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【双子のツインカメレオンを見つける条件】オープンでいること

誰でも人間関係がうまくいきそうな瞬間を経験したことはあるでしょう。強引に関係を作るのではなく、好機が満ちて二人の関係が始まったときのことです。それは遥か昔のことかもしれませんが、どこかでそんな記憶のかけらを思い出すこともあるでしょう。こういう瞬間にタイミングが重要だと思ったりします。しかしそれだけではありません。

双子のカメレオンとの出会いも同じです。運命が向こうからやってきて、そこに抗い(あらがい)ながら巻き込まれて、知り合いになる。ここでも運命に翻弄されるように思います。しかしそれだけではありません。こんな質問をいただきました▽

双子のカメレオンとシャドー のお話について。

「カメレオンになることはいいことですが、でも考えてみれば、そうならないこともよくある話で、そういうことをひっくるめた人生であるということです。酸いも甘いも、流れていくのです。」

先生の言ったこの意味は、片思い、ということもあるということですか? また、いい年をして影をもたない人はいますか?

※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼

※この記事は、ソレア質問箱【 https://solea.me/questions/ 】に来た質問を深掘りして回答したものです。心理相談などはソレア質問箱へどうぞ。

■双子のカメレオンについて

カメレオンは親友のことです。そして双子ですから、二人は「似ている」、「ほぼ同じ」です。何が似ているのかというと、こころの奥底にあるシャドーが似ているのです。同じ影をもつ人。ですから異性か同性かというものは関係ありません。

◇「人と同じである」という自己愛

人は他人より優れていると思うと自己愛が満たされます。他人と「違う」と思えることで自己愛が満たされます。
しかし、それだけではダメで、他人と同じ人間だと思えると自己愛が満たされもします。つまり、違うことと同じであることは、自己愛にとって大切なのです。

違いを称賛してくれるのが母性であり父性です。同じを称賛してくれるのが親友(双子)です。

◇双子を見つけるためにはオープンであること

母性と父性はいつも身近にいる家族なので分かりやすいですが、双子はあなたの家族ではないので見つけにくいでしょう。さて双子はどうしたら見つかるのか?それは人生の課題ともいえるかもしれません。

同じ波長を出していても、そばにいたとしても、それが同期しなければ、共鳴しませんし、双子であるという事実も分かりません。彼らが知り合うには、運命のいたずらが働くとしかいいようがありません。しかし、双子は唯一無二ではありません。それだけは確かです。あなたの周りには多くの双子候補がいるのです。そのことは忘れないように。

双子はあなたの外側の人ですから、あなたが外側に開いていないと見つけられないことになります。こころがオープンであるということですね。あなたの経験に対してこころが開放していること。この状態になったときにようやく、あなたと波長が合う人が視界に入ってくると言えるかもしれません。

オープンについては別の質問箱を参考にしてください▽
▶上の子より下の子の方が軽症ですか|成功の条件は?

■シャドー(影)について

さて双子のカメレオンは①同じ、②影をもつ、③親友 でした。この3つの構成要素がある場合、双子になれるでしょう。そしてここでは質問にもあったように「②影をもつ」話です。

◇影はあなたが捨ててきたゴミ

シャドーという概念はユングによるものです。自分の性格や傾向の中で認めたくないものをシャドー(影)と呼びました。そんな自分は嫌いなので、こころの中にあるゴミ箱に捨ててきたものともいえます。

たとえば筋トレをして外見はマッチョに仕上げている人が、実はとても繊細で清潔マニアだったりします。マッチョな人は自分がそんなに細かな人間であると知られたくないので、自分の「清潔マニア」な部分を排除しようとして、ゴミ箱に捨て去り、それを見ないようにします。この人にとってのシャドーは「清潔マニア」ということになります。

この捨て去った「清潔マニア」はなくなることなく、こころに居続けることになります。そしてそれは中年期を過ぎると浮上してくると、ユングはいいます。これを排除せずに自分の中に取り込んでいくことを「個性化」といいます。

自分の中にある複雑な感情をシャドーと呼び、それを十分に意識して自分のこころの中に統合していくことが個性化です。

わたしは現在60代後半ですが、ゴミを取り込んでいく作業はまだ続いています。おそらく死ぬまで続くのではないでしょうか。
わたしの最大のシャドーのひとつは「どもり」でした。意識的にも無意識的にもそれは40年以上もわたしのシャドーで居続けました。そのシャドーも50代以降はわたしのこころのヒダを居場所にしてすっかりと落ち着いています。吃音も安心して統合してくれたのでしょう☺

◇影のない人はいる

多くのほとんどの人は影を持っています。自覚する、しないに関わらず、それはこころの辺境の場所に在ります。

ただ非常にまれですが、この人には影がないと思わせる人がいます。数年にひとりくらいカウンセリングルームに間違えてやってきます。

彼らは印象でよく分かります。影がないからです。影のない人はうすら寒くて背筋が凍る感じです。在らぬところからやって来た感じです。わたしもじっとりと背中に汗をかきます。

間違えてやって来られるわけなので、カウンセリングが継続することはありませんが、数か月ほど寿命が削られたように感じます。

■ポイントは5つ

今日の話のポイントをまとめておきましょう。

  • 双子のカメレオンは親友のこと。異性でなくてもいい

  • 人と同じであることは重要

  • 親友はそばに居ても、お互いが気づかないことがある。

  • 双子のカメレオンをみつけるためにはオープンであること

  • 影はかつてあなたが捨ててきたもの。それは捨てたままにせず統合すべきもの。

■他の助けを求めるのもいいでしょう

あなたが愛着の問題を抱えている場合は、自分の物語を十分に話せる臨床心理士などの専門家に相談するとよいでしょう。もし、いまのカウンセラーがいまいちと感じるのなら、別のカウンセラーを探しましょう。あなたにとって良いカウンセラーはあなたの一生の財産になります。あなたのカウンセリングがうまくいきますように。

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