寺西 隆行

加賀市教育委員会事務局 政策官(R5.4-) ◆文部科学省 広報戦略アドバイザー ◆…

寺西 隆行

加賀市教育委員会事務局 政策官(R5.4-) ◆文部科学省 広報戦略アドバイザー ◆経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー(-R5.3) ◆ライフイズテック 官民共創プロモーター (-R5.3) 本noteは個人での運用

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これからの教師により必要な指導技術とSTEAM教育について

今の子供たちが大人になった時、Society5.0時代をウェルビーイングな状態で過ごしてほしいな・・・ 彼らがより「自由」をつかんでほしいし、そのためには、自由になるための力能と感性を磨き上げてほしいな・・・ と常々考えつつ、主に教育政策の領域で普段の仕事をしている立場から、昨今「STEAM教育」について聞かれることも多くなってきていることとあわせて、掲題のことを考えてみました。 ※教師ではない人間の、教育政策に携わる立場からの、個人的な一考察であり、個人の期待や「ねがい」と

    • 子どもの幸せのために、教員の心身ともの健康を。そして笑顔を。

      本記事でお伝えしたいことはタイトルに表現したことがすべてです。 そして、本記事で(簡単に)ご紹介するのは、財政制度分科会(令和5年4月28日開催)資料一覧に掲載された「人口・地域(PDF)」についてであり、とりわけ地域でこれまでの「普通の生活」を続けるためには、「教員に負担を負わせない取組を進め、教員を保護する環境を作るべき」(※資料の表現そのまま)ということを、個人および個人の総体からなる社会が強く認識すべき、という意見を、まずは冒頭で申し上げます。 ・・・ 過酷な学

      • 2025年度(令和7年度)大学入学共通テスト(高校新課程初年度) 教科「情報」(科目「情報I」)必須(等)となる大学一覧

        ※2022年8月14日時点。今後も更新していきます。 大学入学共通テストは「英数国理社”情”」の時代に国立大学の基本方針としてすでに発表されている通り、2022年4月から始まった高校新課程を履修する高校生(2022年4月段階での高校1年生から)が臨む2025年度大学入試から、国立大学では大学入学共通テストで教科「情報」を入試科目として課すことを決定しています。 注)高校年度で見た時には「2024年度」、大学入学年度で見た時は「2025年度」となります。本noteでは、大学側

        • 都道府県ニュースで「全国学力・学習状況調査」のタイトルが全国平均点との比較ばかりの現実に、私は悲しくなります。

          2022年度の全国学力・学習状況調査の結果が公表されました。 (参)名称として「学力テスト」は正しいものではありません。 今回は各紙がどのように報道するか注目していたので、Googleニュースで片っ端から検索してみました。 例示として、以下にNHKニュース、四国4県のものを並べます。 とても悲しくなりました。 学力調査そのもののについては、調査することによる正負の影響、両方あると思います。 私の個人的な意見としては、「負の影響が大きい」と捉え、いまの形での学力調査が「在

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          「自分の表現が社会を幸せにしているか」というリフレクションで、社会を個と全体の両面で見れることに近づける。

          理念、そして活動に共感している”子育て教育コミュニティ つみき”さんのイベントで登壇させていただきました(登壇というより、参加者との質疑応答ですね)。 参加していただいた方からこんなコメントを頂戴しました(Facebookの公開投稿をそのまま引用します)。「メッセージ」に続いているものは、私が最後に発した言葉です。→以降は投稿者の感想。 ●メッセージ 表現するときには、ちょっとでも社会が良くなるような表現を選ぶとありがたい。 →別の意味で刺さった。  SNSに限らず、私は

          「自分の表現が社会を幸せにしているか」というリフレクションで、社会を個と全体の両面で見れることに近づける。

          教員免許更新制廃止に見る、社会の教員への見方、そして「社会への問い」。

          教員免許更新制が2022年7月1日以降廃止に日経ビジネス電子版に、ライフイズテック 官民共創プロモーターの立場にて記事を寄稿させていただきました。 6/30の17時に掲載され、7/1、7/2のアクセスランキングにて、両日共に、日経ビジネス電子版記事全体の5位以内にランクインしましたので、おかげさまで多くの方にご覧いただけているようです。 ※日経ビジネス電子版読者は全文ご覧いただけます。 ※なお、以下の文章は一個人の立場からの見解・考え方となります。 教員免許更新制廃止に対

          教員免許更新制廃止に見る、社会の教員への見方、そして「社会への問い」。

          劣等コンプレックスを最小化する社会創りを。

          全国学力調査の「全国平均点」という指標と比較し、その点数との以上以下に過度に一喜一憂すること。平均点以上を取ることを自治体の教育政策等に据えて公表すること。。。 個人的には疑問を感じます。 注)全国学力調査そのものの是非はまた別の議論であり、ここでは、「全国学力調査が実施されている」という状況がある中で、その利用方法についての疑問について述べています。また、本注記より前に述べた文章から「だから学力調査は廃止すべき」と論じるのはやや乱暴という考え方であることを断っておきます。

          劣等コンプレックスを最小化する社会創りを。

          教育の世界に共感表現を増やすことで、社会全体に感謝の表現総量を増やそう。

          批判は量が問題ではないかけんすうのこのnote記事は、常に意識の中にあります。 とあるメディアで、誰かや何かといった対象に対し、激しく批判する記事を拝見しました。そしてこんなことを思いました。 私自身は、愚痴は好きではないので、愚痴はほとんど吐きませんが、「愚痴そのものが存在する」ことについては「まあたまにはいいんじゃない!?」と思っています。 また、批判は好きではないですが、議論や個人的なやりとりにおいて、誰かや何かを批判することはありますし、「批判そのものが存在する」

          教育の世界に共感表現を増やすことで、社会全体に感謝の表現総量を増やそう。

          よい公教育のためには、教師という職へのリスペクトが第一。

          2022年4月、教員不足や学校の労働環境の話題がメディアでよく取り上げられたと感じています。 それでもまだ教育以外のニュース全体と比べると、そもそも教育が話題になりにくいため、全体としてはまだまだ教育の話そのものが少なく、本件もご存じない方もまだまだ多いと思いますが。 ※ニュース内容に偏りがあるものもあると感じているため、あえてニュースリンクははりません。お手数ですが「教員不足」などで検索していただければと思います。 一方、報道されて認知は広まっても、そこから文科省なんとか

          よい公教育のためには、教師という職へのリスペクトが第一。

          官民共創プロモーター

          4月からお世話になっているライフイズテック株式会社における私の肩書きが「官民共創プロモーター」として内定しました。 肩書きに込めた自分なりの想いとして、下記2点、ご紹介します。 共創官民、に続いて「連携」と続く呼称を何度か聞いたことがあります。 この呼称の方と必ずしも限ったわけではないのですが、官民連携、あるいは業務提携、など、両者 ”手を取り合う” 類の業務に携わっている場合、自分が相手に何かを差し出す意識より、相手に何かしてほしい意識ばかりが高い方を残念ながら見かけます

          官民共創プロモーター

          フジイユウジさん

          「人格をデータ化していんたねっつになりたい」とツイッターの自己紹介で書かれている、僕のインターネットについてのアドバイザー(として何でも質問させていただいている)、フジイユウジさんって方がいらっしゃいます。 フジイユウジさんが 好き。インターネットに素晴らしい何かを書いたり発信していた人たちがみんな段々と物言わぬ人になるの寂しい。 おっさんは情報発信をやめんな|えふしん #note https://note.com/fshin2000/n/n2e1b4e9f933d

          フジイユウジさん

          「困っている方に必要な情報を届けたい」という姿勢に情報は集まる。

          文科省では広報戦略アドバイザーを務め、経産省では「未来の教室」教育・広報アドバイザーの肩書を頂戴し、一般社団法人ICT CONNECT 21では広報担当として毎週金曜にメールマガジンを執筆・配信。 「GIGAスクール構想」の情報集積サイト「GIGA HUB WEB」の企画・開発、そして運用も担当させていただいているため、「教育領域の広報」が今の自分の多くの仕事を占めています。 昨日はいろいろ調べていたら、「GIGAスクール構想」の下、iPadを導入した岐阜県北方町の小中学校

          「困っている方に必要な情報を届けたい」という姿勢に情報は集まる。

          支援するということ。

          子どものために。教員のために。未来のために。。。 とかく「~のために」という言葉が多く聞こえる「教育」領域にて過ごしています。 これから「(公)教育」は、 “年長者・物知り等が、年少者や知識のない方に「(自分の知っている)事柄を伝達する」ことが主な教育手法” という世界ではなく、 ”年長者・物知り等が、自分の「知らないこと」「できないこと」も含めて、年少者の知識習得や創造性の伸長を支援することが主な教育手法” である世界に大きく変わると思いますし、変わるべきだと思い

          支援するということ。

          「自分の見える視野は、世界はもちろん、日本の、地域の、自分の活動する領域の、ほんの一部でしかない。」と言い聞かせ続けよう。

          「自分は(絶対的に)正しい」と思うこと、ましてやその思いを根拠にして他者を責めたり、他者の権利や可処分時間を奪ったりすることはほんとうによくありません。 その姿勢を諫める言葉として「無知の知」という言葉があり、私も好きな言葉の1つです。 一方で「無知の知」という言葉を使うときに、「「無知の知」という言葉を知っている」という自覚が生まれ、その自覚が過信となり、いつのまにか「「無知の知」を”知っている”だけの無知」という状態になることがある気がします。 どんなときにそんな状態

          「自分の見える視野は、世界はもちろん、日本の、地域の、自分の活動する領域の、ほんの一部でしかない。」と言い聞かせ続けよう。

          「大人が前向きに、働くことを楽しんでいる姿を見せるのが、子どもたちへの一番の教育だと思っています。」

          タイトルは2014年5月9日のツイートで、今でも私のツイッター冒頭の固定ツイートとしているもの(の一部)です。 「Panasonic×noteで、投稿コンテスト「#はたらくってなんだろう」を開催します! 」という記事をたまたま見かけましたので、記事にしてみます。 こういうのはあまり考えずに書いた方が、(書いたものを見て)自分の「いま」を見つめなおすことにつながると思いますので、上述企画紹介に例示された項目をそのまんま利用します(笑) 自分なりの「はたらくこと」について〇は

          「大人が前向きに、働くことを楽しんでいる姿を見せるのが、子どもたちへの一番の教育だと思っています。」

          「みんなでやっている」ことを保ちつつ、誰もやっていないことを先にやって、みんなを助ける。

          ※本記事は、2007.03.04に別媒体に書いた記事を引用しながら、今思うことを記述しています。 引用部分は背景がグレーの部分です。 大学のときにやった、とある高校の旧校舎→新校舎への引越しのアルバイトのことを思い出します。 アルバイト人数、推定200人くらい(もっといたかも…)。 1週間で旧校舎の荷物をすべて新校舎に移す、という作業でした。 (中略) 問題は大きなものを運んだり、配置を考えながら段取りよく運ばなければいけないものにぶつかったとき。 だいたい「あーしたらいい

          「みんなでやっている」ことを保ちつつ、誰もやっていないことを先にやって、みんなを助ける。