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#詩

〔詩〕彼岸花

〔詩〕彼岸花

雑草の中に
彼岸花が咲き始めた
まだ青々とした景色に
少しだけ遠慮するように

夏が年々長くなり
景色が少しずつ変わっていく
枯れかけた草の中で
真紅に灯るはずの彼岸花は
緑の大群に押されながら
色褪せた赤で懸命に咲いている

彼岸花が道しるべなら
道に迷ってしまわないだろうか
旅立つ人
帰ってくる人
手放した想い
呼び戻す感情

私の願いはただひとつ
どうかどうか迷わずに

彼岸花を揺らす風は

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うつろうつろう

うつろうつろう

まだ冷える風が流れる揺れるの木の葉の向こう
妖精が輝いた
一瞬の眩さはまるで幻のようで
瞬きの間に全てが偽りであったようにも思えてしまう
今は春だ
庭はそれをよく知っている
ついていけないのはいつもわたしの方
まだ冬に足を置いたままかじかむ手を擦り合わせている
今は春だ
あの子も恋に忙しく動き回っている
わたしもそろそろ足を動かそうか
空になった心臓へ新しい色を注ぐためにも

不失花 〜うせざるはな〜

不失花 〜うせざるはな〜

吸い込まれるように咲いた
失せざる花よ

晴れでも雨でもない暁降ち

なんて不恰好で不細工な
花びらなのでしょうか

緋色でも茜でもない朱殷

なぜ徒恋を繰り返す
必要があったのでしょうか

まるで艶やかに残るための選択が
存在しえないというように

でもこれが
時分の花

どうぞ、微笑みかけて

紺青の寒空に舞い散る
山茶花の花よ

快でも不快でもない空風

なんと人のために生きる困難が
幸せな

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【R. シュタイナー『魂のこよみ』】5月第2週

【R. シュタイナー『魂のこよみ』】5月第2週

地の割れ目から
あふれんばかりに咲く野の花に
奇妙に惹かれることがある

どうしてそんなに無邪気に
自分の色はこれだと 主張できるんだろう

世界が外へとほころび出して
生き生きと 笑み 広がるとき

それは無時間の中では実現しない
鮮やかな生の横溢

無力であるのに 何より力強い
確固とした生の湧出

花と咲き広がる 世界の脈動が
私の心臓と リズミカルに 響き合う

※Rudolf Stein

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【詩】奇形の花

【詩】奇形の花

忘れ咲いた私の想いを
あなたは摘んでくれますか
咲くべき季節を間違えた
私の奇形のこの花を
あなたは愛でてくれますか

可憐な雑草 【ポエム】【詩】㉗

可憐な雑草 【ポエム】【詩】㉗

思えば

回り道ばかり してきました

道の傍らに咲くオレンジの花

君がいつか くれた花です

ゆく道の途中では

背負ってしまった十字架の

重たさを 持て余したり

知らない所に 行ってみたくなったり

全部 行き止りのような 気がしたり

ハッピーエンドのお話や

どんなに悲しい物語でも

必ず物語には 続きがあって

人の道は ずっと つながっていく

童話の中のアリスも

どちらの道に

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何かを探し求めてる

何かを探し求めてる

探して
探して
探し回って
結局
自分の
内側に
戻ってくる

そしてまた
忘れて
探して
探して・・・

ママンに送る詩(うた)⑩

ママンに送る詩(うた)⑩

『情熱の夏/受難の夏』

とある朝

パッションフルーツの花が咲き

徒競走のピストルが鳴り響いたとき

ぼくは知る

夏がやって来たことを

あくる朝

パッションフルーツの花が閉じ

静寂のノイズが辺りを覆い尽くしたとき

ぼくは知る

母のいる夏はもう二度とやって来ないことを...

パッションフルーツ
パッションフルーツは、トケイソウの仲間であるクダモノトケイソウ(果物時計草)の果実です。

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【詩】 鬼子母神 #ブラックポエムフライデー

【詩】 鬼子母神 #ブラックポエムフライデー

シロツメクサで冠を編む

夢中で小さな手が動く

竹細工のかざぐるまの

かわいた音に声が跳ねる

雨だれ落とす灰色の空を

見上げながら膝を抱く

いとしい子どもら 大きくなあれ

生きねば わたしは

かけがえのない 我が子のために

花をつんだ腕を貪り

笑った顔に歯をたて

かかえた膝の骨をかみしだく

わたしのでない 子どもらの

喰わねば わたしは

我が子をはぐくみ 導くために

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This is who I am

This is who I am

嫌なものは嫌と言って良い
誰を、何を好きになったって良い
みんなと違ったって良い

あなたの勇気に
あなたの美しさに

この花をgive you

Here I am
Being who I want

We are burning like a spark
So just shout “I love myself”
Just the way you are

足るを知る。

足るを知る。

毎日を

滞りなく

迎えられる

もう2度と

逢えないはずの人と

また

逢うことができる

これ以上

満ち足りた生き方が

あるだろうか

わたしは

世界一の幸せの中に

在る

壊れた思い出

壊れた思い出

片手だけの思い出。

一つ一つ

忘れてしまえるように

彼に逢えるような場所には近づかない。