見出し画像

【詩】惑星ちがい


「惑星ちがい」



 
ぼくは別の惑星の住人だと思う
 
みんなが起きている時、ぼくは寝ている
みんなが寝ている時、ぼくは起きている
みんなが悲しんでいる時、ぼくは喜んでいる
みんなが喜んでいる時、ぼくは悲しんでいる
みんなが笑っている時、ぼくは黙っている
みんなが黙っている時、ぼくは笑っている
 
きっと任務に選ばれたんだ
この惑星の住人について知りなさいって
ここに来たときの記憶がない、そんな状態さ
でないと辻褄が合わない
何もかもが違うから
 
もうよくわかったよ
この惑星の住人についてよくわかった
ここにいるとぼくとしていられないことがよくわかったから
 
お迎えが来るまで、あとどれぐらい?
いつまでここにいなきゃいけないの?
自分で脱出しろってこと?
そもそも任務の報告先は?
ぼくはいったい、どこの惑星に帰ればいいの?
 


置き去りにされたとわかって
ぼくはひとりで夜空を見上げる
草原の中 星が綺麗すぎて 
ぼくはおもわず 涙が出そうになった
 
 
 
 
 
 
 

この記事が参加している募集

#私の作品紹介

96,064件

#自由律俳句

29,831件

していただけると嬉しいです。ぜひよろしくお願いします。