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『ちむどんどん』終わりました

『ちむどんどん』終わりました

言いたいことはその都度だいたい書いてきたからサラっと‥‥にはならないか、やっぱりw

楽しかった半年間~! 令和のドラマだったなと思う。
私は朝ドラにノスタルジーは一切望まず、up to date な for us の作品を求めているので(突然のルー大柴w)、すごく見やすくノリやすかった。

私は「マッサン」に漂う抑圧的な空気が苦しかった人間で、羽原氏の脚本には苦手意識があったんですが、蓋をあけて

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「#ちむどんどん」を読み解く鍵=「社会的包摂」と「沖縄コミュニティ」

「#ちむどんどん」を読み解く鍵=「社会的包摂」と「沖縄コミュニティ」

  2022年4月から放送を開始したNHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」は、9月30日に最終回を迎えた。「ちむどんどん」に関しては、朝ドラの過去作品「ちゅらさん」「まれ」「半分、青い。」と比較した考察を以下のnote記事に書いた。本記事はその続編にあたる。

 「ちむどんどん」は、2022年が沖縄本土復帰から50年の節目であることから企画された朝ドラである。朝ドラでは伝統的に、戦争もしくは震災等

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