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息子二人の子育て日記

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約十数年に渡る子育ての記録の中から、息子たちの発したおもしろい言葉や、気になったことを抜粋しています。 まだアップしていない記事も今後加えていく予定です。
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2022年2月の記事一覧

「兄と弟は性格が違いすぎる」

「兄と弟は性格が違いすぎる」

同じ親から生まれているのに、兄弟でも性格って違うのだな。
当たり前のようでもあり、意外なようでもある。いっしょに育ててもずいぶんと違う。

長男はわが道を行くタイプ。でも意外とやさしかったり、しっかりしているところもあったり、周りの空気も読める。
次男はやはり甘えん坊で頑固で、石橋をたたいても渡らないタイプ。(これは案外私に似ているかも。)

だんだん成長していく二人の息子たち。長男も高学年になる

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「思いがけないプレゼント」

「思いがけないプレゼント」

お絵描き・工作好きの長男のことは、これまでも少し述べてきたが、二年生の時も当時通っていた学校がある自治体の工作展で賞を取った経験がある。

ものづくりは彼はやはり大好きだと思う。そのものづくりが私にとっても忘れられない思い出になった象徴的なことがあった。

とある冬のお休みの日、折から続くすぐれない天気で外も寒く、午後からずっとおうちの中でみんなですごしていた。

長男は宿題が終わるとだいたい絵を

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「明と暗」

「明と暗」

漢字の能力テストで惨憺たる点数を取り、居残り授業、というか居残り再テストを受けた長男。
合格点を取るまでミニテストが繰り返されるのだが、六~七人いた同胞が四人に減り、とうとう最後の二人にまでなったうちのひとりとして、夕方迎え依頼の電話が我が家に鳴り響いた。
その日はなかなか学校から帰ってこないなあ…とちょっと気になっていたところだったのだ。

迎えに行くと、すでに先生と校門前に立っており、先生から

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「親の欲目」

「親の欲目」

「ちぇっ!なあ~んだ…」ということがあった。

長男のことだが、小学四年生となりだんだんと典型的な理系人間となっていく様相を呈してきた。
漢字のテストは20点をとっても平気の平左衛門であるが、理科となるとけっこういい点を取ってくる。

夏休みの自由研究も、私の小学生時代は大の苦手分野であり、何も思いつかないまま休みが終わる・・・なんてしょっちゅうだった。
ところが長男となると、何も言わなくても適当

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「東京の地下鉄で赤っ恥!」

「東京の地下鉄で赤っ恥!」

長男は赤ちゃんの時からすごく人懐こい性格で、主人の方のじいちゃん、ばあちゃんもすごくかわいがってくれ、8ヶ月過ぎ位からすでに一人でじいちゃんの家に泊まれるほどだった。

それからちょくちょくじいちゃんの家に泊まることが多くなり、私も一人になれる時間ができ、すごく助かった。

そんな長男が2歳6ヶ月のころ、家族で東京へ行ける機会ができた。主人の勤続年数に応じてのお祝いとして、会社から旅行券をいただい

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「子どもの測り知れない能力」

「子どもの測り知れない能力」

我が家の子どもたち、特に長男はお世辞にも勉強がよくできるというお子様ではなかった。
小学三年生時だったか、漢字だって一年生で習ったものでも使わないと忘れているし、九九も一つのところでいつもひっかかっていた。

集中力も怪しく、授業参観でも先生から指示されたことをすぐにはせずに勝手に違うことをしているのを見たら、親である私のほうがイライラして、跳んでいってポカッと叩きたくなるほどだった。

宿題も毎

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「少しだけおにいちゃん♪」

「少しだけおにいちゃん♪」

次男が五歳の頃、右のあごが痛いと訴えだした。
そこを押さえると痛がるし食べ物を噛んでもやはり痛がるのだ。真正面から顔を見ると、確かにやや右側のほっぺたからあごにかけて腫れぼったい。

虫歯かな?と奥歯を見てみるのだが、以前軽い虫歯治療した後のシーラント(奥歯の溝に虫歯にならないようにうめておく薬)がしっかりついているし、黒ずんだ所も表面上見当たらないのだけど、何かべつの病気が隠れているといけないの

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「科学は楽し」

「科学は楽し」

長男が二年生のころだったか、学校の理科の授業でちょうど電極のところを勉強しているようで、電流のしくみを使った「イライラ棒」(懐かしい~!どれくらいの人が知っているかな?)もどきを作って持って帰ってきた。
うまく作れたようで、なんだか得意になっていた。
聞けば、数人の同級生が長男に作って欲しいと頼んできたそうな。

漢字はなかなか覚えてくれない彼、どうも私に似ずに「科学大好きっ子」のようだ。

現在

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「次男の切ない気持ちに同情する」

「次男の切ない気持ちに同情する」

次男が四歳のある日の朝、主人と長男のふたり連れ立って山歩きに出かけた。市内近郊にある比較的登りやすい山で、市民は気軽に登れる人気の山で、一昔前、有名な文学者も立ち寄ったとされる茶屋もある。

長男は、三歳くらいから登山が趣味の主人に連れられ何度か登山を経験しており、三歳の頃こそ疲れておんぶを強要したらしいが、それから後はけっこう頑張って自力で登るので、いっしょに登られる仲間のおじさんたちからかわい

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「絵本が日常に入り込んだ瞬間」

「絵本が日常に入り込んだ瞬間」

ある日夕食に久しぶりにコロッケを作ってみた。大好きなコロッケ。美味しいよね~。
でも大好きなのに、はじめから手作りするのってなんとなく面倒くさくて、コロッケやメンチカツっていうのは、その頃ずっとやっていなかった。

もともとトロい私はお料理も決して手際がいい方ではないので、その日もそうだったのだが、ミンチ肉を炒めじゃがいもをゆでてマッシュするところからパン粉つけて揚げるまで時間がかかり、立ちっ放し

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「兄弟げんか」

「兄弟げんか」

息子たちがまだ小さかった頃、私を一番悩ませていたのが二人の喧嘩。毎日一度はやらないと気がすまないように思えるほどだった。次男が五歳になってから、その様子がしだいに激しくなってきた。次男が少しだけ成長したという証なのかもしれないが…。

長男も弟にゆずるという位にまで、まだまだお兄ちゃんになっていなかったので、二人の精神年齢差があまりなかったからなのかも。

次男のすることが気に食わなかったり、ちょ

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「子どもにとっての理想の女性像とは」

「子どもにとっての理想の女性像とは」

いよいよ夏に突入という頃だった。今は全国どこでも夏の気温の高さは半端ではないが、長男が小さかったこの時も梅雨時の湿度80%で気温30度という最悪サウナ状態で頭がぼお~っとなるほどだった。

そんな地獄の夏をなんとか少しでも気持ちよく乗り切るために、いつもなら
「さあ、夏だから髪でも切っちゃおうかな…」
とバッサリ・スッキリとやってしまう私だったのだが。

ところがあの頃はそう簡単にいかなくなったの

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「HAPPYな人生です!」

「HAPPYな人生です!」

ふたりの息子の小さい頃に発した言葉って、やはり日記で見直してみるとおもしろかったり感動したりするものがある。

八歳になった長男の誕生日。毎年の事ながら、あんなに小さかったこの子がここまで大きくなったなんて、としみじみ思った日でもある。

この時のお誕生日イベント、実を言うと、次男の時ほどいろいろ考えてなくて、数日前に長男から言われてはっとしたことがある。
「僕の時も次男くんの時みたいに、お部屋飾

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「落ち着きのない子、集中ができない子に対してどうすればよかったのか?」

「落ち着きのない子、集中ができない子に対してどうすればよかったのか?」

小学生にあがり集団生活を送り大人になったからこそ他人の話もちゃんと聞けるようになったが、三歳の頃の次男にはかなり扱いにてこずっていた。
なかなか言うことを聞いてくれないイヤイヤ時期だったのか?

もともと食が細いうちの子どもたち。長男のほうは学校給食のおかげか、体もそれなりに成長したからなのか、いくらか食べてくれるようになったし、私が促せば頑張って食べてくれた。

しかし次男は遊び食べもひどいし、

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