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「兄弟げんか」

息子たちがまだ小さかった頃、私を一番悩ませていたのが二人の喧嘩。毎日一度はやらないと気がすまないように思えるほどだった。次男が五歳になってから、その様子がしだいに激しくなってきた。次男が少しだけ成長したという証なのかもしれないが…。

長男も弟にゆずるという位にまで、まだまだお兄ちゃんになっていなかったので、二人の精神年齢差があまりなかったからなのかも。

次男のすることが気に食わなかったり、ちょっかい出してみたり、教えてあげているつもりなのだけど長男の言い方がきついので喧嘩腰に聞こえたりで、次男がやり返していたのだ。

母親から見れば、次男は腕力も言葉も長男には到底かなわないから絶対後で泣きを見るとわかっているのに、最初に手を出すのは次男の方。やっぱり次男は負けん気が強いのだろうか?(その負けん気をもっと別のことに向けて欲しい…と思う母であった)
倍になって返ってくるのは毎度のことなのに。内弁慶だね。

春休みや夏休みの間中、頭がクラクラするほどだった。
仲よく遊ぶときはすごく楽しそうなのに、ちょっとしたことでいつの間にか喧嘩が始まり、もう次男の目から涙が…。
次男は泣く時あまり声を出さないので(つまりシクシクと静かに泣く)、親は気がつくのに時間がかかる。
反対に長男はめったに泣くことはなかったけど、小さい頃泣くときはよく大声で泣いていたっけ。

でも私の小さい頃を思い出してみると、男の子ほどではないにしろ、私も年の近い下の姉とよく喧嘩をしていた。年がやや離れている上の姉とはあまり喧嘩した記憶がない。

いずれにしても、これも大人に近づくための避けて通れない道なのかも。
やったりやられたり、押したり引いたりの人間関係を学んでいくのだったら喧嘩もたまにはいいのかなとおもえるけど、しょっちゅうだとやはりしんどい。

さすがに大人になった今では、喧嘩は全くしなくなった。
思春期くらいからは本当に全く無くなったのだ。
それからずっと我が家には、非常に平和な時が訪れているのだ。小さい頃に思いっきり喧嘩して“良し”ということなのかもしれない。

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