ぐらさと

アメリカ在住。夫と一男一女、犬一匹。 旅やシンプルライフ、心を動かされたものたちについ…

ぐらさと

アメリカ在住。夫と一男一女、犬一匹。 旅やシンプルライフ、心を動かされたものたちについて。

記事一覧

旅に出なくても、特別に何もしなくても

あんなに旅に恋焦がれていたのに、最近はそうでもない。毎日の暮らしに満足しているからかもしれない。現実からの逃避行を必要としなくなったということだろうか。 そう言…

ぐらさと
12日前
8

出張も旅、流れに任せつつ自分で決める

出張は、基本的に予定が決められてるし、同行者もいるから、自分の好きなようには行動できない。久しぶりの日本だし、同行者のアメリカ人が数名いるし、色々と心配して人に…

ぐらさと
2週間前
1

美しい瞬間たち

西加奈子さん著の『くもをさがす』の中で一番心に残ったのは、美しい瞬間は書けなかった、書きたくなかった、というところだった。同感だけど、でもちょっと違う意味で、私…

ぐらさと
3週間前
3

さよならワイン、こんにちは日本酒

ワインが好きだった。さらっとした赤と、きりっとした白、という自分の好みを見つけてから、ワイナリー巡りをするのも楽しみだった。でも、ワインを飲むと、ぐったりしてし…

ぐらさと
1か月前
4

手作りブレッド

最初はバナナブレッドから始まった。それから、パンプキン、ブルーベリー&レモン、いちご、そしてシナモンと、娘が作る手作りブレッドの種類はどんどん増えている。ブレッ…

ぐらさと
1か月前
4

手作り桃シロップ

近所の友人から、小桃をたくさんもらった。今年は小桃が豊作らしい。一昨年にも小桃をもらって、その時は桃酒を作った。去年は実がならなかったそうで、二年ぶりの今年は、…

ぐらさと
1か月前
2

オリンピック競技、ブレイキンについて

ブレイクダンスに若い頃からなぜか惹かれていて、密かに思い入れがある。そのブレイクダンスがオリンピックの競技種目になるなんて。ヒップホップ文化の一つが、世界的にス…

ぐらさと
1か月前
3

旅に持って行くものをミニマルにする工夫

日本に仕事で行くことになりそう。みっちり仕事4日間の後に、休みをとって滞在して、合計10泊の旅になる予定。まだまだ先の話なんだけど、すでに準備に余念がない。ミニ…

ぐらさと
1か月前
9

たとえ平穏な日々が続いても

一昨年は夫、去年は息子、今年は娘の精神状態が不安定で、辛く重苦しい日々をずっと過ごしていたのに、最近はとりあえず平穏な毎日。信じられない。 辛い日々の間、朝ヨガ…

ぐらさと
2か月前
5

最後のテニストーナメント

娘と二人で見に行くのが毎年恒例となっていた地元のプロのテニストーナメントが、今年で終わってしまう。小さなトーナメントだから、あまり強い選手は来ないけれど、貴重な…

ぐらさと
2か月前
2

異なる文化の中で育った二人

アメリカ人の夫と結婚して二十年以上経って、価値観の違い、ライフスタイルの違い、そして文化の違いが、とてつもなく根深いものだと、今さらながら実感している。別々の国…

ぐらさと
2か月前
6

家族そろって断捨離

今まで、自分一人で家の中を整理整頓し、断捨離してきたわけだけど、少しずつ家族にもその影響が広がってきたかもしれない。 まず、少し前から娘が自分の部屋の不要なもの…

ぐらさと
2か月前
6

自然にシンプルに〜白髪のまま

白髪染めをしないまま、自然にグレイヘアになることを目指している。今はまだ、前髪にちらちらと白髪が混ざっている程度。でもやっぱり白髪があると、どうしても年を取って…

ぐらさと
3か月前
8

身軽で気軽な手ぶら生活

手ぶらで出かける癖がしっかり身についてきた。仕事以外なら、たいていどこに行く時も手ぶら。クレジットカードと免許証が入ったカードホルダー付き携帯電話をポケットに入…

ぐらさと
3か月前
6

青系の縦ストライプシャツをあきらめて

白に青や水色の縦ストライプが入ったシャツに惹かれていた。爽やかで素敵だし、ワードローブには欠かせない定番の洋服と思っていた。 まずは、コットンのシャツドレス。紺…

ぐらさと
3か月前
7

小説よりエッセイ

いつからか小説よりエッセイが好きになって、今はほとんどエッセイしか読まない。小説は、結局作り話で本当の話ではないんでしょ、という擦れた見方をしてしまう。 吉本ば…

ぐらさと
3か月前
9
旅に出なくても、特別に何もしなくても

旅に出なくても、特別に何もしなくても

あんなに旅に恋焦がれていたのに、最近はそうでもない。毎日の暮らしに満足しているからかもしれない。現実からの逃避行を必要としなくなったということだろうか。

そう言えば、この前久しぶりに近所の友人達と集まったけれど、心から楽しいと思えなかったし、最近、あんなに好きだったテニス観戦さえも面白いと思えなくなっている。これも、特別に何もしなくても、日常のささやかなことに楽しみを見いだしているからだろうか。

もっとみる
出張も旅、流れに任せつつ自分で決める

出張も旅、流れに任せつつ自分で決める

出張は、基本的に予定が決められてるし、同行者もいるから、自分の好きなようには行動できない。久しぶりの日本だし、同行者のアメリカ人が数名いるし、色々と心配して人に話を聞いたりしていたけど、余計な入れ知恵をする人もいて、もっと不安になってしまっていた。色々と気を回して、考えるのにも疲れた。

なるようになる、流れに任せよう。人の意見に振り回されず自分で決めよう。と腹をくくったら、肩の荷がおりて、すーっ

もっとみる
美しい瞬間たち

美しい瞬間たち

西加奈子さん著の『くもをさがす』の中で一番心に残ったのは、美しい瞬間は書けなかった、書きたくなかった、というところだった。同感だけど、でもちょっと違う意味で、私も書きたくない美しい瞬間たちがある。私の場合、自分だけのものにしたいわけではなく、書いてしまうと壊れてしまう気がするから。壊れてしまわないように、大事に大事に心の中にしまっておきたいから。

遠い昔のことなら書ける。それは、後になって美しい

もっとみる
さよならワイン、こんにちは日本酒

さよならワイン、こんにちは日本酒

ワインが好きだった。さらっとした赤と、きりっとした白、という自分の好みを見つけてから、ワイナリー巡りをするのも楽しみだった。でも、ワインを飲むと、ぐったりしてしまうことにも気づいていた。ひどく悪酔いすることも。ワインが合わない体質だったのかもしれない。

しばらくの断酒を経て、最初に飲んだのは日本酒だった。小さなグラスで冷酒をちびちびと。うん、これなら行ける。これからは、たまに日本酒をちょびっと飲

もっとみる
手作りブレッド

手作りブレッド

最初はバナナブレッドから始まった。それから、パンプキン、ブルーベリー&レモン、いちご、そしてシナモンと、娘が作る手作りブレッドの種類はどんどん増えている。ブレッドと言っても、パンではなくて、パウンドケーキのようなもの。

私が一番気に入ったのは、ブルーベリー&レモン。ブルーベリーがふんだんに入っていて、レモンの香りと風味がほのかにして、最高。でも、作るのが一番大変らしい。レモンの果汁を絞るだけでな

もっとみる
手作り桃シロップ

手作り桃シロップ

近所の友人から、小桃をたくさんもらった。今年は小桃が豊作らしい。一昨年にも小桃をもらって、その時は桃酒を作った。去年は実がならなかったそうで、二年ぶりの今年は、桃ジュース用の桃シロップを作った。

桃シロップは、砂糖を少なめ、レモンを多めにしたので、かなりさっぱりした味になった。炭酸水に混ぜて飲むと、ほのかな桃とレモンの風味がして、爽やかで夏にぴったり。

桃酒は皮ごと漬けていたけど、桃シロップは

もっとみる
オリンピック競技、ブレイキンについて

オリンピック競技、ブレイキンについて

ブレイクダンスに若い頃からなぜか惹かれていて、密かに思い入れがある。そのブレイクダンスがオリンピックの競技種目になるなんて。ヒップホップ文化の一つが、世界的にスポーツとして正式に認められたってことにびっくり。しかも、DJがいて、バトルのスタイルもそのままに、ヒップホップ文化をきちんと保った競技スタイルになっていた。ただただ感動。

ブレイキンと呼ばれることも、ダンサーをBボーイ、Bガールということ

もっとみる
旅に持って行くものをミニマルにする工夫

旅に持って行くものをミニマルにする工夫

日本に仕事で行くことになりそう。みっちり仕事4日間の後に、休みをとって滞在して、合計10泊の旅になる予定。まだまだ先の話なんだけど、すでに準備に余念がない。ミニマリスト志望の端くれとして、できるだけ荷物はミニマルに、できれば飛行機で預け入れなしにしたい。持って行くのは、機内持ち込みOKサイズのスーツケース+ノートPCが入るサイズのバッグのみ。そのための工夫と気をつけることについて。

① お土産

もっとみる
たとえ平穏な日々が続いても

たとえ平穏な日々が続いても

一昨年は夫、去年は息子、今年は娘の精神状態が不安定で、辛く重苦しい日々をずっと過ごしていたのに、最近はとりあえず平穏な毎日。信じられない。

辛い日々の間、朝ヨガをし、犬と散歩し、仕事を続け、家を整理整頓し、本を読み、音楽を聴き、眠れない夜は瞑想アプリを聞くことで、心の安定をなんとか保っていた。そこに、noteで読んだり書いたりすることも加わって、気づいたら暗くて長いトンネルを抜け出していた。

もっとみる
最後のテニストーナメント

最後のテニストーナメント

娘と二人で見に行くのが毎年恒例となっていた地元のプロのテニストーナメントが、今年で終わってしまう。小さなトーナメントだから、あまり強い選手は来ないけれど、貴重な娘との時間だったので悲しい。

最後のトーナメントは、パリのオリンピックと時期がかぶってしまったので、余計に来る選手が限られていた。それでも私の推しの選手が二人出ていて、二人とも試合を目の前で見れた。一人の選手はたまたま練習しているところを

もっとみる
異なる文化の中で育った二人

異なる文化の中で育った二人

アメリカ人の夫と結婚して二十年以上経って、価値観の違い、ライフスタイルの違い、そして文化の違いが、とてつもなく根深いものだと、今さらながら実感している。別々の国で、全く異なる文化の中で育った二人に、若さや好奇心や情熱が消えたら何が残るのだろう。子どもが生まれた場合は、子どもを育てるという共同作業が発生し、忙しい日々に追われるけれど、それが終わったら、共通するものとして何が残るのだろう。もちろん人そ

もっとみる
家族そろって断捨離

家族そろって断捨離

今まで、自分一人で家の中を整理整頓し、断捨離してきたわけだけど、少しずつ家族にもその影響が広がってきたかもしれない。

まず、少し前から娘が自分の部屋の不要なものを処分し始めるようになった。漫画、美術工芸グッズ、ぬいぐるみ、アニメグッズ、写真などなど、いつもものが溢れていて、見るのを避けていた娘の部屋がすっきりときれいになって、入るたびに「あら、きれい!」と驚くほど。その後、娘の部屋の隣にあるクロ

もっとみる
自然にシンプルに〜白髪のまま

自然にシンプルに〜白髪のまま

白髪染めをしないまま、自然にグレイヘアになることを目指している。今はまだ、前髪にちらちらと白髪が混ざっている程度。でもやっぱり白髪があると、どうしても年を取って見える。白髪混じりをどうやって年寄りくさくなく、おしゃれっぽく見せるのか模索中。ハイライトを入れているように、うまく混ざって行ってくれたらいいんだけど。

あと全体的に、髪の毛に元気がなくなっていて、長くなってくるとパサつく感じがする。なの

もっとみる
身軽で気軽な手ぶら生活

身軽で気軽な手ぶら生活

手ぶらで出かける癖がしっかり身についてきた。仕事以外なら、たいていどこに行く時も手ぶら。クレジットカードと免許証が入ったカードホルダー付き携帯電話をポケットに入れて出かける。車を運転する時は車の鍵も必要だけど、それもポケットに入るので、やっぱり手ぶら。

この身軽さに慣れてくると、今までずっと鞄を持ち歩いていたのが信じられない。最初の頃は、夫と一緒に出かけると「鞄は?」と聞かれていた。でも、夫もも

もっとみる
青系の縦ストライプシャツをあきらめて

青系の縦ストライプシャツをあきらめて

白に青や水色の縦ストライプが入ったシャツに惹かれていた。爽やかで素敵だし、ワードローブには欠かせない定番の洋服と思っていた。

まずは、コットンのシャツドレス。紺と白の縦ストライプのもので、さらりと一枚で着るつもりだった。でも、着てみると、ドレスがダボっとして見えて似合わないことに気づいた。なんとなくパジャマっぽく見えるのは、柄のせいもある気がする。上に黒いカーディガンを羽織ったら引き締まって見え

もっとみる
小説よりエッセイ

小説よりエッセイ

いつからか小説よりエッセイが好きになって、今はほとんどエッセイしか読まない。小説は、結局作り話で本当の話ではないんでしょ、という擦れた見方をしてしまう。

吉本ばななさんの小説は若い頃大好きで、たくさん救われたり、癒されたりしていたけど、やっぱり今はエッセイの方が好き。『人生の旅をゆく』とか、noteの『どくだみちゃんとふしばな』とか。久しぶりに小説集の『ミトンとふびん』を読んだけど、主人公が若い

もっとみる