英国王のスピーチ

仕事を始めて、通勤時間というものが出来てからは、もっぱらNetflixで映画やドラマを観ている。
(続きが気になる〜って感じのアニメがあったら教えてください)

まず初めに観たのは、『英国王のスピーチ』
日本では2011年に公開された映画らしい。
当時、王様のブランチでLiLiCoさんが主演のコリン・ファースの演技を絶賛していたのを未だに覚えていたから、10年も前の映画だと思わなかった。

そんな名作を今さらながら観たのだけど、今観て良かったなぁと感じた。もしかしたら、名作というものはいつ観てもそう感じるのかもしれない。

あらすじは、よく知る人も多いはずだけど、吃音症を抱えていたジョージ6世が、言語療法士の力を借りながら障がいを克服し、第二次世界大戦の開戦に向けた国民へのスピーチを披露するまでの話。

吃音症という障がいや、国王という立場、世界大戦という時代背景。わたしにとってはどれも知らない世界なのだが、コンプレックスを抱える1人の人間として、ジョージ(通称バーティ)に共感した。

その理由は、相手が王族であっても友だちのように「バーティ」と呼び、常に対等に向き合うライオネルの姿勢や、言葉が出てこないもどかしさを、おもてに出さずにはいられないバーティの姿を上手く描いていたからだろうか。

映画のことは詳しくないから、大したことは書けないけれど、わたしはそう感じた。

吃音の原因となった過去のトラウマについて、今でもそれを持ち続ける必要はないと教え、バーティに自信をつけさせようとするライオネルの言葉に、わたしまで勇気をもらった。

そして実際に、過去ではなく今、バーティを支えている家族や、友人として接するライオネルがいたからこそ、バーティはコンプレックスと闘うことが出来たのだと思う。

バーティとライオネルのコミカルなやりとりに、くすりと笑う場面もあれば、ジョージ6世の苦悩に胸が痛み、その人生に想いを馳せて感動する場面もあって、お気に入りの映画のひとつになったのは言うまでもない。

大切なのは、過去ではなく今であること。今の自分も常に家族や友人に支えられていること。それを思い返させてくれる映画だった。

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