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2022年10月の記事一覧

愛は音もなく日常にまぎれこむ

愛は音もなく日常にまぎれこむ

付き合って4年目になる今も、彼と会う私の心はいつだって踊っている。

会いに行く前の日には、顔や髪に普段はしない泥パックだとか、finoだとかのスペシャルケアを施して、他もツルスベにして、ドライヤー前には妹の洗い流さないトリートメントを内緒で使う。

お風呂に入る時間が伸びるから、彼に「明日(彼の名前)に会いに行くためにかわいくなるので、電話するの遅くなります」と自己申告する。「どうかわいくなるの

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過ぎゆく日々に光をさして

過ぎゆく日々に光をさして

来年パリに行くことに決めてから、日常を豊かに過ごすか、非日常のために豊かさを残しておくか、ということについて考えを巡らせてしまう。

何かのタスクを処理するとき、光差し込む大学の廊下でこなすのもいいけれど、ちょっぴり贅沢してスタバでパソコンを広げていたい。お昼は友人が一緒のときや、お気に入りの若鶏のしょうゆ揚げが出ているときならば、学食で食べたいとも思うけれど、ひとりならセブイレやカフェで食べたい

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善良さ を貫くための 傲慢さ をもって。

善良さ を貫くための 傲慢さ をもって。

人は、自分の世界の中でしか生きられない。

人は他人になることはできないのだから仕方がない。

自分が持つ、ものの見方、考え方、そこから生まれる視点、それによってできたフィルター。そこからしか世界を見ることはできない。

それが初期値のままだと、家庭環境や社会的に望ましいとされてきたもので構成された、"自分"が反映されていないフィルターのまま世界を見ることになる。だから”勉強”して、新しい視点を得

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キャラメルバナナと秋の空と、

キャラメルバナナと秋の空と、

元はといえば、一緒に買い物に行った時に最後まで悩んだワンピース。祖母が気に入っていた、あのトップス部分がネイビー色シンプルなデザインで、ボトムス部分がプリーツごとに配色が異なるスカートになっているワンピースを、やっぱり手に入れようと思ったことにある。

水曜日は3限のゼミ終わり、5限を家で受けるために急いで帰らなければならないし、木曜日だってそう。なにより木曜日には、40ページ分の英語で書かれたプ

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今はただ、祖父母からのたくさんの愛を。

今はただ、祖父母からのたくさんの愛を。

昔からおじいちゃん・おばあちゃんっ子だった。

父方も母方も、どっちも最初の娘である私のことをたくさんかわいがってくれたおかげで、どっちの祖父母も平等に好きだった。(もちろん今も)

父方の祖父母は、私が大学に入学するのを見届けたかのように1年の秋と2年の春、立て続けに亡くなってしまった。祖父の願いだった「近所のブックカフェ一緒に行こう」は叶えられたけど、祖母の願いだった「(私と)2人で旅行に行こ

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ことばで日常を彩りたくて

ことばで日常を彩りたくて

noteを始めて1年と8ヶ月。

便宜上、自分が書くものを「 #エッセイ 」と読んできたけれど、私が書くものは自分の頭の中でおこなわれている脳内会議を文字起こししたようなものが多い。自分を伝えるための文章で、「#議事録」・「#意見文」・「#思い出記録」・「#頭の中」、などと呼ぶ方が適しているような気がしていた。

「#エッセイ」はもっと穏やかで、やわらかくて、日常や感情を言葉や表現で魅せるもの、詩

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