川端康成の「千羽鶴」を再読。お茶を習うことで自分に現れた変化。
8年前からお茶を習っている。いつもお点前を間違えて自己嫌悪に陥るし、長時間正座すると膝が割れそうだ。お稽古さぼりたいと思いながら本棚を整理していて、川端康成の「千羽鶴」を2冊も見つけた。お茶に関係する小説なので読んだものの、忘れてもう1冊買ったらしい。再読すると、自分の感覚が8年間で大きく変化したのを感じた。
「千羽鶴」は、昭和24年から26年にかけて発表された小説である。川端康成の戦後の代表作の一つで、志野茶碗(白釉を使った茶碗)が呼び起こす官能的な感覚、愛欲、死の世界が描