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白銀の庭
2023年4月9日 04:34
ひとは言う ありのままの姿を見せてとそれがどんな意味なのかも知らずに自分と同じようにかわいいだろうと信じている愛せるから大丈夫と信じている鬼なんて存在しないと、信じているそう思える幸せを守るために鬼は鬼であることを隠しているんだぜ傷つけたくないから隠しているのにひとはやたら暴こうとしてくるそしてわかった途端、傷つけられたと喚き散らかすひとの方がよっぽど恐ろしいと思ってし
2023年4月2日 17:35
ぼくは別の惑星の住人だと思う みんなが起きている時、ぼくは寝ているみんなが寝ている時、ぼくは起きているみんなが悲しんでいる時、ぼくは喜んでいるみんなが喜んでいる時、ぼくは悲しんでいるみんなが笑っている時、ぼくは黙っているみんなが黙っている時、ぼくは笑っている きっと任務に選ばれたんだこの惑星の住人について知りなさいってここに来たときの記憶がない、そんな状態さでないと辻褄
2023年3月29日 03:01
甘い香りはあなたを笑顔にさせる優しくて可愛くてほんとに良い子体にはいちごみるくが流れているのよと言ったら信じてもらえたそ自分いちごもみるくも流れていません。毎日いちご50粒、みるく800cc、砂糖大さじ30、練乳大さじ10必死で作ってあなたにあげている本当は、身体の中心に黒い塊があってそれが生み出したマグマみたいな血しか流れていない可愛くて甘い香りなんかしないあなたの笑顔が
2023年3月28日 15:44
2023年3月26日 17:53
死が訪れる系の映画やドラマ、漫画を見ていて思ったのですが、絶対いなくならないでほしい人がいなくなった時、人は悲しいを超えてただただ“痛い”のではないかと思ったんです。残された人はすごく苦しそうな顔をしていて、悲しそうというより“痛そう“だと思いました。もし自分がそういう状況に置かれたら、こんな気持ちになるのかもしれないって想像して書いた詩です。(縦書きに挑戦してみました。画面に表示するのむずいな
2023年3月23日 05:26
傷つけてもまた愛せば元通りになると思っている、元通りになるから大丈夫だろうと思っている、そんな人は軽蔑していいと思う。逆だよ。一度傷つけたら愛なんて届かない。届いたとしても、それによってさらに傷つけてしまうんだよ。元通りなんかならない。絶対に。だからきみは怒っていいんだ。弄ばれて良いほど、きみの命は軽くない。大切なんだ。大切なんだよ。自分で思うのは難しいかもね、だからぼくが、
2023年3月22日 19:06
毒を吐く害虫から生まれた私は、果たして人といえるのだろうか。人になるために優しさを真似して、笑顔を練習して、動きを合わせて溶け込んで。温かい飲み物を飲んで血を温めて、体温が元に戻らないよう努める。 なりたい。人になりたい。でもなれない。全部、模倣にすぎないからだ。必死に人に近づこうとするその時点で人では無い気がしてならない。真似しようとする度に自分は違う生き
2023年3月9日 04:30
ココロのピースを一つ奪い去る どこにいったのか君は探すぼくは、一緒に探すフリをする。気づかない君そのままでいてねずっと一緒にぼくと探し続けようね行き場を失ったピースだけ持っていても意味ないからね
2023年3月5日 14:43
今日もバケモノ達は嫌われる誰かを傷つけ壊すから誰かの不幸など気に留めないむしろ笑って嬉しそうみんなバケモノを消したがる生きてる価値は無いのだから 消えて欲しいと唾を飛ばすでも一度だけ、バケモノの中を覗いてみよう。バケモノの中には小さな幼い子どもがいるその子どもはぶるぶる震えて、泣いている。アザだらけの体でうずくまりぶるぶる震えて泣いている。助ける人など誰もいない
2023年3月4日 23:05
・細いの羨ましい!(肉付きがいいの羨ましいと言ってはいけない)・胸が大きくて羨ましい!(小さいの羨ましいと言ってはいけない)・可愛いの羨ましい!(少し不細工なの羨ましいと言ってはいけない)・モテるの羨ましい!(モテないの羨ましいと言ってはいけない) 多数派の羨ましいが少数派の羨ましいを押し潰す。強力な圧力で日々弾圧を受けている。これは異常だ。政府の方々、異常事態宣言
2023年3月2日 13:52
私はあなたのことがわからない。あなたも私のことがわからない。それでいいのだ。同じように見えても全く違う生き物だから、わからなくて当然なのだ。なのになぜ、あなたは無理矢理わかろうとするのか。なぜ、わかった気になろうとするのか。ただ共に在る、それで良いではないか。決してわかりはしないが、自分とは違う生き物もいるのだと、そう思うだけで良いではないか。あなたよどうか落ち着いてくれ。
2023年2月28日 22:36
流れていく季節の波に自分は乗れてないって思う瞬間、目の前には波に乗り渡っていく人たちの色鮮やかな光景が広がっている。それをぼくは、ただ、見ている。すごいな、楽しそうだなって黙って眺めている。煌めく波と、自分がいる陸との間にはっきりとした柵があって波には乗れないくせに水はかかってくるからただ濡れて冷える。ココロと身体が、じわじわ湿って冷えていくそんな場所に、ぼくは、いる。
2023年2月23日 19:01
流れ星に世界平和って願い事するようなあなたは、とてもかわいい。流れ星は神様だと思っているからかわいい。流れ星にお願い事をするなんて、そんな酷いこと私にはできません。あなたが願って、綺麗だったねってこちらを振り向いた瞬間、何かが一つ消えたかもよ。流れ星が綺麗なのは、今から消える者達のエネルギーに吸い寄せられているから。犠牲があるから。考えすぎだと、埃を吹き飛ばすように笑うあなた。な
2023年2月22日 23:07
冬の日が好きだ。命の尊さを、最も感じられる季節だから。呼吸が見え、赤くなった頬と指先からは血液が見え、 冷たくなった唇と身体から、死が見える。夏の日は、きみの命が感じられない。熱く燃えるような身体は、ただ屍が炎を纏いながら踊っているようにしか見えない。生と死が両方見える、そうしてはじめて、きみは生きているんだねって思える。そう思えるのが冬の日だけなんだ。今はその日、きみの