風間 駿

人生の小さい切なさを大げさな散文にしたり、現実感がふわっとしたエッセイを書きます。

風間 駿

人生の小さい切なさを大げさな散文にしたり、現実感がふわっとしたエッセイを書きます。

記事一覧

SLEEPLESS

ふざけるなと 感情をぶつけたいよ しあわせを求めることすら 許されない世界に 陽が昇っても意味などはない それでも明日を諦められず また目を覚ましてしまう . …

風間 駿
4年前
6

地球最後の日

明日世界が終わるなら 今日を誰と過ごしたいですか 世界中の誰でも良いです 場所も身分も問いません あなたが望むなら 誰でも可能です 王様でも政治家でもスターでも 振ら…

風間 駿
4年前
12

break+fast

自分を追い詰めて追い詰めて 君を恋い焦がれて焦がれて 頭も心もぐちゃぐちゃに崩れそうになっても 喉は乾くし お腹も空くし 眠たいとだって感じられるから この気持ち…

風間 駿
4年前
10

LiGHT

昔の人は言いました 「星の光は、旅立っていった命である」と 空一面に光るはずの星は、都会の薄闇に紛れて見つけられないけれど 魂は強く輝き、弱く光る 「夏の夜には…

風間 駿
4年前
11

≠perfume

忘れる努力に全力をかけても 悲しみだけはリピートモードで永遠に再生されて 時間が傷を癒す頃には 熟成された完璧な痛みが出来上がっている 強く強く香りを放つ古い感情を…

風間 駿
4年前
8

soldier

きれいなものを見るたび 見せたかったと半ば後悔し となりにいられないことに腹を立て 自分が醜く汚い生き物になったようで 会いたくて会いたくて会いたくて 寂しくて悲し…

風間 駿
4年前
5

よくばり、だれだ。

愛されれば愛されるほど 足りなくなるのは何故だろう 求められれば そのくちびるの数だけ この吐息で幻を上塗りして . . . . #詩 #ポエム #恋愛 #失恋 #写真 #エッセイ

風間 駿
4年前
11

Why not

新しい靴を履けば 瞬く間に痛みで歩けなくなりそうで 着慣れない服をまとえば 裸を晒している気になる程 馴染まなくて 今日は 口を開くたびに 心にもないことを吐いてしま…

風間 駿
4年前
6

season

同じ未来を選べないなら いまのしあわせも無駄だと思った くちびるのぬくもりが何よりも虚しい 中途半端な優しさにのまれて 不毛に満たされてしまう夜を重ねる 捨てたは…

風間 駿
4年前
4

トンネル

長い長いトンネルを ひとり静かに進んだ 時間たちの亡骸がかたまりになって 目に見えないほどの速さで後ろへと逃げていく きれいなものだけ持って行きたかったけど 汚れ…

風間 駿
4年前
7

「choice」

この道が間違えたルートだとしても 予定の目的地には到底着けないとしても 選んだ道のりを歩き続けて たどり着く場所を大切にしてみたい 想定外の旅でも気にしない 非効…

風間 駿
4年前
6

ふいうち

ひとりきりの部屋で 自分の立てる物音にびくついては 写真を裏返して からっぽの薬指を無意識になぞる 空いてしまった隙間を埋める代わりなんて 存在しないと思っていた…

風間 駿
4年前
11

mean://love

さよならの数だけキスをした 唇が乾くのが怖かった 愛の台詞は舌を噛みそうで 痛いほどには恋をした 恋が終わりを迎えても 愛は終わってくれないから . . . . #詩 #ポエ

風間 駿
4年前
3

end roll

「終わり」を始めたあの日から 迷わない朝は無かった 後悔のない夜は無かった 築き上げた拒絶の壁に 涙が乾いて張り付いて 触れると ばりばり、剥がれる音がした 雫…

風間 駿
4年前
4

汚くても心

人を羨んだら きりがなくて 果てしない空間の向こうは 絶望で歪んで見えなかった 自分で自分を許せないのに 他人には認めて欲しいんだな ずるくて ださくて 情けないな …

風間 駿
4年前
5

(逃)飛行

あんなに ずっと そばにいたのに 振り向けば触れる程に 体温を感じていたのに いまはどれだけ 痛く強く 手を伸ばしても 爪の先すら届かない 目が霞んで仕方ない 目標…

風間 駿
4年前
1
SLEEPLESS

SLEEPLESS

ふざけるなと
感情をぶつけたいよ

しあわせを求めることすら
許されない世界に
陽が昇っても意味などはない

それでも明日を諦められず
また目を覚ましてしまう

.
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. #詩 #ポエム #恋愛 #失恋 #写真 #エッセイ #小説 #片想い #ポエム好きな人と繋がりたい #恋愛ポエム #ことば #言葉 #風景 #空 #青空
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Instagramで写真の全貌をアッ

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地球最後の日

地球最後の日

明日世界が終わるなら
今日を誰と過ごしたいですか
世界中の誰でも良いです
場所も身分も問いません
あなたが望むなら 誰でも可能です
王様でも政治家でもスターでも
振られた過去の女でも 家庭ある不倫の男でも

ただ、ひとりしか選べません
そのひとりとはあと24時間しか居られません
そのひとりとしか あと24時間を過ごせません

僕は、ひとりきりで
最期の日を過ごすでしょう
君はどうですか?

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break+fast

break+fast

自分を追い詰めて追い詰めて
君を恋い焦がれて焦がれて
頭も心もぐちゃぐちゃに崩れそうになっても
喉は乾くし
お腹も空くし
眠たいとだって感じられるから

この気持ちは嘘なのかもしれないな
体がすっかり壊れて仕舞わなければ
認められない気がしてしまうのは
おかしいのかな
.
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Instagramで写真の全貌をアップしています

https://www.instagram.com/s

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LiGHT

LiGHT

昔の人は言いました
「星の光は、旅立っていった命である」と
空一面に光るはずの星は、都会の薄闇に紛れて見つけられないけれど
魂は強く輝き、弱く光る

「夏の夜には命が泳ぐ」
存在そのものが「光」である蛍は、人間からは思いもつかないほど美しい生き物なのかもしれない
限られた場所でしか生きられないけれど

いま街並みを見下ろして
街灯や窓辺やネオンの光
それは人が生きている印で
そこに生活や人

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≠perfume

≠perfume

忘れる努力に全力をかけても
悲しみだけはリピートモードで永遠に再生されて
時間が傷を癒す頃には
熟成された完璧な痛みが出来上がっている
強く強く香りを放つ古い感情を
香水のように脳にまとうしか行き場所が無い

.
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. #詩 #ポエム #恋愛 #失恋 #写真 #エッセイ #小説 #片想い #ポエム好きな人と繋がりたい #恋愛ポエム #ことば #言葉 #風景 #愛 #花 #庭 #flowe

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soldier

soldier

きれいなものを見るたび
見せたかったと半ば後悔し
となりにいられないことに腹を立て
自分が醜く汚い生き物になったようで
会いたくて会いたくて会いたくて
寂しくて悲しくて阿呆らしくて

甘く優しく芳しく
ささやくように伝えたかった愛の言葉を
叩きつけるように空間に投げて
ばらばらに崩しては 噛んでいる

「愛してる」を向けてはいけない人を
全力で守る心の兵士が
来世で報われますように

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Why not

Why not

新しい靴を履けば
瞬く間に痛みで歩けなくなりそうで
着慣れない服をまとえば
裸を晒している気になる程 馴染まなくて
今日は 口を開くたびに
心にもないことを吐いてしまいそうで

自分を信じられない代わりに
あなたのことを信じたかった
自分が信じられないから
あなたを信じる自分の頭を信じられない

くちづけの数だけ心が生まれた
心の数だけ痛みが生まれた
なにをどれだけ殺したら
あの場所に帰る

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season

season

同じ未来を選べないなら
いまのしあわせも無駄だと思った
くちびるのぬくもりが何よりも虚しい
中途半端な優しさにのまれて
不毛に満たされてしまう夜を重ねる

捨てたはずのものをまた拾い上げて
汚れを落とそうと洗えば溶けて
ぐずぐずになった亡骸も美しく見えて
失おうとしたことを後悔したはずが
刹那の絶望に負けて見放したりして

変わりたかったのに何も変わっていない
季節だけ勝手に変わっていくの

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トンネル

トンネル

長い長いトンネルを
ひとり静かに進んだ
時間たちの亡骸がかたまりになって
目に見えないほどの速さで後ろへと逃げていく

きれいなものだけ持って行きたかったけど
汚れがついたままでないと持ち上げられなかった
間違えたチケットを買い直したいのに
涙でぐちゃぐちゃに湿気っているから駄目だと言われた

目を閉じれば
捨ててきたぬくもりが見えた
やわらかな痛みを噛み砕きながら
目的もないまま歩いてい

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「choice」

「choice」

この道が間違えたルートだとしても
予定の目的地には到底着けないとしても
選んだ道のりを歩き続けて
たどり着く場所を大切にしてみたい

想定外の旅でも気にしない
非効率な歩みでも構わない
自分で決めて進んだ未来を
失敗した人生などとは呼ばせない

強くなったものだな
乗り越えきれなかった涙と絶望をたずさえて
ひとりで行くと決めたなら
孤独なステップも踏みやすい

.
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. #詩 #

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ふいうち

ふいうち

ひとりきりの部屋で
自分の立てる物音にびくついては
写真を裏返して
からっぽの薬指を無意識になぞる

空いてしまった隙間を埋める代わりなんて
存在しないと思っていたけれど
人は忘れ行く生き物だから
ぬるい陽だまりを浴びている

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. #詩 #ポエム #恋愛 #失恋 #写真 #エッセイ #小説 #片想い #ポエム好きな人と繋がりたい #恋愛ポエム #ことば #言葉 #風景 #愛 #

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end roll

end roll

「終わり」を始めたあの日から
迷わない朝は無かった
後悔のない夜は無かった

築き上げた拒絶の壁に
涙が乾いて張り付いて
触れると ばりばり、剥がれる音がした

雫の痕を消し去ったら
「終わり」を終える扉を
最後にふたりで、開けようか

傷口に浸っていたくて
塩を塗り続けても
君は喜んでくれないよね

一緒にしあわせになることも
一緒に不幸になることも
許されなかったけれど

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汚くても心

汚くても心

人を羨んだら きりがなくて
果てしない空間の向こうは
絶望で歪んで見えなかった

自分で自分を許せないのに
他人には認めて欲しいんだな
ずるくて ださくて 情けないな

それでも君が妬ましい
願えば叶うなら 何度でも
欲望を叩きつけてあげる

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. #詩 #ポエム #恋愛 #失恋 #写真 #エッセイ #小説 #片想い #ポエム好きな人と繋がりたい #恋愛ポエム #ことば #言

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