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読書・鑑賞note

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映画や本、漫画など、観たり読んだりして良かったものたちの感想文。小、中学生のときに好きだった、読書ノートを書く感じで書きたいと思います。
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記事一覧

今こそもう一度、映画館でジブリを。

今こそもう一度、映画館でジブリを。

「一生に一度は、映画館でジブリを。」

この素晴らしい企画に出会ったのは、長い長い梅雨がやってくる前のことだった。

上映される4本の映画のうち、映画館で観たことがあるのは『千と千尋の神隠し』だけ。

「今こそもう一度、観たい」とおもった。
これから生きる場所、これからの仕事について日々考えているタイミングに、もう一度あの世界へ行くべきだとおもった。

「一生に一度は、映画館でジブリを。」は、わた

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#4 写真と詩の展示 『五月の虹』を観て

#4 写真と詩の展示 『五月の虹』を観て

「生きることは地獄です。」

一年くらい前、とても惹かれる写真をTwitterで見たのがきっかけで知ったトナカイさん。
妻さんの写真がアップされるのは、私の日々の楽しみの一つになっている。
日常を日常として切りとっているのに、神秘や尊さを感じる写真たち。”瞬間”に対する愛を感じる写真が好きで、素敵だなあと思っていた。

生きることに対して「地獄」という表現をされていることに驚いた。
トナカイさんの

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#3 『読みたいことを、書けばいい。』ライブ感想文

#3 『読みたいことを、書けばいい。』ライブ感想文

19ページ目で、泣きそうになった。

一度本を閉じて、この先心を揺さぶられる度に感想をメモすることにした。
こんなことをしたいと思ったのは初めてだ。内容をメモすることはあっても、感じたことをメモしたくなるなんて。豊かな本。



p.19
会いたかった人と2人きりで会えている歓喜、と似たような感動。たのしく書かれている文章を読むことは、こんなに嬉しくてキュンとすることだった。そうだった。

p.

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#2 映画『福島は語る』を観て

#2 映画『福島は語る』を観て

東日本大震災から8年。
あの日のこと、
あの日からしばらくのこと。

私自身の記憶はあっても、
他の人たちの8年間を
こんなにもリアルに感じた時間は
初めてだった。

170分間。
14人の方が
震災後の自分自身を
語ってくれるドキュメンタリー。

他人の私が聴いていいのかな、という
その方の深い真実が描きだされていた。

切々と、でもあくまで静かに話している
その想いの強さ。その悔しさ。無念さ。

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#1 映画『百円の恋』を観て

#1 映画『百円の恋』を観て

『百円の恋』を観た。

最後の試合のシーン、
涙が止まらなかった。

あれだけ無我夢中に、
これしかないとボクシングをしても、
格上の相手にボコボコにされる。
でも、「やりたい」と何度も立ち上がる。
勝ちたかった、と泣く。

私はそもそもの努力もせずに、
ボコボコにされてもいないのに、
自分で自分の首を絞めているだけだ。

自分の中に、ベースとなるものが無い
と気づいた、この1週間。

口だ

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