白銀の庭

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【詩】雪のような人

綺麗で、真っ白で、ふわふわしていて だけど触れてみると、ひどく冷たい 冷たさだけ残して、消え去ってしまうあなた。 でも私は気づいてしまった 私もあなたに、冷たさだけ残してしまうということを。 氷のように冷たいあなたは私に触れると、 ひと時の温かさを感じるが、すぐに冷えて消えてしまう 儚く散ってしまう 温かいと思ったらすぐに冷たい世界へ堕とされてしまうあなた 堕としてしまう私 あなたの方が、よっぽど残酷な運命にあるのかもしれません。 それでも私は、あなたにもう一度会いた

    • 【詩】理想郷

        • 【詩】貯水槽

          (横書き) 死が見えた途端人は優しくなる。 相手の貯水槽にポタポタと、暖かい言葉を流し込むんだ。 (死なんていつでも側にあるというのに) 優しくされたかったからと、 一度死んで生き返ってみたあの子は今絶望しています。 良かったと言ってくれる人よりも、 よくも騙したなと激怒する人の方が多くて。 「無償の優しさなんて宝くじで1億円当たるぐらいだから期待しないほうがいいよ」 そう言いたかったけど、昔、それは呪いだと言われたから 飲み込む、私。 落雷せよ、今すぐに。 貯水槽など壊

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        【詩】雪のような人

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        • 24本
        • エッセイ
          2本
        • 常々思っているシリーズ
          2本

        記事

          今まで、気づかないふりをしていたのかもしれない。” まともに見られたい欲 “が私は強すぎた。もう、そういうのどうでも良くなってしまったのでやめることにする。 私は私のままで生きてみようと思う。

          今まで、気づかないふりをしていたのかもしれない。” まともに見られたい欲 “が私は強すぎた。もう、そういうのどうでも良くなってしまったのでやめることにする。 私は私のままで生きてみようと思う。

          【詩】幸せ者

          【詩】幸せ者

          【詩】彩り

          自分自身だって世界の一部なはずなのに、大切にするのは自分を除いた世界だぞって説く大人がいる、ぼくはそのことが嫌いだ。  それは透明人間になれって言っているようなもので、しんだほうがいいよって言っているようなもので。その言葉にどれだけ、多くの人が犠牲になってきたか知っているくせに、忠誠心が高ければ高い人ほど守ってしまうのを知っているくせに。みんながみんなだけを大切にすれば一人残らず幸せになれるなら、じさつする人なんて存在しない。化け物に変わってしまう人なんて存在しない。気づいて

          【詩】彩り

          【詩】夢

          夢 という漢字が書けなくなった 出てこなくなったんだ、急に 子どもの頃は散々書いていて 書けなくなる未来など想像すらしていなかった 知らない間に ぼくの頭から夢が消えかかっている 焦って調べて、ようやく書くことができたけど あれ、こんなんだったっけ…って やっぱりわかならなくなっていて ぼくはなんだか、心にぽっかり穴があいたような気持ちになった 消えてほしくない、夢は消えてほしくない 夢は、希望だ 霧がかった世界を晴らす光だ そうしてぼくは何度も何度も、夢という字を書いた 空

          【詩】夢

          【詩】望み

          【詩】望み

          「なりたい大人」

          「あのときは子どもだったから  あのときはバカだったから  あのときは弱かったから」 あのときはあのときはあのときは、、、 そういう昔話をするとき、大人は大抵自嘲してる 嗤ってる。過去の自分を。 わたしは、嫌だ。 そんなことしたくない。 そのときはそのときなりに、一生懸命だっただけだよ 全力で自分で在ろうとしていただけだよ 生き延びるためにもがいていた ただそれだけだったんだよ。 必死だった自分を嗤う大人にはなりたくない。 「ずっと頑張っていた」 そう言える大人になり

          「なりたい大人」

          社会が謳う多様性の範囲って、すごく狭い。本当の多様性って、もはや範囲を決められないレベルのことだと思う。

          社会が謳う多様性の範囲って、すごく狭い。本当の多様性って、もはや範囲を決められないレベルのことだと思う。

          【詩】色恋沙汰

          きもい何かがぼくを追い越して すごいスピードできみの心臓を掴みにいくから ぼくは慌てて待って待ってと止めています、恋です。 恋が何かは知らないけど多分これは恋です。 ぼくはきみとの距離と闘っているのではなく ぼくのきもさと闘っている 揉め事は常にぼくの中で起きていて それを必死にきみから隠している きみ、一刻も早くぼくのところへ来てください。 ときもさは言う きみ、一刻も早くぼくから逃げてください。 とぼくは言う この いつまでも掛け違うボタンをどうしたらいい 桜が憎たら

          【詩】色恋沙汰

          「神様ってさ…」

          常々思っていることがある。 神様というのは、想像もつかないくらい冷たい存在なのかもしれない。人間よりももっと残酷で、無慈悲で、卑しいもの。そういった冷たさがあるから、どんな願いも臆することなく受け止められるのではないか。 柔らかい微笑みの奥には、人間以上にどす黒いものがある気がしてならないのだが、考えすぎだろうか。 誰かの幸せは誰かの不幸。 幸せを叶えるとは即ち、不幸を呼び起こすということ。 なのに叶えて差し上げましょうと言うなんて、よほど冷たい残酷性がない限りできないこと

          「神様ってさ…」

          【詩】鬼子

          ひとは言う ありのままの姿を見せてと それがどんな意味なのかも知らずに 自分と同じようにかわいいだろうと信じている 愛せるから大丈夫と信じている 鬼なんて存在しないと、信じている そう思える幸せを守るために 鬼は鬼であることを隠しているんだぜ 傷つけたくないから隠しているのに ひとはやたら暴こうとしてくる そしてわかった途端、 傷つけられたと喚き散らかす ひとの方がよっぽど恐ろしいと思ってしまうよ キレイなものを見たくなる。 そういうものはいつだって 束の間の幸福を見

          【詩】鬼子

          【詩】惑星ちがい

          ぼくは別の惑星の住人だと思う みんなが起きている時、ぼくは寝ている みんなが寝ている時、ぼくは起きている みんなが悲しんでいる時、ぼくは喜んでいる みんなが喜んでいる時、ぼくは悲しんでいる みんなが笑っている時、ぼくは黙っている みんなが黙っている時、ぼくは笑っている きっと任務に選ばれたんだ この惑星の住人について知りなさいって ここに来たときの記憶がない、そんな状態さ でないと辻褄が合わない 何もかもが違うから もうよくわかったよ この惑星の住人についてよ

          【詩】惑星ちがい

          【詩】いちごみるく

          甘い香りはあなたを笑顔にさせる 優しくて可愛くてほんとに良い子 体にはいちごみるくが流れているのよと言ったら信じてもらえたそ自分 いちごもみるくも流れていません。 毎日いちご50粒、みるく800cc、砂糖大さじ30、練乳大さじ10 必死で作ってあなたにあげている 本当は、身体の中心に黒い塊があって それが生み出した マグマみたいな血しか流れていない 可愛くて甘い香りなんかしない あなたの笑顔が見たいから 必死に作っているんだよ あなたが好き 手首にある赤いバーコード

          【詩】いちごみるく