愚かなことだと、それを理解していても

言葉にすることも、耳を傾けることも無駄と諦めて

思うことだけでも、信じることも迷ってしまって

苦しむことだけが、悲しむことだけは得意になって。

見つめることが、ただ見つめる続けることも出来ず

愛することも、愛されることさえも臆病になって

重ねることも、終わりがないと逃げてしまって。

痛がるだけで、痛みを与えることは躊躇いもなく

乞うことだけで、飢えてる人には目もくれることもなく

許すことはせす、許されることとどこかで安心して。

曖昧にするだけで、曖昧にしてしまって消してしまって

聞こえていた声も、聴かなかったことで片付けてしまって

埋もれることが、群れの中にいることだけの楽を覚えてしまって。

今を耐えれば、約束されていない遠い幸福があると信仰して

嘘を吐くことで、与えられるパンをひたすらに貪って

虚栄の鏡が、そこに映る姿だけが己だとと思い込むしかなくなって。