マガジンのカバー画像

教育論

10
運営しているクリエイター

記事一覧

子どもの幸せのために、教員の心身ともの健康を。そして笑顔を。

子どもの幸せのために、教員の心身ともの健康を。そして笑顔を。

本記事でお伝えしたいことはタイトルに表現したことがすべてです。

そして、本記事で(簡単に)ご紹介するのは、財政制度分科会(令和5年4月28日開催)資料一覧に掲載された「人口・地域(PDF)」についてであり、とりわけ地域でこれまでの「普通の生活」を続けるためには、「教員に負担を負わせない取組を進め、教員を保護する環境を作るべき」(※資料の表現そのまま)ということを、個人および個人の総体からなる社会

もっとみる
これからの教師により必要な指導技術とSTEAM教育について

これからの教師により必要な指導技術とSTEAM教育について

今の子供たちが大人になった時、Society5.0時代をウェルビーイングな状態で過ごしてほしいな・・・
彼らがより「自由」をつかんでほしいし、そのためには、自由になるための力能と感性を磨き上げてほしいな・・・
と常々考えつつ、主に教育政策の領域で普段の仕事をしている立場から、昨今「STEAM教育」について聞かれることも多くなってきていることとあわせて、掲題のことを考えてみました。
※教師ではない人

もっとみる
都道府県ニュースで「全国学力・学習状況調査」のタイトルが全国平均点との比較ばかりの現実に、私は悲しくなります。

都道府県ニュースで「全国学力・学習状況調査」のタイトルが全国平均点との比較ばかりの現実に、私は悲しくなります。

2022年度の全国学力・学習状況調査の結果が公表されました。
(参)名称として「学力テスト」は正しいものではありません。

今回は各紙がどのように報道するか注目していたので、Googleニュースで片っ端から検索してみました。
例示として、以下にNHKニュース、四国4県のものを並べます。

とても悲しくなりました。

学力調査そのもののについては、調査することによる正負の影響、両方あると思います。

もっとみる
「自分の表現が社会を幸せにしているか」というリフレクションで、社会を個と全体の両面で見れることに近づける。

「自分の表現が社会を幸せにしているか」というリフレクションで、社会を個と全体の両面で見れることに近づける。

理念、そして活動に共感している”子育て教育コミュニティ つみき”さんのイベントで登壇させていただきました(登壇というより、参加者との質疑応答ですね)。

参加していただいた方からこんなコメントを頂戴しました(Facebookの公開投稿をそのまま引用します)。「メッセージ」に続いているものは、私が最後に発した言葉です。→以降は投稿者の感想。

●メッセージ
表現するときには、ちょっとでも社会が良くな

もっとみる
教員免許更新制廃止に見る、社会の教員への見方、そして「社会への問い」。

教員免許更新制廃止に見る、社会の教員への見方、そして「社会への問い」。

教員免許更新制が2022年7月1日以降廃止に日経ビジネス電子版に、ライフイズテック 官民共創プロモーターの立場にて記事を寄稿させていただきました。
6/30の17時に掲載され、7/1、7/2のアクセスランキングにて、両日共に、日経ビジネス電子版記事全体の5位以内にランクインしましたので、おかげさまで多くの方にご覧いただけているようです。

※日経ビジネス電子版読者は全文ご覧いただけます。
※なお、

もっとみる
劣等コンプレックスを最小化する社会創りを。

劣等コンプレックスを最小化する社会創りを。

全国学力調査の「全国平均点」という指標と比較し、その点数との以上以下に過度に一喜一憂すること。平均点以上を取ることを自治体の教育政策等に据えて公表すること。。。
個人的には疑問を感じます。

注)全国学力調査そのものの是非はまた別の議論であり、ここでは、「全国学力調査が実施されている」という状況がある中で、その利用方法についての疑問について述べています。また、本注記より前に述べた文章から「だから学

もっとみる
教育の世界に共感表現を増やすことで、社会全体に感謝の表現総量を増やそう。

教育の世界に共感表現を増やすことで、社会全体に感謝の表現総量を増やそう。

批判は量が問題ではないかけんすうのこのnote記事は、常に意識の中にあります。

とあるメディアで、誰かや何かといった対象に対し、激しく批判する記事を拝見しました。そしてこんなことを思いました。

私自身は、愚痴は好きではないので、愚痴はほとんど吐きませんが、「愚痴そのものが存在する」ことについては「まあたまにはいいんじゃない!?」と思っています。
また、批判は好きではないですが、議論や個人的なや

もっとみる
よい公教育のためには、教師という職へのリスペクトが第一。

よい公教育のためには、教師という職へのリスペクトが第一。

2022年4月、教員不足や学校の労働環境の話題がメディアでよく取り上げられたと感じています。
それでもまだ教育以外のニュース全体と比べると、そもそも教育が話題になりにくいため、全体としてはまだまだ教育の話そのものが少なく、本件もご存じない方もまだまだ多いと思いますが。
※ニュース内容に偏りがあるものもあると感じているため、あえてニュースリンクははりません。お手数ですが「教員不足」などで検索していた

もっとみる
「自分の見える視野は、世界はもちろん、日本の、地域の、自分の活動する領域の、ほんの一部でしかない。」と言い聞かせ続けよう。

「自分の見える視野は、世界はもちろん、日本の、地域の、自分の活動する領域の、ほんの一部でしかない。」と言い聞かせ続けよう。

「自分は(絶対的に)正しい」と思うこと、ましてやその思いを根拠にして他者を責めたり、他者の権利や可処分時間を奪ったりすることはほんとうによくありません。
その姿勢を諫める言葉として「無知の知」という言葉があり、私も好きな言葉の1つです。

一方で「無知の知」という言葉を使うときに、「「無知の知」という言葉を知っている」という自覚が生まれ、その自覚が過信となり、いつのまにか「「無知の知」を”知ってい

もっとみる
支援するということ。

支援するということ。

子どものために。教員のために。未来のために。。。
とかく「~のために」という言葉が多く聞こえる「教育」領域にて過ごしています。

これから「(公)教育」は、
“年長者・物知り等が、年少者や知識のない方に「(自分の知っている)事柄を伝達する」ことが主な教育手法”
という世界ではなく、
”年長者・物知り等が、自分の「知らないこと」「できないこと」も含めて、年少者の知識習得や創造性の伸長を支援する

もっとみる