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【R. シュタイナー『魂のこよみ』】5月第2週

第6週

個であることを出て 
私なるものが いま生まれる。
そして 気づく,
自らは 時空間に働く
世界の開示であると。
──世界は 至るところで 私に見せる。
この似姿に現れる 神の原像
その真の姿を。

"Sechste Woche"(Steiner, 1912)
訳:yuka ogiso

地の割れ目から
あふれんばかりに咲く野の花に
奇妙に惹かれることがある

どうしてそんなに無邪気に
自分の色はこれだと 主張できるんだろう

世界が外へとほころび出して
生き生きと 笑み 広がるとき

それは無時間の中では実現しない
鮮やかな生の横溢

無力であるのに 何より力強い
確固とした生の湧出

花と咲き広がる 世界の脈動が
私の心臓と リズミカルに 響き合う


※Rudolf Steiner,
Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steiner Verlag, Dornach(Schweiz)
1912-1913/2016

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