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感想

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本や映画の感想。何かに触れて感じたこと。
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英国王のスピーチ

仕事を始めて、通勤時間というものが出来てからは、もっぱらNetflixで映画やドラマを観ている。
(続きが気になる〜って感じのアニメがあったら教えてください)

まず初めに観たのは、『英国王のスピーチ』
日本では2011年に公開された映画らしい。
当時、王様のブランチでLiLiCoさんが主演のコリン・ファースの演技を絶賛していたのを未だに覚えていたから、10年も前の映画だと思わなかった。

そんな

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太陽のパスタ、豆のスープ

太陽のパスタ、豆のスープ

"ドリフターズ・リスト"

わたしも、休職が延びて通勤訓練をしていた頃、やりたいことリストを作った。

主人公の明日羽は、結婚式直前に婚約を破棄され、失意のどん底にいる時に、叔母から"ドリフターズ・リスト"を作ることを提案された。

それは、「漂流する者たちの指針になるリスト」だそう。

わたしが今年、やりたいことリストを書いたのも、明日羽ほどではないが問題を抱えていた頃だった。
それでもわたしは

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絶対に裏切れないもの

絶対に裏切れないもの

「君には絶対に裏切れないものや、譲れないものはあるかい?」

先日ある動画を観ていてこんなやりとりがあった。

回答者が「なんだろうなあ。難しいな。譲れないものか。あるような、ないような。うーん、、」と数秒考えている間に、わたしもこの質問に対して、回答者あるいは自分自身はなんと答えるか考えていた。

この人は家族や恋人と答えるのだろうか。わたしには譲れないものはあっただろうか。

そんなふうに思っ

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読書

読書

ひさしぶりにまともに読書をした。

かなり前に買った読みかけの本。読みかけで放っておいてしまうと次また開くまでにかなりの時間がかかる。
だから本は買ったらすぐに読んだほうがいい。その時本屋さんでその本を買った理由が、意識的かどうかは別として必ずあると思うから。

4章まである本の2章の途中までを読んでいたのだけど、残りを今日一気読みした。特に読みはじめは、あーやっぱり買ってすぐ読むべきだったなぁ、

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言葉に背中を押された日

言葉に背中を押された日

ここ2日くらいネガティブなことばかり書いてしまいました。

こんなところで嘘をつく意味もないからこれでいいのだけど、「いかん、いかん」とは思っています。
ネガティブな日記には、ハッシュタグつけて堂々と発表する気分にもなれないしね。

昨日、VOGUEのしいたけ占いを見て、ちょっとハッとしたことがありました。

しいたけ占い、人気のコンテンツだから知っている方も多いと思います。

わたしはけっこう占

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我が家のたからもの

我が家のたからもの

わたしが大好きなおおがきなこさんのコミックエッセイ。

実は、少し前にこちらも買っていた。

我が家にもいとしの子がいる。
わたしの日記にもよく登場している。

今年で11歳のマルプーだ。

出会ってから今日までずっと可愛い。

わたしが一人暮らしをしないいちばんの理由はこの子だ。

肉球やお耳の臭さも、壁をカリカリした爪痕も、窓についた鼻水の跡も、トイレをする位置が微妙にずれてて外に飛び出しちゃ

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感情の空模様

感情の空模様

なにか書きたい時に、適当に書く。

文字を書かずにはいられないわたしは、手書きの日記と、このnoteの他に、muuteというアプリを去年の12月から使っている。

このアプリは自分以外の誰にも見られないので、雑な文でも、人の名前を出しても、ネガティブなことをそのまま書いても大丈夫なのがいい。
snsみたいに周りからの見られ方を気にしなくていいし、誰かを傷つける心配もない。
これらは手書きの日記との

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やんごとなき休日

おうちでまったり読書をする。

今日はまさにそれをやった。

少し窓を開けて部屋の空気を入れ替えながら、かすかな雨の匂いをかぐ。

昨夜買ったコンビニのカフェオレグランデサイズを持ってきたテーブルには、庭から摘んできた花がプリンの空き瓶に飾られている。母がおすそ分けしてくれたものだ。
庭にいても気が付かないけど、部屋にあると花の香りを感じる。

YouTubeで「カフェ ミュージック」と検索すると

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青春って何歳まで?

青春って何歳まで?

またしても、益田ミリさんの本を読んだ。
今回は10年ほど前に発行された『青春ふたり乗り』

若い頃やり残した青春時代の恋愛について自虐を交えつつ綴っていて、図書館で読みながら何度かくすりと笑ってしまった。

青春って何歳までなんだろう?
高校生はたしかに青春。
大学生も青春といえる。
でもわたし、大学卒業する時に先生に、青春はこれからだぞ。と言われたな。それは、恋愛に限った話じゃないんだろうけど。

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人を好きになると哀しい

人を好きになると哀しい

30年経っても、素敵な文章は色褪せないのだなと思った。

江國香織さんの『綿菓子』はこれまでいったいどれだけの人々に読まれてきたのだろう。

初版発行は、わたしが生まれるよりも5年前のことらしい。

12歳の主人公が少女から女性へと変わる一歩を踏み出していくところを見届けたような気分。背伸びしているように見えるところも含めてとっても愛おしかった。

可愛らしくもあり、鋭さも持つ主人公のみのりは、祖

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ポップに怒ろう

わたしは自分の、「怒り」という感情に鈍感だ。そもそも「怒り」の発生確率が低い。

後になって、あの時言い返せば良かった。とか、あれ?わたし何も言わなかったせいで損してる?とかって遅れてムカついてくることもあれば、他人が怒っているのを見て、そんなことで怒るのか?と思ったり、怒るよりも先に悲しくなるほうが多かったりする。

怒りが少ないのはいいとして、あの時言い返せば良かった系の怒りはけっこう根深く忘

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言葉はいつもそばに居てくれる

言葉はいつもそばに居てくれる

2018年に出版された、西加奈子さんの短編集『おまじない』の文庫版が、最近発売されたということで読んでみました。

わたしは外で本を読むことが多いので、小説はいつも文庫版を購入しています。
『おまじない』の単行本の表紙は以前から本屋さんで目にしていたのですが、内容は知らずにいました。

読んでみてとっても良かったので、文庫版を待たずにもっと早く買うべきだったと反省しました。

この本は全部で8作の

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『私をくいとめて』読んだ。

綿谷りささんの『私をくいとめて』を読んだ。

読書は好きだけど、小説の知識は薄いわたしはどうやら、読書も映画鑑賞も一歩遅れているらしい。

恥ずかしながら、この小説が映画化されてすでに公開もされていたことを知らなかった。

そんなわたしですが、今日もこうして堂々と感想文を書いていくよ。ネタバレあるかもです。

まず、恋愛小説だと思って読んだらちがった。
いや、ちがわないんだけど。しっかりキュンとし

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わたしも花束みたいな恋してたのかもって思っちゃった

わたしも花束みたいな恋してたのかもって思っちゃった

今さらながら『花束みたいな恋をした』を観てきた。

映画好きとは名乗れないわたしが言ってもちっとも響かない感想だと思うけど、いい意味で、驚きのない映画だった。

家に帰って、母からどんな映画を観たのかと聞かれたけど、「大学生くらいの子たちが付き合って別れる話。」としか言えなかった。
それなのにわたしはこうして感想を記録したくなっている。

逆にもし母がこの映画を観たらどんな気持ちになるのだろう。わ

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