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【詩】陸にいる子

流れていく季節の波に
自分は乗れてないって思う瞬間、
目の前には
波に乗り渡っていく人たちの
色鮮やかな光景が広がっている。
それをぼくは、ただ、見ている。
すごいな、楽しそうだなって
黙って眺めている。
煌めく波と、自分がいる陸との間に
はっきりとした柵があって
波には乗れないくせに水はかかってくるから
ただ濡れて冷える。
ココロと身体が、じわじわ湿って冷えていく
そんな場所に、ぼくは、いる。

見えていますか

聞こえていますか

ぼくはそこに、立っている

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