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Yの Daily Life🕰

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MY NoTeのひとりYが書いたものを集めています。 主に、政治・経済・哲学・ビジネス・自己啓発・人間関係などをテーマに書いています。
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2020年6月の記事一覧

ぼーっとすることの大切さ

ぼーっとすることの大切さ

「今日一日、ぼーっとしてたなぁ」と思う日も時々あるのではないでしょうか?

実は「ぼーっとする」ことは「時間の無駄」ではありません。

最近の脳科学研究では「ぼーっとする」ことの重要性が証明されています。特に何も作業していない状態の時、脳内では「デフォルトモード・ネットワーク」が活発に稼働しているのです。

「デフォルトモード・ネットワーク」とは、いうならば「脳のスタンバイ状態」です。自分の経験や

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人間関係のルール

人間関係のルール

今回の参考文献はこちら

→How to Have Confidence and Power in Dealing with People

本書は1956年にアメリカで出版されて以来「人間関係のバイブル」として幅広い読者に支持され。カーネギー『人を動かす』と並ぶ世界的名著となっています。

1.人間関係の基本原理

人々は自尊心を傷つけられると感情的になりやすいが、自尊心を大切にしてもらうと理性

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第Ⅴ回 ディヴィッド・ヒューム 「心とは、知覚の幅にすぎない」

第Ⅴ回 ディヴィッド・ヒューム 「心とは、知覚の幅にすぎない」

ヒュームはイギリスの哲学者で、因果関係は習慣による思い込みであって、自然界には存在しないと考えました。イギリス経験論の完成者と言われています。

ヒュームは前回のデカルトよりも難しくてほとんど分かりませんでしたm(__)m

1.ヒュームは知識がどこから来るのか考えた

デカルトはプラトンの伝統路を受けついた一方でヒュームは感覚器官による経験を重視したアリストテレスの経験主義の伝統を受け継ぎました

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第Ⅳ回 デカルト 「疑うことで自分を発見する」

第Ⅳ回 デカルト 「疑うことで自分を発見する」

デカルトは17世紀のフランスの哲学者で、「我思う、ゆえに我あり」という名言を残しました。

真に確実な知識を得るためにすべてを疑ってみるという「方法的懐疑」を提唱した「近代哲学の祖」と呼ばれています。

1.思考さえ存在していれば、必ず思考の主体も存在している

「我思う、ゆえに我あり」というのは「人は考えるからこそ存在価値がある」と、思考の重要性を説いているわけではありません。ではどういう意味な

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第Ⅲ回 アリストテレス 「幸福は自分で考える」

第Ⅲ回 アリストテレス 「幸福は自分で考える」

アリストテレスはプラトンの弟子で、西洋哲学上、最多ともいえる著作を残した博学の士であり、学術貢献度の面でも肩を並べるものはいません。

アリストテレスは、幸福な人生とは何かという問題についてこう主張しています。

「幸福な人生とは、外に求めるものでも運に頼るものでもなく、自分自身で決めるものである」

1.「幸福にしてくれるもの」を手に入れれば本当に幸福になれるのか

私たちは自分が欲していた外在

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第Ⅱ回 プラトン 「理性を育て、欲望に勝つ」

第Ⅱ回 プラトン 「理性を育て、欲望に勝つ」

第Ⅱ回はソクラテスの弟子、プラトンについてみていきましょう。

プラトンソクラテスの弟子にして、アリストテレスの師でもあります。『対話篇』という著作にソクラテスの対話を記録し、ソクラテスの言葉を借りて自身の哲学的思想を書き著しました。プラトンの思想は西洋哲学の源流とされています。

1、理性により感情をコントロールすべきだ

プラトン哲学の最大の特徴のひとつは、「理性」を最高の位置に押し上げている

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第Ⅰ回 ソクラテス 「自分を知ってよりよく生きる」

第Ⅰ回 ソクラテス 「自分を知ってよりよく生きる」

前回までは経済や政治についての記事を書いてきましたが、今回からは12回に渡って世界の哲学者とその哲学について出来るだけ分かりやすく説明していこうと思います。

様々な思想や考えを学ぶことで今後の人生にプラスになることがあれば良いと思います。

今回の参考文献は世界の哲学者に学ぶ人生の教室です。


第Ⅰ回はソクラテスです。

ソクラテスは、古代ギリシアの哲学者で、自身では著作を残さず、弟子のプラ

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第16回 右翼・左翼とは

第16回 右翼・左翼とは

右翼、左翼という言葉はよく聞きますがそもそも両者の違いは何なのでしょう。みていきましょう

1.最初に使われたのはフランス革命時

「右翼」「左翼」という言葉は、1789年に起きたフランス革命をきっかけに使われるようになりました。

革命では、贅沢な暮らしをしている貴族や王を打倒しようと重税に苦しむ国民が反乱を起こします。国王に民主的な議会の設立を認めさせ、新しい憲法をつくることにしました。

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第15回 日本は借金で潰れてしまうのか?

第15回 日本は借金で潰れてしまうのか?

よく「日本は借金大国だ」と言われていますが、その実態を見ていきましょう。

1.歳入の四割以上を借金する日本の現実

バブルがはじけてから、日本の経済は長期的な低迷傾向に入ります。経済ニュースでは「日本は借金大国だ」としばしば言われてきました。

2018年3月に成立した2018年度一般会計予算を見ると、歳入総額は97兆7128億円。

このうち租税及び印紙収入は59兆790億円であり、歳入全体の

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第14回 景気対策の常識を作ったケインズ経済学vol.2

第14回 景気対策の常識を作ったケインズ経済学vol.2

前半ではケインズ理論から公共事業や低金利の融資などを紹介しました。後半ではケインズ経済学の問題点について見ていきましょう。

1.流動性の罠

前回紹介したように、世界の多くの中央銀行が景気対策として、金利を下げて景気をよくするという方法をとりました。

ところが日本では1990年代にバブルがはじけたあと金利をどんどん下げ、ほとんどゼロという状態にしても景気は回復しませんでした。これを「流動性の罠

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noteを毎日更新して1ヶ月

noteを毎日更新して1ヶ月



noteを本格的に更新し始めて1ヶ月。
ついにフォロワー様が100人突破しました!!
まだまだ微々たる数字ですが、すごく嬉しいです

ありがとうございます☺️☺️

そして、スキも824件もいただき、嬉しい限りです。
これからも毎日投稿していきたいなと思っています。

少しでも皆さんの役に立つような記事を書いていきたいと思うのでこれからもよろしくお願いします🙇‍♂️🙇‍♂️

当分の目標は

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第14回 景気対策の常識をつくったケインズ経済学 vol.1

第14回 景気対策の常識をつくったケインズ経済学 vol.1

前回は資本主義そのものに問題があると考えたマルクスについて紹介していきました。今回は公共事業で景気対策を図る考え方を打ち出したケインズ理論についてみていきます。

今回も前半と後半に分けます。前半は景気対策のケインズ理論について、後半はケインズ理論の問題点についてみていきましょう。

1.経済政策の常識を変えたケインズ 

ケインズは資本主義の欠陥を補う政策がとれれば、資本主義でも十分やっていける

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第13回 社会主義の生みの親 マルクス vol.2

第13回 社会主義の生みの親 マルクス vol.2

前回の前半ではマルクスによる資本主義の分析と批判についてみていきました。

後半ではマルクスの生み出した社会主義と社会主義の崩壊ついて見ていきましょう。

8.社会主義国の誕生

マルクスの『資本論』を読み、共感した人物が世界中で共産党という組織をつくり、共産主義運動をしていきます。

ロシア・中国・北ベトナム・北朝鮮・東ヨーロッパ・アフリカなど各地に次々に社会主義国家が生まれていきました。

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第13回 社会主義の生みの親 マルクスvol.1

第13回 社会主義の生みの親 マルクスvol.1

前回は近代経済学の父、アダムスミスを紹介しましたが今回は社会主義の生みの親、マルクスについて見ていきましょう。

少し長くなってしまったので前半と後半に分けます。前半はマルクスによる資本主義の批判と分析、後半は社会主義の誕生について見ていきます。

1.社会主義の父 カール・マルクス

前回紹介したアダムスミスは、市場=マーケットが需要と供給によって値段を決める、余計なことをしないで市場に任せてお

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